2020/8/3追記:GPD Win Maxのレビューを公開しました。↓
多数のUMPC(超小型ノートパソコン)をリリースしてきたGPD Technology社の国内正規販売代理店である株式会社天空が主催の「GPD WIN MAX」新製品発表会にご招待いただいたので、レポートをお伝えします。
↓のアマゾンでも予約販売開始しています。
GPD WIN MAXは、8インチの新型ゲーミングUMPCです。
一般的なノートパソコンよりも大幅に小さなポータブルサイズながら、キーボードのほか物理ゲームパッドやタッチパッドも搭載したモデルです。
プレゼンと製品紹介
製品発表会は、まずGPD社のWade社長の挨拶からスタートしました。
GPD WIN MAXは、GPD社のコア製品群であるGPD WINシリーズの最新モデルとして、開発には2年を要したとのことです。
結果、GTA5など、AAAゲームを含めた数万タイトルがプレイできる「ゲーミング」UMPCとしてリリースされました。
続いて天空の山田拓郎社長からの製品プレゼンが行われました。
30分ほど続いたプレゼンの中で、GPD WIN MAXの製品特徴や各種ベンチマークスコアなどが紹介されました。
詳細な仕様も配布されましたので、お伝えします。
- カラー:ブラック
- OS:Windows10 Home 64bit
- CPU:
- 第10世代 Core i5-1035G7
- 6MB キャッシュベースクロック1.2GHz 最大3.7GHz(TDW12W-25W)
- 4コア8スレッド
- グラフィックス:
- Iris Plusグラフィックス
- 最大解像度HDMI 4096×2304 DP 5120×3200
- DirectX 12、OpenGL 4.5
- RAM:16GB LPDDR4-3733
- ディスプレイ:8インチ(Gorilla Glass 5)
- 解像度:1280×800
- ストレージ:512GB(PCIe NVMe M.2 2280 SSD)PCIeGen3.0x4/SATA3.0
- ストレージ増設スロット:なし(交換可能)
- カメラ:内蔵カメラなし
- インターフェースポート:
- USB Type-C(うち一つはThunderbolt3対応)、USB 3.0ポートx2、有線LANポートx1
- 音声入出力:3.5mmヘッドセット&マイクロフォンx1
- HDMI出力端子2.0×1
- 無線LAN/Bluetooth:
- Wi-Fi6(IEEE802.11 ax/ac/b/g/n、2.4GHz&5GHz準拠)、Bluetooth5.0
- WiDi互換Miracastサポート
- microSDカード(TFカードスロット):microSDカード(SDXC A2クラスサポート)
- 入力デバイス:
- Chocolateキーボード(QWERTY)、マウスパッド
- Xinput準拠アナログコントローラー内蔵(アナログx2、十字キー、A/B/X/Yボタン、L1/L2/L3、R1/R2/R3、スタート、メニュー、Xboxボタン)
- 冷却ファン:デュアルファンアクティブ冷却方式(液冷パイプ、空冷)
- 電源:
- 内蔵リチウムポリマーバッテリー
- バッテリー容量15,000mAh、57Wh
- 電池の種類:リチウムポリマー電池
- スタンバイ時のバッテリー寿命:最大14時間
- 外形寸法:207x145x26mm
- 本体質量:790g
- 付属品:
- 65W PD対応ACアダプターx1、Type-Cケーブルx1
- 説明書(保証書)
特に強調されていたのは処理速度周りです。
CPUは第4世代のCore i7-4790Kに近いスコア、GPUの第11世代Iris PlusはNVIDIA GeForce MX250に迫るスコアを出しているとのこと。
Surface Pro7をベンチマークにしているようで、RAMのLPDDR4 3733についてはSurface Pro 7のものよりも若干高速な読み書きが可能とのことで、メモリパフォーマンスが高いようです。
また、microSDについても、A2クラスをサポート、ドライブがあればUltra Blu-rayにも対応するなど、パフォーマンス周りはさすがに豪華です。
また、GPD Win2で押しづらいという声が多かったL3についても解消されているとのことでした。
分かりやすく嬉しいポイントとしては、DQ10とFF14のベンチマークスコアです。
そもそもGPD WIN2ユーザーには、MMORPG、特にDQ10ユーザーが多いとのことです。
GPD WIN MAXは、DQ10がベンチスコア12000程度(
FF14で7000以上が出るということは、ついにポータブル機でFF14がある程度普通にプレイできるということで、ファンには朗報です。
FORTNITEのプレイ動画も公開されていましたが、確かに起動~プレイまでなめらかに動いていました。
天空の山田社長が、eSports定番タイトルの一つであるストリートファイター5をプレイする様子もリアルタイムで流されましたが、引っかかりもなくこちらもスムーズに動いており、本機の性能の高さを印象づけました。
GPD Win3や日本語キーボードモデルの存在も明らかに
質疑応答では、GPD Win3の存在が明言されました。
これは「GPD WIN MAXはGPD WINシリーズ後継なのか?」という質問に対する答えで、上記スライドにあるとおり、GPD WIN2の後継として、ポケットタイプのGPD WIN 3と、パフォーマンスタイプのGPD WIN MAXシリーズの2つの流れがあるようです。
特にGPD WIN3については来年2021年の登場が明言されていました。
また、GPD WIN MAXについて、日本語キーボードモデルのリリースも計画されているとのことです。
楽しみですね!
GPD WIN MAX 実機タッチ&トライ
最後に、GPD WIN MAXの実機に触れる機会がありました。
これは2つあり、一つが会場でストリートファイター5がプレイできるというもの。
デイリーガジェットでも、動画部のケンが無言でプレイしました。↓
もう一つが、展示された実機1台を撮影したり触ったりできるものです。
※今回の実機は開発途中のものであり、最終版ではないということです
まず注目のキーボードですが、ファンクションキーが上部に独立して並び、18mmのキーピッチを持った打ちやすいものになっています。バックライトも搭載です。
ここは、GPD WINシリーズはもちろんのこと、同じく8インチクラスのGPD P2 Maxよりもさらに進化しています。
キーボード上部に配置されたタッチパッドも、複数指でのタッチジェスチャもそれほどストレスなくできる広さが確保されていました。
GPD P2 Maxのタッチパッドとほぼ同じサイズだと思います。
ゲームプレイで手に持った印象ですが、重量は790gとUMPCとしては決して軽くありませんが、持って操作やプレイをしても、それほど気になる重量感ではありませんでした。
iPhoneXRと横に並べた様子が↓です。
本体右側面には、↓のように有線LANポートとmicroSDカードスロットが搭載されています。
これだけの高スペックなので、さすがに厚みはあります。
背面は豪華です。HDMI、USB Type-A、Type-C、L1L2/R1R2、排気口が所狭しと並んでいます。
左側面には、コントローラーをマウスモードとゲームコントローラーモードのどちらにするかの切替スイッチがあります。↓
背面には大きな排気穴から、2つの廃熱ファンが見えます。↓
天板は高級感あるCNCメタルカバーです。ロゴ刻印などはありませんでした。
本体は↓のように180度ほど開きます。
会場の様子
会場は渋谷だったのですが、昨今のコロナ禍の影響で、ソーシャルディスタンスを遵守した運用になっていました。
メディア同士のデスクの距離はもちろんのこと、会場入りの際や、実機のタッチ&トライでも消毒が徹底されていました。
入ると、GPD社の歴代UMPCが並べられており、いきなり壮観です。
こちらは初代GPD Pocket。製品リリースの頻度が高いため、今や懐かしさすら覚えるモデルです。
GPD WIN MAXの特徴の一つとして、Thunderbolt3搭載があります。そこにつなげられるeGPUボックスも展示されていました。
↓に動画もアップしているので、ぜひご覧ください。
GPD WIN MAXの入手方法
下記でご紹介したとおり、株式会社天空のこちらのページで現在、7/31までの期間で、早期予約キャンペーンを実施中です。
下記が付属したセットで、価格は税別92,600円(税込101,860)です。
- GPD WIN MAXガラス素材液晶保護フィルム(硬度9H/0.3mm)
- GPD WIN MAX 専用ポーチ
- オリジナルゲーミンググローブ
- ステレオイヤホン
- 冷却パッド
- USBハブ
ゲーミンググローブがついているのがユニークですね。
到着は2020年8月下旬~9月中旬を予定しているとのことです。
キャッシュレス決済を利用すればさらに5%還元となります。
国内サポートを受けたい方は国内代理店から買うのが良いでしょう。
また、↓のようにIndiegogoでクラウドファンディングで出資するという形でも入手できます。
気になる方は、ぜひチェックしてみてください!
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