何かと話題のファーウェイが発売しているタブレットMediaPadシリーズ。
最新はMediaPad M5シリーズで、先日中国でMediaPad M6シリーズも発表されました。
同社のスマホと同様、圧倒的なコスパの良さが特徴で、他社が軒並み撤退した8インチクラスでも、依然として元気に新商品を出し続けています。
さて、このMediaPadシリーズ、高価なProと安価なliteというサブラインがあります。
MediaPad M5の各ラインの比較は↓の記事をご覧下さい。
デイリーガジェットではMediaPad M5 liteの8インチを発売日に購入し、これまで使い倒してきました。
上の写真のように、OneMix2Sでも使っている↓のスタイラスペンを組み合わせて使っています。
(特に設定なく、OneMix2SでもMediaPad M5 lite 8でもiPhoneでもXperiaでもそのまま使えるので、このスタイラスペンを重宝しています)
MediaPad M5 lite 8のファーストインプレッションは↓にまとめました。
そろそろ色々見えてきましたので、あらためてレビューとしてまとめたいと思います。
スペックおさらい
スペック低めとはいえ、下記の通り勘所を押さえた構成になっております。
- 商品名:MediaPad M5 lite 8″
- モデル:Wi-Fiモデル/LTEモデル
- 画面サイズ:約8インチ
- 解像度:WUXGA (1920 x 1200), IPS
- OS:Android 9 (Pie) / EMUI 9
- 筐体サイズ:122.2×204.2×8.2
- 重量:310g
- カラー:スペースグレー
- CPU:Kirin710 オクタコア
- RAM:3GB
- ストレージ:32GB
- メインカメラ:1300万画素
- フロントカメラ:800万画素
- バッテリー容量:5,100mAh
画面、バッテリー、CPUなど、エクスペリエンスの良し悪しに直結する部分はあまり妥協していません。
これにより、発売時価格がLTE版で税込約29,000円、Wi-Fi版ではなんと23,000円というかなり競争力のある価格を実現しています。
良かった点
まずは、良い点からまとめます。
ちなみに、上記ファーストインプレッションで書いたポイントも変わってはいません。
サイズ感・重量
8インチクラスのタブレットを購入する人の動機は、ここにしかないといっても過言ではありません。
↓のように片手で持てるサイズでありながら、スマホの何倍もある画面。
電子書籍やウェブ閲覧、ゲームなど、まさにコンテンツ消費に最適なサイズといえます。
310gと軽量ですので、手に持ったまま動画を観ていても疲れにくいです。
本体デザイン
本体デザインは、2〜3万円のタブレットとは感じさせないほどに高級感があります。
さすがにMediaPad M5など上位モデルと横に並べて比較すると、プラスチック感が否めませんが、単体で見た場合は感じません。
また、ベゼルも狭いため、野暮ったい印象がありません。
処理速度
CPUには、HuaweiのKirin710が使われています。
Mate 20 liteに採用されているチップセットで、普段使いでストレスを感じるような場面はほぼありません。
もちろん重いゲームをやったりすれば変わってくるのでしょうが、少なくとも筆者の使い方では、iPhoneXS、Xperia1、iPad Pro(2019)など一緒に使っている端末と比較して、使用感でそれらフラッグシップと比較して劣っていると感じたことはありません。
先日ローンチしたラグナロクマスターズも、サクサク動いてくれます。↓
顔認証スピード
フロントカメラで顔認証ができるのですが、正面から行ったときのスピードは早いです。
iPhoneXSと比較しても、こちらの方がコンマ数秒早いと感じます。
ただ、この点は後述する「精度」と考え合わせないといけません。
充電スピード・バッテリーの持ち
充電スピードは早く、バッテリー容量も5,100mAhとモバイルバッテリー並みです。
公称値ではビデオ再生で約10.6時間、音楽再生では約62時間となっており、使い方にもよりますが、隙間時間にウェブや電子書籍、動画を観る程度であれば、2〜3日ほど充電しなくても問題ありません。
悪かった点
さて、気になった点も書いておきたいと思います。
カメラの飛び出し
本機は13MPのリアカメラを搭載しており、決して低性能ではないですが、カメラ機能で推しているわけでもありません。
タブレットにカメラ性能を期待するユーザーも多くはないでしょう。
ただ、カメラ部は、高性能なカメラで推しているスマホ同様、数mm飛び出ています。
カバーがないと気になってしまうため、ここはフラットにしてほしかったです。
プリインアプリ
Huaweiのスマホやタブレットはすべてそうですが、OSはAndroidベースのEMUIという独自カスタマイズされたインターフェースを使っています。
ホームアプリ、設定画面なども独自のもので、設定の一番上には、Huawei IDを設定するメニューが表示されます。
もちろんOFFにできるのですが、このあたりはプレーンなAndroidにしてくれたほうが嬉しかったです。
また、ホームアプリはよくできているものの、デザインが好みではないため、Microsoft Launcherを使っています。
そうなると、純正カバーの開閉検知がうまく機能しないという問題が起こります。
顔認証(精度)
「良い点」の方で、顔認証のスピードについて触れました。
ただ、たとえば寝転んで認証しようとしたり、寝起きにしようとすると、かなりの確率で認証が通りません。
挙動を見ていて感じたのですが、おそらく本機の顔認証は奥行きを考慮したものにはなっていなさそうです。
iPhoneの顔認証は、顔の奥行きも見て立体構造で判定するのですが、本機はそうではなさそうです。
実際、顔認証を設定する時に必要なものは、その場で撮ったセルフィー画像一枚だけです。
iPhoneのように、顔を様々な角度から撮影するということはしません。
そのため、処理がシンプルな分認証が早い代わりに、寝起きのように2次元情報が大きく異なっている場合は通らないのでしょう。
また、セキュリティ上も全く安全ではないため、外出時利用はピンを設定しておくことをおすすめします。
音量の刻み
本機は音がかなり良く、音量も出るので音質には不満はあまりないのですが、意外なポイントに不満を感じました。
それは、音量の「刻み」です。
音量ボタンを一度押した時に、どの程度音量が上下するかの「刻み」が大きすぎるのです。
ミュート状態から一段階音量を上げただけでも(つまり最小音量)、かなりの音量です。
寝る前などに小さい音で聞きたい人にとっては、もう少し「刻み」を小さくしてほしいかもしれません。
おわりに
「悪い点」も書きましたが、おそらく多くのユーザーにとってはあまり本質的ではない内容ではないかと思います。
一方で「良い点」は、タブレットのユースケースにおいてどれもかなり重要な要素ではないでしょうか。
つまり、本機の満足度は、多くのユーザーにとって高いということです。
少なくとも、電子書籍や動画、ウェブ閲覧などのコンテンツ消費がメインとなる方にとっては、最高の一台になる可能性を秘めています。
外出先でも使う場合は↓のLTE版がおすすめです。
自宅利用ならば、↓のWi-Fi版が安くていいでしょう。
おわり
コメント
タッチペンの詳細(メーカー名、型番など)を教えてもらえますでしょうか。
コメントありがとうございます。
Zspeedというブランドです。
詳細は記事にあるリンク先をご覧ください。
ご回答ありがとうございます。
参考にさせていただきます。