クラウドファンディングのKickstarterに、面白いガジェットが登場しました。
それがこちら↓「Libra」です。
一見するとただのノートパソコンのようですが、実はこれ、ディスプレイ部はiPadになっています。
↓のように、デザインはかなりMacBookを意識したものになっています。
とはいえ、「iPadにはApple純正キーボードカバーがあるのでは?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、AppleはiPad Pro用に、Smart Keyboard Folio↓という優秀なキーボードカバーを用意しています。
薄く軽量なのに打鍵感も悪くなく、日本語配列も用意されている優れものです。
ただ、この「Libra」にはタッチパッドが付いています。
しかもMacBookのように、二本指スクロールやズームイン・アウト、スワイプができます。
もともとタッチ操作をベースに作られたiOSが搭載されたiPadは、タッチパッドがあってもあまり意味のないデバイスでしたが、このタイミングでiOSから分化した「iPad OS」が登場しました。
iPad OSは、iOSを少しPC寄りにした操作性が特徴で、マウスにも対応しています。(よりいっそうAndroidに近くなったiOSといったイメージ)
そのため、この「Libra」のタッチパッドは、まさにiPad OSで活きてくるのです。
↓にある通り、iPad Proの11インチ、12.9インチに対応し、Bluetoothで接続されます。また、キーボードバックライトと4,000mAhのバッテリーが搭載されています。
本体は120度まで開きます。↓
そんなに角度は大きくありませんが、メインがディスプレイ側にあることを考えれば致し方ない、ギリギリの角度なのでしょう。
また、「Libra」にも4,000mAhのバッテリーが搭載されているため、↓のように緊急避難的にiPadを充電することができます。
キーボードだけですと、一回のフル充電で最大200日稼働するようです。
また、キーボード側だけでなく、↓のようにiPadの背面にマグネットで装着する背面カバーもセットになっています。
これで、全面を保護できるというわけです。
また、キーボードバックライトは、流行の複数色に対応しています。
また、各種ファンクションキーにも対応しています。↓
以上の写真はすべてiPad Pro 11のものでしたが、↓のように、9.7、10.5、11、12.9の各サイズのiPad Proに対応します。
問題は重さ
この「Libra」、最大のネックは「重さ」です。
なんと775gもあります。
つまり、iPad Pro本体と合わせると、優に1.2kgを越えてしまうのです。
アップル純正のSmart Keyboard Folioは330gなので、その倍以上の重さです。
トラックパッドがその重さ以上の価値があるかで、判断は分かれそうです。
iPad OSは、マウスに対応したとはいえ、マウスやトラックパッドでの操作のしやすさは、実際に使ったユーザーからも賛否が分かれるところです。
ただ、iPad ProをMacBookのように使いたい、という素朴な願望を形にしたという意味では、注目のガジェットです。
気になる方はこちらのKickstarterクラウドファンディングページをチェックしてみて下さい。
現在、ケーブルがついて109ドル(約11,800円)のセットが受付中です。
量産開始は2019年12月予定、発送は2020年1月予定です。
注意事項
クラウドファンディングへの出資では、予定通りのスケジュールで企画が進行しないことがままあります。
また、最悪のケースとして、プロジェクト自体が頓挫することも少なくありません。
その場合、出資した金額がそのまま返金されることはほぼ無いと考えておきましょう。
そういったリスクがあることを分かった上で、過去の実績などをよく見て、プロジェクトの出資先が信頼できる先かどうか、慎重に見極めた上で出資することをおすすめします。
おわり
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