5万円台の4KノートPC「AeroBook Plus」先行レビュー

高コスパPCを量産しているChuwi社の新型15.6インチノートパソコン「AeroBook Plus」（2020/5/9追記：名称が「AeroBook Pro 15.6」から変更になったため修正しました）

同社は、UMPCやタブレット、2in1、ミニPCなど、様々なカテゴリのPCをリリースしていますが、本機は15インチというスタンダードサイズで、4K表示に対応した高解像度ディスプレイを搭載しています。

もちろんChuwi社の強みである価格についても、かなり攻めています。スペックは後述しますが、5万円台前半で購入可能です。

現在、Indiegogoのこちらのページでクラウドファンディング中ですが、今回特別に試作機サンプルをお借りしましたので、レビューしていきたいと思います。
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現在、724名から3,000万円以上の出資が集まっており、もちろんプロジェクトは成功で、あとは5月の量産・6月の発送を待つばかりです。（残り12日間）

価格は、下記の通り8GB/256GB SSDモデルが56,606円（こちらのリンクから入るとさらに安いデイリーガジェットシークレット価格が表示されます）です。想定一般小売価格よりも20%OFFになっています。

また、RAMを16GBにアップグレードするパックが、9,600円で用意されています。↓

では、早速実機をチェックしていきましょう。

※今回レビューするものは試作機のため、最終量産品とは仕様やデザインが一部異なる可能性があります。また、挙動についても同様です。その点ご承知おきください。

実機レビュー

15.6インチでベゼルも狭めな大画面ノートです。

スペックは下記の通りです。

• CPU：Core i5-6287U もしくは Core i7-6567U
• GPU：Intel Iris Graphics 550（VRAM128MB）
• RAM：8GB もしくは 16GB DDR4
• ストレージ：256GB もしくは 512GB SSD
• ディスプレイ：15.6インチ（3840 x 2160）
• アスペクト比：16:9
• バッテリー容量：55.86Wh（11.4V/4900mA）
• バッテリー稼働時間：最大8時間
• OS：Windows10 Home
• 重量：1.7kg
• サイズ：362×242.1×15.9mm
• Bluetooth 4.2
• インターフェース：USB3.0 Type-A x2、USB Type-C x1、HDMI A Type x1、3.5mmイヤホンジャック、SSDスロット x2（内部・外部各1）、microSDカードスロットx1

第6世代のCore iプロセッサを搭載しています。

i5またはi7、RAMとストレージは、8GB/256GBもしくは16GB/512GBがあります。

最大の特徴は、15.6インチで3840×2160の4Kディスプレイです。

大画面を活かした高解像度で迫力ある動画視聴を楽しめます。

ポート類は、左側面にDC-IN、USB3.0 Type-A、HDMI、USB Type-Cです。↓

右側面には、microSDカードスロット、USB3.0 Type-A、イヤホンジャックです。↓

キーボードはバックライトを搭載しています。↓

US配列で、テンキーも搭載されています。

気になるところは、テンキーの配列がかなり変則的だという点です。↓

右上にDeleteがあったり、四則演算系が上部にまとめられていたり、左下にカーソルキーが食い込んでいたりと、「どうしたこれ？！」というレベルです。

おそらく2列分ほど圧縮して全体の幅を確保するという意図だと思うのですが、テンキー部は逆に使いづらいかもしれません。

難しいところですが。

全面タッチパッドは、下部に物理クリック機構も備えています。

本体はガンメタリックな外装で、高級感があります。天板左上に上品にCHUWIロゴが入っています。↓

エッジ部は光沢ある金属加工が施されています。

最厚部は15.9mmで、縁に行くに従って薄くなるデザインを採用しています。

そのため、本体はその大きさに対して薄く感じます。

重量は公称1.7kg、試作機の実測は1.64kgでした。↓

もちろん13インチや11インチノートPCよりは重いですが、15.6インチで4Kディスプレイを搭載しているとは思えないほど、本体は薄く軽く感じました。

MacBook Airの15インチ版が出たら、ちょうどこんなサイズ・重量感になりそうだなと思います。

売りの4Kディスプレイはさすがに綺麗です。解像度はもちろんのこと、発色もよく明るい画面になっています。↓

4Kを表示できてもカクついたら意味がないですが、こと本機に関して言えば、YouTubeなどで4K再生をしても、引っかかりやカクつきを感じることなく、スムーズに再生してくれます。

もちろん動画再生だけでなく、ブラウジングやOfficeソフト、クリエイティブ系ソフトも、大画面を活かして使いやすくなっています。

テレワークや普段使い用PCとして、事務仕事やプログラミング、お絵かきなどのプロダクティビティ用途のほか、動画鑑賞やウェブ閲覧などのコンテンツ消費にも便利な構成です。

画面が大きく、キーボードやタッチパッドもゆとりがありますので、そのあたりは15.6インチノートPCの得意とするところですね。

充電は、専用の充電アダプタで、プラグ形状は↓のようになっています。

出力は19V/3.42Aです。（最終量産品と異なる可能性があります）

モバイルノートのカテゴリではありませんので、2in1や13インチ以下よりは気になりませんが、USB PD充電に対応してほしかったというのはありますね。

各種ベンチマーク

さて、普段使いや動画視聴には快適な本機ですが、ゲームはどうでしょう。

公式からは、↓のようにいくつかの有名タイトルでそれなりのfpsが出ていることが明らかにされています。

ここでは、ちょっと厳しめにFF14のベンチマークを回してみたいと思います。

ダメ元ですよあくまで。はい。

まず標準の「1920 x 1080 高品質（デスクトップPC）」設定では、スコア2,176で「普通」でした。

「普通」ですと実プレイは難しいので、さすがにデスクトップPCレベルの高品質設定でのプレイは難しそうです。（動くには動くと思いますが、カクつきがすごいと思います）

つづいて、「1920 x 1080 高品質（ノートPC）」設定です。これもゲーミングノートPCなどの設定なので、厳しいとは思いつつ回してみると、2,673で「やや快適」でした。↓

「やや快適」も実プレイは実質無理なので、これも諦めましょう。

続いて、「1920 x 1080 標準品質（ノートPC）」では、同じく「やや快適」でスコアは2,888です。

「ええい！」ということで、すべてのエフェクトをOFFまたは最低設定にして、解像度を含めて一番負荷の少ない構成で回してみました。

すると、↓のように4,745で「快適」になりました。

本当に快適にプレイするには7,000以上がベストなので、真の意味で快適ではないと思いますが（特にボス戦など）、4,745あれば、しばらく普通にプレイすることはできると思います。

なお、CINEBENCH R20のスコアは852でした。↓

CrystalDiskMarkのランダムR/Wは、下記の通りです。

まとめ

以上、5万円台でクラウドファンディング中の4K 15.6インチノートPCである「AeroBook Plus」の試作機をレビューしてきました。

事務作業や簡単なお絵かきなどのお仕事用途、また動画視聴などのコンテンツ消費は快適にできるスペックをそなえています。

4Kディスプレイは鮮明で、バックライト付きの広いキーボードやタッチパッドと合わせて、入力環境も比較的快適でした。

本体は薄く軽いので、持ち運びも不可能ではないサイズ感です。

質感も良く、落ち着いた本体デザインは高級感があります。

一方、3Dゲームを最高品質で、というのは厳しいタイトルが多いと思いますので、さすがにゲーミングPCとして買うのはオススメしません。（そもそもカテゴリが違いますので）

というわけで、全体としてはコスパ高くよく仕上がっていると思いますので、気になる方はぜひ↓のクラウドファンディングページをチェックしてみてくださいね。

Indiegogoの「AeroBook Plus」クラウドファンディングページ

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