アキバにできたプログラミングパソコン「IchigoJam」専門店が最高に楽しい【フラッグシップ秋葉原】

IchigoJamをご存じでしょうか?

カテゴリとしてはRaspberry Pieなどと同じワンボードコンピュータです。↓

起動すると、BASICでプログラミングができます。

↓でも紹介しましたが、80~90年代のレトロPCと同じように、起動していきなりBASICのインタープリタが出ますので、何の設定も必要なく、そのまま好きなプログラムを書いて楽しむことができます。

皆さんは、「マイコンBASICマガジン」という雑誌をご存知でしょうか? 1982年から2003年まで続いた、マイコン(パソコンの昔の言...

これだけで、私を含め、ワクワクする人は多いと思います。

この魅力的な製品は、「すべてのこどもたちにプログラミングの機会を提供する」をモットーに活動されている草の根サークルであるPCN(プログラミング クラブ ネットワーク)が販売しています。

子どもはもちろん、大人が遊んでも存分に楽しめます。

ゲームのプログラムを書いてシェアしたり、電子工作と組み合わせたラジコンやゲームを作ったり。

IchigoJamは、↓のように2,000円ほどでアマゾンでも購入できます。

また、キーボードやディスプレイがついて、単三電池で稼働する「IchigoDyhook」(いちごだいふく)も販売されていますが、即完売し現在は入荷待ちです。↓

このPCNが、おなじみ秋葉原のラジオデパートの1Fで展開するのが「フラッグシップ秋葉原」です。

外観から、ガレージ感あふれていて永住したくなるほどの魅力に満ちていますね。↓

こちら、IchigoJam本体のほか、IchigoJamとつなげて遊ぶ電子工作キットや関連グッズなども豊富に販売されています。

また、はんだ付けやプログラミングもできるんですよ!

もちろん、看板の↓「PCNアキハバラ」は、IchigoJamで制御しています。

というわけで、言葉にできないほどの魅力に満ちた、こちらPCNのお店を取材しましたので、ぜひご覧ください!

まずは売られているものをざっと紹介

売り物は、通路側に↓のようにずらりと並んでいます。

まず左上のあたりに、IchigoJam本体の、ハーフキットや完成品があります。

電子工作キットもあります。

↓は、IchigoJamのボードを組み込んで、ゲームボーイのような携帯ゲーム機にできる「IchigoBoy2組み立てキット」です。

↓のように、もぐらたたきや乾電池チェッカー、電子サイコロのような電子工作のパーツセットもたくさんあります。

きっとだけでなく、↓のように近接センサモジュールやタッチスイッチなど、自ら考え、組み合わせていく電子パーツもあります。

↓は、IchigoJamのケースです。基板を組み込むことができる、様々なカラーのアクリルケースです。

以上、販売されているパーツやキット類の一例でした。

次に、販売棚の下には、下記で見ていく通り、実際に組み立てられたものがサンプルで展示してあります。

↓このごちゃっと感がたまりません。創作意欲をかき立てられます。

↓はセンサモジュールを使って、ワニの口の中に手を入れると噛まれてしまう(あるいは噛まれないようにサッと避ける)工作品です。

↓はIchigoJamを組み込むアクリルケースです。色々なデザインのものがあります。

↓こんなかわいいロボットもいました。

↓は信号機ですね。スイッチで光る方を切り替えられます。

面白かったのが、↓の「ダンブンゲームズ」

ケースはそれぞれ、↓のようにカセットテープ大のゲームパッケージになっています。

IchigoJamで動かすゲームのROMが入っているのだろう、と思いきや、手に取ってみても明らかに空箱です。

「中身は別売りですか?」と聞くと、そうではなく、ソースコードが書いてあるとのこと。

つまり、自分で打ち込む「ベーマガ方式」なんです!

自分でプログラムを入力し、バグと悪戦苦闘しながらなんとか動くようになったゲームで遊ぶのは、至福の時ですよね!

チラシもかなり魅力的

さて、一般的なお店と同じく、こちらも様々なチラシが置かれていて、自由に取ることができます。

そのチラシが、たとえば↓

「IchigoJamプリント」といって、ゲームのプログラムが解説とともに書かれているのです!

子どもにもわかりやすく、順を追って入力していけば、プログラミングを学びながら最後にはゲームで遊ぶことができます!

「かわくだりゲーム」などとタイトルがついているのもイイですよね。

「どんなゲームなんだろう?」と想像を膨らませながら、プログラミングをしていく醍醐味があります。

こんな魅力的なチラシがたくさん置かれています。

せっかくなので、この「かわくだりゲーム」をご紹介しましょう。

「IchigoJamプリント」にあるとおりに入力すると、↓のBASICコードになります。

10 CLS:X=15
20 LC X,5:?”0″
30 LC RND(32),23:?”*”
35 WAIT 3
36 X=X-BTN(28)+BTN(29)
37 IF SCR(X,5) END
40 GOTO 20

実はIchigoJamは、「IchigoJam Web」というウェブサービスを展開しており、ブラウザ上でIchigoJamのBASICを入力・実行させたり、それを共有することができます。

GETパラメータで全コードが付加されますので、URLをコピーするだけで、自分が作ったプログラムを誰にでも配布ができる、胸が躍りまくるサイトです。

「IchigoJam Web」を使って、上記「かわくだりゲーム」のLISTを表示させたのが↓

ソースコードのGETパラメータ付きURLはこちらで、リンクをクリックした先で「RUN」と入力するとプレイできます!

プレイ画面は↓です。

上から下にスクロールする”0”を左右カーソルキーで操作し、”*”に当たるとゲームオーバーです。

たった7行の簡単なコードで、こんな「ちゃんとした」ゲームができる!

”あの頃”の感動を思い出してしまいますね。

プログラミングやはんだ付け教室も

この「フラッグシップ秋葉原」には、↓大学の研究室のような、創業期のガレージのような、素敵な空間があります。

ここで、プログラミングやはんだ付けの体験をすることができますし、出張講師もしていただけるそうですよ。

また、どこも売り切れている↓のIchigoDyHookも触らせてもらいました。

「IchigoDake」が刺さっていますね!

起動すると、↓のようにIchigoJam BASICインタープリタがレディになります。

ここからゲームでもツールでも、なんでも作っていける無限の可能性を秘めた画面です。

というわけで、「PCNフラッグシップ秋葉原」素晴らしいお店でした。

PCNのIchigoJamは、プログラミングとPC利用がニアリーイコールだった時代と、ネット時代の、それぞれの良い点を組み合わせた未来ある取り組みです。

きっとここに来れば、新しい人やモノとの素敵な出会いがありますので、ぜひぜひ訪れてみてください!

お店の情報

「PCNフラッグシップ秋葉原」は秋葉原の東京ラジオデパートの1Fにあります。

  • 住所:東京都千代田区外神田1-10-11 東京ラジオデパート1F
  • 営業時間:12:00-19:00 不定休

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