今回は、GPD Technology社の6インチゲーミングUMPC(超小型ノートパソコン)「GPD WIN2」をレビューしていきます!
「え?なんで今更WIN2?」と思われるかもしれません。
おっしゃるとおり、UMPC界隈はまさに、後継機のGPD Win Maxで盛り上がっています。
デイリーガジェットでも、発売前の実機をお借りして↓のようにレビューをお届けしました。
また、ライバルのOne-Netbook社からも、OneGx1というゲーミングUMPCが発売されます。
上記いずれも、第10世代のCoreプロセッサを搭載した強力なモデルで、UMPCとは思えないパフォーマンスを発揮してくれます。Win Maxにいたっては、FF14も動かせてしまいます。
ではなぜ今、GPD WIN2をレビューするのか?
事の発端は、↓でレビューしたMAG1で「英雄伝説III 白き魔女」という人類史に残る傑作レトロゲームをプレイしていた時のことです。(心が疲れていたんです)
8.9インチのボディは、一般的なノートPCと比べると十分すぎるほど小さいですし、手に持ってプレイしていても重くて嫌になるということはありません。
ただ、ジュリオくんとクリスちゃんの移動は右下のカーソルキーに指を持って行く必要があり、操作性は良くありませんでした。ゲーミング用のUMPCではないので当然ですが。
そこでふと、手に持ってPCゲームを快適にプレイするUMPCが欲しい、と思いました。
GPD Win MaxとOneGx1でそういった気分が盛り上がっていたのもあるかもしれません。
GPD Win Max、OneGx1いずれも、UMPCとしては比較的大型です。
GPD Win Maxはパワーはすさまじいですが、8インチで790gあります。
OneGx1は7インチですが、左右のコントローラーを装着すると大きくなります。
最新3Dゲームをバリバリやるのでしたら問題ないのですが、あくまで「英雄伝説III 白き魔女」です。PC-98時代のレトロゲーです。
しかも、私は今すぐ欲しかったのです、ゲーミングUMPCが。
となると、ポケットサイズの6インチ「GPD WIN2」が最適なんじゃないか?と思い始めました。
そこでGPD社のウェブサイトを見ると、なんとGTA5(Grand Theft Auto V)が動くと宣言されています。
「え?Core mでグラセフ5動くの?確かに初登場7年前だけど、マジ?」
と思いました。
その瞬間、「英雄伝説III 白き魔女」は頭から消え去り、6インチのポケットサイズのコンピューターでGTA5をプレイする、という行為の魅力で頭がいっぱいになりました。
そしてポチりました。
そして届きました。
はい、めでたく届きました。わーいかっこいいー!
国内サポートが得られるのは、正規代理店の株式会社天空が販売する↓で、税込88,000円ほどで販売されています。
「PCトラブル?人の手なんかいらねえよ3秒で解決してやるからかかってこいや」という先生方は、海外大手ガジェット系通販サイトBanggoodのこちらのページで67,771円で販売されています。
2020/8/25追記:Banggood様にクーポンご発行いただきました。購入画面で「BGad766b」を入力すると、619.99ドル(約66,000円)になります。
スペックは下記の通りとなっております。
- OS:Windows10 Home 64bit
- ディスプレイ:6インチ(1280×720)
- CPU:Intel Core m3-8100Y
- GPU:Intel UHD 615 Graphics
- RAM:8GB LPDDR3
- ストレージ:256GB M.2 SSD(SATA 3.0)
- サイズ:162 x 99 x 25 mm
- 材質:ABS+アルミニウム合金
- バッテリー容量:9,800mAh
- バッテリー駆動時間:約6~8時間
GPD WIN2は、2019年にスペックアップ版に進化しました。
CPUがCore m3-8100Yになったり、ストレージが倍の256GBになったり、熱処理が改善されていたりします。
1280×720解像度ですが、6インチ画面なので画素密度は高く、画面は鮮明です。
まずはこれ!↓
小さな筐体にゲームコントローラーがついています。これが欲しかったんだよこれが。
真ん中上部のスイッチは、ゲームコントローラーとして使うかマウスとして使うかの切替スイッチです。
マウスモードにすると、ジョイスティックでポインタが動かせて、L1/R1で左右ボタンになります。
キーボードはカチッカチッと押し込むタイプでタッチタイピングなどは無理です。あくまでゲームのために使います。
グラセフであれば、Escで、Skyrimであれば右上のSTARTボタンでメニューを出したりします。
背面には、L1/L2/L3/R1/R2/R3と、充電用を兼ねたUSB Type-C、USB3.0 Type-A、microSDカードスロット(A2対応)、3.5mmイヤホンジャック、映像出力用のmicroHDMIがついています。
側面には特にポート類はありません。
底面には、廃熱穴とM.2 SATA SSDスロットがついています。256GBで足りない場合はいくらでも増やしましょう。
ローズや技適マークもプリントされています。
ディスプレイは↓のように180度開きます。
重量は約458g。スマホよりは重く、タブレットくらいの重量感です。
OPPO Reno Aと比較したフットプリントのサイズ感です。スマホよりも一回り大きいくらいでしょうか。
持ち運びは余裕です。ポケットにも入ります。Nintendo 3DSくらいのサイズ感ですね。このサイズを求めていました。
PDチャージャーやモバイルバッテリーで充電できます。けっこう出力出てますね。
というわけでさっそくプレイ
GPD WIN2が届いた瞬間に箱を開け、すごい勢いでSteamをインストールしました。
そして100GB近くあるGTA5をインストール。冒頭の銀行強盗を経て、ダウンタウンにあるフランクリンの自宅から出た瞬間、この何でもできる自由の地、修羅の地でのアツい生活が始まりました。(過去はPS4でプレイしていたため、イチからスタートです。ワクワク)
私は、GTA5でこのフランクリンの自宅から出た瞬間が一番好きです。どこまでも広がるような自由を感じます。どうでもいいですが。
解像度は800×600になります。動きは、PS4やゲーミングPCと比べるともたつきやカクつきがありますが、プレイ可能なレベルです。
XBoxライクなゲームパッドは、特に設定なくゲーム操作ができ、強盗も暴走も暴力もスムーズです。
多人数での銃撃戦や、素早い動きの時にはカクつくことがあります。
めでたく、外出先でもごろ寝状態でも、グラセフ5がプレイできるようになりました。
しばし愉悦に浸ったのち、同じくGPDウェブサイトで「稼働できます!」とアピールされていたスカイリム(The Elder Scrolls V: Skyrim)をインストールしました。
こちらはさらに快適でした。
グラフィックは鮮明ですし、動きもなめらかです。
↓のように外部ディスプレイにUSB Type-Cケーブル1本でゲーム画面を出しながら、GPD WIN2のコントローラーで操作するなんていうこともできます。
使ったディスプレイはこいつ↓です。
ただ、外部ディスプレイ出力は演算パワーを使うので、ギリギリで動いているGTA5の場合、動きは遅くなります。
↓でレビューしたようなゲーミングマウス、ゲーミングキーパッドなどを使っても、快適にプレイできますよ。
ゲーム機本体よりも操作デバイスの方が大きいという不思議な状態です。
ベンチマークも載せておく
一応載せておきます。
CINEBENCH R20は、575pts。Core m3-8100Yなのでこんなもんでしょう。
デスクトップ用のCPUと比べれば非力ですが、省電力モバイルCPUと考えればだいぶ進化しました。GTA5も動くようになりました。
CrystalDiskMarkは↓のとおり。SATAなのでこんなもんでしょう。
ごろ寝や外出先でGTA5ができる生活
GTA5といえば、ゴツいゲーミングPCや据置機で、MODでアレな感じにカスタマイズしたりオンラインでエイリアンに怯えたりといったプレイを楽しむ方が多いと思います。
ただ、傑作オープンワールドゲームとして、またよくできたRPGとしても、まだまだ存分に楽しめます。
PlayStation5版も出るということですからね。
そんなGTA5を、寝転んだり外出先のカフェなどで思う存分プレイができるというのは、これは非常に幸せですよ私は。
こんな素敵なゲーミングライフを提供してくれるGPD WIN2も、一緒に寝たくなるほど素晴らしいパソコンでした。
仕事のストレスもしばし忘れられます。
楽しい生活が始まったなあ!
Amazon:
Banggood:こちらのページ(67,771円)
2020/8/25追記:Banggood様にクーポンご発行いただきました。購入画面で「BGad766b」を入力すると、619.99ドル(約66,000円)になります。