↓でご紹介した、149.99ドル(約16,000円)という低価格で購入できるLinuxスマホこと「PinePhone」。ほかにも、「Purism Librem 5」といったLinuxスマホが出てきています。
これらは、モバイル利用に最適化された、postmarketOSやUbuntu Touch、KDE Plasma Mobileなどを動作させることを想定しています。
こちら、FirefoxやGIMP、LibreOfficeのような、Linuxデスクトップアプリケーションを動作させることができることをお伝えしましたが、それらはUIなどがモバイルに最適化されていないので、本機だけでLinuxアプリケーション類を十分に活用するというのは現実的ではありません。
ですが、なんと本機でAndroidアプリも動かせるようになる可能性が出てきました!
「10年使えるスマホ」を目指す
スマートフォンを10年使えるようにすることを目指している、GNU/Linuxベースのモバイル向けOS「postmarketOS」のプロジェクトには、postmarketOSにAndroid互換レイヤーである「Anbox」を組み込めるようにしようとしている人たちがいます。
これが正式リリースとなれば、モバイル利用のLinux上で、(全部ではありませんが)Androidアプリが動かせるようになります。
Anboxは、仮想環境を使わずホストOSと同じレイヤーでAndroidシステムを動かすので、動作が軽いことが特徴です。
ただこのAnboxは現状、Ubuntu向けメインで開発されています。
また、ARMのアーキテクチャはサポートしていません。
しかもホストOSと同じカーネルを使うので、動かないアプリもたくさんあります。
Playストアを入れてアプリをインストールできても、起動しないものも多いようです。
というわけで、これ自体、現在絶賛開発中というステータスになります。
ただ、ゴールとしては、モバイル利用に最適化されたAndroidアプリが使える、GNU/Linuxベースの「10年使える」スマートフォンということで、期待は高まるばかりです。
超小型Linux PCとしても
代表的なLinuxスマホである「PinePhone」は現在、「Braveheart edition」と呼ばれる初期ロットの発送が開始されています。
動作は結構快適で、外付けのマウスやモバイルディスプレイ、キーボードなどを接続すれば、1万円台という格安で、しかもスマホでもあるLinuxパソコンを手に入れられる、とも考えられます。
PinePhoneはUSB Type-C経由での映像出力にも対応しています。
Firefoxについては、スクロールに苦労する以外は、動作はかなり実用的なようです。
また、Linuxっぽい点として、microSDカードによるブートにも対応します。
PinePhoneのスペックは下記の通りです。
- CPU:Allwinner A64 クアッドコア
- GPU:Mali 400 MP2
- RAM:2GB LPDDR3
- ストレージ:16GB eMMC
- ディスプレイ:5.95インチ(1440×720)
- アスペクト比:18:9
- その他:MicroSDブート対応、USB Type-C充電・映像出力、3.5mmイヤホンジャック
- WiFi:802.11 b/g/n
- Bluetooth:4.0
- カメラ:リア5MP/フロント2MP
- バッテリー容量:3,000mAh
PinePhoneは、こちらから購入できます。
それ以外のリンクは、同じくLinuxスマホのPurism Librem 5はこちら、postmarketOSはこちら、Anboxはこちらになります。
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