登場から数年経ち、ラインナップが充実してきたChromebookですが、近年はWindowsノートやMacbookにも劣らないハイスペックなモデルも増えてきました。
ただ、売れ筋を見ると、Chromebookは圧倒的に低価格でコンパクトなモデルが売れています。
それもそのはずで、そもそも「Chromeブラウザでできることだけを、軽量コンパクトな筐体で格安に」というのがChromebook本来の魅力でした。
Celeronで4GB以下のRAMで16GBストレージなのにキビキビ動き、設定も簡単(Googleアカウントでログインだけ)で起動も一瞬というのがChromebookのすごいところです。
フルサイズのPhotoshopやコーディングなど、他のノートパソコンでできることを何でもやろうと思えば、WindowsやMacOSが搭載されたノートパソコンを買った方が、ソフトウェアもハードウェアも充実しています。
GoogleとしてはChromebookでできることを増やしたいと思うのは自然ですが、現状ではWindowsやMacOSと同列には並びません。
逆に、ブラウジングや文章入力、動画視聴など、ブラウザベースの簡単な作業であれば、ストレスなく動いてくれるモデルが格安で手に入ります。
また、スペースキーの左右に「かな」「英数」がある日本語キーボードを搭載しているモデルも多く、むしろ文章入力は優れている部分もあります。
そこで今回は、下記の条件で、Chromebookに本来期待される使い方を十分に満たせるモデルをまとめました。
- 12インチ以下、1.4kg以下(できれば1.2kg以下)のコンパクトサイズ
- 価格は5万円以下(できれば3万円以下)
- クラムシェルタイプでフルキーボード搭載(タブレットタイプを除く)
では、見ていきましょう!
ASUS「C204MA」
まずはASUSのC204MAです。
11.6インチで1.2kg、4万円台前半と、条件を満たしています。
スペックは下記の通りです。
- 発売:2019年9月
- 型番:C204MABU0030
- メーカー:ASUS
- 色:ダークグレー
- メーカー保証:1年
- サイズ:幅292mm×高さ19.5~20.1mm×奥行き199mm
- 重量:約1.2kg
- ディスプレイ:11.6インチ(1366×768)
- CPU:Celeron N4000
- ストレージ:eMMC 32GB
- RAM:4GB
- インターフェイス:USB3.1(Type-C/Gen1)×2 、USB3.0×2
- バッテリ駆動時間:約13時間
天板は↓のようにスタイリッシュなデザインです。
日本語キーボード搭載で、バッテリー駆動時間は13時間、天板も180度開き、本体はMILスタンダード準拠で頑丈です。
これぞChromebook!というモデルです。
購入は↓のリンクの先から可能です。
ASUS「C101PA」
つづいてもASUSの、C101PAです。
Chromebookといえばこれ!という人も多いでしょう。3万円台で購入でき、必要十分なことができる優等生モデルです。
実際、Chromebookの中で一番売れているモデルです。
10.1インチで900gと非常にコンパクトにも関わらず、意外なほどキーボードは打ちやすく、タッチタイピングも十分可能です。
- 発売:2017年10月
- 型番:C101PAOP1
- メーカー:ASUS
- 色:シルバー
- サイズ:262.8×15.6×182.4mm
- 重量:約900g
- ディスプレイ:10.1インチ(1280×800)
- CPU:OP1 Hexa-core
- ストレージ:eMMC 16GB
- RAM:4GB LPDDR3-1866
- インターフェイス:USB3.1(Type-C)×1、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック
- ×1、microSDカードリーダー
- バッテリ駆動時間:約9時間
↓のように、360度回転機構により、タブレットとしても使える点も特徴です。
シルバーのメタリック調のデザインはシンプルで、衝撃的な小ささと相まって鞄の場所を取らず、どこへでも持って行きたくなるモデルです。
実際、ポメラ的なテキスト打ちマシンとしてや、動画視聴マシン、ブラウザゲーム専用マシンとしてなど、様々な使い方をしているユーザーがいます。
これで4万円程度なので、まずはこれ、といってもいいほどによくできたマシンです。
Acer「C732-F14N」
つづいては、ASUS、Lenovoと並ぶChromebookの雄、AcerのC732-F14Nです。
11.6インチ、1.2kg、日本語フルキーボード搭載のマシンです。
スペックは下記の通りです。
- 発売:2019年2月
- 型番:C732-F14N
- メーカー:Acer
- 色:オブシディアンブラック
- メーカー保証年数:1年
- サイズ:302×21.3×209mm
- 重量:1.26kg
- ディスプレイ:11.6型(1366×768)
- CPU:Celeron プロセッサー N3350
- ストレージ:32 GB eMMC
- RAM:4GB
- インターフェイス:USB 3.1 x2 (Type-C、Gen 1、 最大5Gbps、 充電/映像出力対応)、USB 3.0 ポート x1
- バッテリ駆動時間:約12時間
ASUSのモデルと同じく、↓のように打ちやすいキーボードを搭載しています。
また、Chromebookの良い点として、↓のようにどのモデルもイヤホンジャックやmicroSDカードスロットが付いています。
クラウドベースで使うことが多いと思うのでストレージはそれほど使いませんが、何か大容量ファイルを保存したいときも安心です。
↓の先から購入できます。
Acer「R751T-N14N」
続いてもAcerです。
ASUSのC101PAと同じく、360度回転機構を持った11.6インチです。
スペックは下記の通りです。
- 発売:2017年8月
- 型番:R751T-N14N
- メーカー:Acer
- 色:オブシディアンブラック
- サイズ:296×20.9×206mm
- 重量:約1.4kg
- ディスプレイ:11.6インチ(1366×768)
- CPU:Celeron N3350
- ストレージ:eMMC 32GB
- RAM:4GB
- インターフェイス:USB3.1×2(Type-C、Gen1、最大5Gbps、充電/映像出力対応)、
- USB3.0ポートx2
- バッテリ駆動時間:約10時間
難点は、重量が1.4kgと若干重いことです。
11.6インチで1.4kgなので、少し重量を感じると思います。
デザインは、↓のようにマットなブラックでかっこいいです。
ASUS「C214MA」
最後はASUSです。
C101PAが10.1インチの360度回転だったのに対し、このC214MAは11.6インチの360度回転です。
サイズは大きくなりましたが、重量は1.29kgで、CPUもCeleron N4000とレベルアップしています。
スペックは下記の通りです。
- 発売:2019年9月
- 型番:C214MABW0028
- メーカー:ASUS
- 色:ダークグレー
- メーカー保証年数:1年
- サイズ:幅292mm×高さ19.5~20.1mm×奥行き199mm
- 重量:約1.29kg
- ディスプレイ:11.6型(1366×768)
- CPU:Celeron N4000
- ストレージ:eMMC 32GB
- RAM:4GB
- インターフェイス:USBポート:USB3.1(Type-C/Gen1)×2、USB3.0×1
- バッテリ駆動時間:約12時間
今年出たモデルなので、デザインもよりモダンになっています。
タッチパッドも大きく使いやすくなっています。
難点は価格で、この記事の条件である「5万円以下」を超えてしまいます。
スペックも高めですが、約6万円となっています。
おわりに
以上、軽量コンパクトで、Chromebookとして必要十分なスペックを備えた格安のモデルをまとめましました。
際限のない高スペック競争から「降り」て、クラウドベースの軽量な端末として使えるという、新たな魅力と選択肢をノートパソコンにもたらしたのがChromebookの革新性です。
その特徴ゆえに、アメリカの文教市場ではすでにトップシェアを持っています。
Googleが主導するような高スペックなChromebookもいいですが、今回ご紹介したようなモデルが、売れ筋で満足度も高いことには変わりありません。
サブ機としてぜひ検討してみてください。
おわり
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