下記でご紹介した、7インチUMPC(超小型ノートパソコン)の「Peakago」は、CPUがAtomながら、3万円前後という圧倒的な低価格と4G SIMのサポートで差別化を図っています。
Peakagoは、まもなくクラウドファンディングが開始されるとアナウンスされています。
現在、中国のメディアで実機レビューが開始されていることから、登場はほぼ確実視されていますが、いまいちどういったメーカーが作っているものなのかが判然としません。
メーカー名はもちろん、所在地も何も不明で、ただ「Peakago」という名前だけ出ていました。
そういった声を受けてか、同社は自社の紹介を始めたようです。
OEM/ODMの自社ブランドだった
同社は、これまで10年以上にわたりOEM/ODMをやってきたメーカーとのことで、同社によれば、主要な顧客はマイクロソフト、Intel、LGなど大手企業が名を連ねています。
OEM/ODMは、設計や製造を受託し、販売は有名ブランドを持つ委託会社が行うという形態です。
ここに来て、自社ブランドを立ち上げるべく開始したのが「Peakago」ブランドということのようです。
OEM/ODMをやっていた会社が自社ブランドを立ち上げたという例は枚挙にいとまがありません。
有名なのはレノボでしょう。
同社はOEM/ODMとして多数の製品を受託設計・製造してきましたが、ThinkPadなどの有名ブランドを買収し、現在ではLenovoやThinkPadという自社ブランドで大きな収益をあげています。
また、世界最大級のOEM/ODMメーカーである台湾のFoxconnやその参加の鴻海精密工業がシャープを買収したのも同じ流れです。
もともと製品の設計や製造を行っていることから、イチからメーカーを立ち上げるよりも、かなりのアドバンテージを持つことになります。
「Peakago」についても、エンドユーザーに直接商品を販売する自社ブランドを立ち上げる試みということになります。
また、これも多くのOEM/ODMに共通することですが、OEM/ODMメーカーそれ自体の企業名はあまり積極的には表に出しません。
というのも、OEM/ODMメーカーが「どこどこの会社のPCを作っています」とアピールしてしまうと、委託会社のブランドに影響してしまうからです。
鴻海ほど有名になれば、iPhoneを作っているということはすでに周知の事実になりますが、そういうことは上客からあまり歓迎されないことから、「Peakago」についても元の企業名は少なくとも日米欧などの市場では打ち出していないようです。
「Peakago」については、10年以上にわたるOEM/ODMとしての経験をいかして、UMPCの製造・販売を行うとアピールしています。
また、すでに経験や設備がある会社の自社製造であることから、この高いコスパを実現しているとのことです。
20191023追記:↓のように中国のOEM/ODMメーカーのPretechより、PeakagoにそっくりのUMPCが発表され、「Peakago=Pretechの自社ブランド」の可能性が出てきました。
おわり
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