OPPOと同じ歩歩高電子(BBK)グループである中国のスマートフォンメーカーVivoが、Apex 2020と呼ばれるスマートフォンの最新コンセプトを発表しました。
いくつか驚くべき特徴がありますが、中でもスマホカメラとして初となる、ジンバル搭載カメラが打ち出されています。
コンセプトなのでこの通りの製品が発売されるかどうかは未定ですが、スペックを含め具体的で、少なくともここで打ち出した要素は今後同社の製品に搭載されていく見込みです。
ジンバルとは
一番有名なジンバルカメラは、Osmo Pocketでしょう。
香港のドローンメーカーであるDJIが発売し、ジンバルカメラの知名度を一気に広め、広く全世界に普及しました。
カメラのヘッド部分が3軸方向に動くようになっており、これによりプロが撮影したような驚くほど安定した本格的な映像が簡単に撮影できます。
そんなジンバルカメラを、誰でも手軽に使えて、本格的な映像が撮影できるようにし、価格も3~4万円と手頃だったため、人気を博しています。
また、スマホとの相性の良さや、各種周辺機器が豊富に出されていることも人気の秘訣です。
観光客が持っている姿を目にした方も多いかもしれません。
デイリーガジェットの動画チャンネルでも、Osmo Pocketとスマートフォンカメラで撮影した動画の比較を↓にアップしています。
これを見れば、ジンバルカメラで撮影した映像が、とても安定していることが分かると思います。
スマホの手ぶれ補正
スマホカメラの手ぶれ補正は、大きく2種類あります。
光学式手ぶれ補正(OIS)と、量子式手ぶれ補正(EIS)です。
EISはシャープやソニーなど一部のメーカーが採用しているソフトウェア的な手ぶれ補正です。
OISは、シャープやソニーはもちろん、アップルやサムスンも含め、多くのフラッグシップスマートフォンに搭載されている手ぶれ補正で、レンズが加速度を検知して逆補正をかけることで手ぶれを相殺します。
そして、これらのいずれでもない、ジンバルカメラという機構を搭載すると宣言しているのが、Vivo Apex 2020なのです。
Vivo Apex 2020
スマホに搭載されるジンバルはどのような形なのか?
それは、↓のコンセプトビデオを見ると分かります。
さすがに可動域の制約から、Osmo Pocketなどの専用ジンバルカメラには及びませんが、かなり面白い映像が撮れるでしょう。
OISの2倍の手ぶれ補正性能があるということです。
これだけではありません。
チップセットはSnapdragon 865、5Gモデム、12GB RAM、256GBストレージという現行機最高級スペックのほか、スマートフォンの側面まで囲む6.45インチの湾曲したディスプレイも搭載されています。
さらに、60Wの高速ワイヤレス充電(パソコン級ですね)、5-7.5倍の光学ズーム対応48MPリアカメラ、そして16MPフロントカメラはディスプレイの下に隠れているため、ノッチやパンチホールはありません。
正真正銘の全面ノッチレス・ベゼルレスです。
電源や音量などの物理ボタンはなく、デバイス側面の感圧式静電容量方式タッチボタンを使用します。
というわけで、スマホカメラもジンバルになれば、驚くべき進化を続けるスマホカメラで撮れる映像がさらにもう一段レベルアップすることは間違いありません。
ぜひ広がって欲しいですね!
本機のリリース記事はこちらになります。
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