↓でレビューした、Chuwi社の格安タブレット「Chuwi HiPad X」
2万円台という廉価ながら、6GB LPDDR4X RAM、128GB UFSストレージ、10.1インチで1920×1200、7,000mAhバッテリー、さらにはデュアルSIM対応でモバイルデータ通信ができるという驚きのスペックでした。
タブレット自体のレビューは上記をご覧いただくとして、今回は純正のキーボードカバーを付けた時の使い勝手についてレビューしていきます。
↓のように、Androidながらタッチパッド付きのフルキーボードを登載し、充電もペアリングも不要、便利なキーボードカバーですよ。
販売は、こちらのメーカー公式サイト、もしくはAliExpressのこちらのページです。
タブレット単体ですと、メーカー公式では27,223円、AliExpressでは発売セール中で22,508円となっております。
純正のペンであるHiPenとセットでは24,759円、今回レビューするキーボードカバーのセットが26,448円、ペンとキーボードが全部ついたセットが28,136円です。(リンクは同じで、メーカー公式がこちら、AliExpressがこちらです。お好きなセットを選択しましょう)
まずはスペックおさらい
まずは、HiPad Xのスペックをざっとおさらいしておきます。
- 製品名:Chuwi HiPad X
- CPU:Helio P60 MT6771V
- GPU:Mali G72 MP3
- ストレージ:128GB UFS
- RAM:6GB LPDDR4X
- 画面サイズ:10.1インチ
- 解像度:1920×1200
- アスペクト比:16:10
- バッテリー容量:7,000mAh
- OS:Android 10.0
- サイズ:252.54×162.94×9.5mm
- 重量:550g
- カメラ:リア8MP/フロント5MP
- Bluetooth:5.0
- GPS:対応
- SIM:nanoSIM x2(デュアルSIM)
- バンド帯
- GMS:B2/ B3/ B5/ B8
- W-CDMA:B1/ B2/ B4/ B5/ B8
- LTE:B1/ B2/ B3/ B4/ B5/ B7/ B12/
B14/ B17/ B20/b25/B26/ B30/ B66/
B71/ B38/ B41
- サイズ:252.5 x 162.9 x 9.5mm
- 入出力端子:USB Type-C、3.5mmイヤホンジャック、デュアルSIMカードスロット、microSDカードスロット
CPUに採用されたMediaTek製のオクタコアHelio P60は、ベンチマークで見るとGalaxy Note 8とXiaomi Redmi Note 7の間くらいです。現行機のスマホにも採用されているスナドラ660よりも高いんですよ。
そのほか、6GB LPDDR4X RAM、128GB UFSストレージ、10.1インチで1920×1200、7,000mAhバッテリー、デュアルSIM対応という、格安タブレットの中では頭一つ抜けた性能を持っています。
純正キーボードカバーをチェック
それでは、さっそくキーボードカバーを見ていきましょう。
↓のように前面を保護してくれるタイプで、背面フタを折りたたんでスタンドにします。
マグネット端子でガチッと接続し、充電もペアリングも不要。
のちほど比較しますが、iPadのSmart Keyboardとよく似ています。
フタはオーソドックスなスウェード調の素材で、隅に目立たない感じにCHUWIロゴが刻印されています。
スタンドさせた状態が↓の通り。山折りでなく、谷折りで巻き込むように折りたたみます。山折りにするとタブレットが倒れます。はじめ慣れないうちは何度か、谷折りにしてもスタンドがうまくいかずにタブレットがぶっ倒れてしまいましたが、数回やるとコツがつかめます。
キーボードとタッチパッドの使い勝手
では、肝心のキーボードとタッチパッドの使い勝手を見ていきましょう。
最大の特徴は、タッチパッド搭載である点です。Androidタブレット用のキーボードカバーでタッチパッドを搭載しているものは希少ですので、これは嬉しいポイントですよ。
配列はUSをベースにして、ホームボタンなどのAndroid用キーがいくつかついたタイプです。
Functionキー列の部分には、コピー、ペースト、輝度調整、音量調整、画面ロック、戻るボタンなどが並んでいますよ。
日本語については、もちろんIMによりますが、たとえばGoogle日本語入力であれば一般的なUSキーボード同様に、Shift+Ctrlで日本語入力⇔英語入力を切り替えられます。
少し変則的なのがスペースキー左右です。
左側にはAlt、Lang、右側にはAlt Grというキーがあります。ただこれらのキーは、刻印通りには動きません。左から、AltはGoogle Assistant、Langは検索、Alt GrはAltとして機能します。
それ以外は特に違和感なく使えます。
キーピッチは実測で約17mmです。↓
10.1インチなのでさすがに広々とはいきませんが、問題なくタッチタイピングも可能です。Surface GoやiPad、iPad Airと同じくらいの大きさです。
タッチパッドは、カーソル移動は問題ありませんが、物理クリックはストロークが浅いです。そもそもキーボードカバー自体が薄いため、机を上から押し込むような押し方になります。
ほとんどがタップ、スワイプで操作ができるのでそれほど問題には感じませんが、ドラッグ操作を多用するような方は注意です。
iPadとの比較
さて、本機はiPadで一番安い無印iPadのライバルになってくるでしょう。
価格は倍以上違いますが、商品特性はよく似ています。
iPad + Smart Keyboardと、HiPad X + 純正キーボードカバーの組み合わせで比較してみましょう。
タッチパッドがある分、HiPad Xの方が広くなっています。タッチパッドを除いてもHiPad Xの方がキーボードが広く取られているのが分かります。HiPad XはMicrosoft Surfaceのように、キーボード部が丸ごと画面のフタになります。
フットプリントについて、↓のようにアスペクト比が縦長のHiPad Xの方が幅広になっています。
HiPad Xは、背面も保護してくれます。
本体と合わせた重量については、HiPad Xが約867gに対して、
iPadは約765gとなっており、iPadの方が100gほど軽いですね。ただ、Smart Keyboardは背面保護がないため、背面保護ケースを別途付けるとなると、逆転するでしょう。
タッチパッド搭載、背面保護の2点が、HiPad Xの方が優れたポイントです。打鍵感についても、好みはあれどHiPad Xの方が打ち心地は良いように感じます。
一方でiPadの方が優れた点について。HiPad Xは開閉検知がないため、蓋を開けてから電源ボタンを押す必要があります。自動でディスプレイの電源が入るiPadの方がこの点優れています。
また、マグネット固定の力についても、iPadの方がしっかりくっつくので、使い勝手が良いと思います。HiPad Xは、iPadに比べると本体とキーボード部が外れやすいですね。
全体的に、タブレット本体との一体感や使用上の安定感は、やはりiPadの方が優れています。
価格は↓のようにだいぶ違いますが。
HiPad Xを買うならキーボードカバーも買っておいた方がいい
ペンは、使わない人は全く使わないと思うので、使う人だけでいいと思います。
ただ、キーボードについては、そもそもAndroidタブレットの個別モデル専用キーボードカバーというのは少ないですし、カバーはつけて使う人が多いと思うので、一緒に買っておいた方がいいかもしれません。(文字入力をほとんどしない人は不要です)
「キーボードを使わない時に、背面に回したキーボードに手が触れて誤操作してしまうのでは?」と思うかも知れませんが、本機はキーボード部を背面に回したとき、ちょうどマグネットが外れますので誤操作しないようになっています。
ただ、それは先ほどのマグネットの弱さと表裏一体で、ガッチリとした一体感でiPadに負ける一因にもなっています。
いずれにせよ、nano SIMによるモバイルデータ通信にも対応していますし、外出先でメールやTwitter、資料の直しなどのちょっとした作業をしたり、ウェブや動画閲覧などに使うサブ機としては結構優秀だと思います。
ガチのお仕事ですとノートPCが必要ですが、ウェブや電子書籍閲覧が主体で、ちょっとしたキーボード作業もできたら便利だな、くらいの期待値にはピッタリ合います。
「Chuwi HiPad X」の販売はこちらのメーカー公式サイト、もしくはAliExpressのこちらのページです。
タブレット単体ですと、メーカー公式では27,223円、AliExpressでは発売セール中で22,508円となっております。
純正のペンであるHiPenとセットでは24,759円、今回レビューするキーボードカバーのセットが26,448円、ペンとキーボードが全部ついたセットが28,136円です。(リンクは同じで、メーカー公式がこちら、AliExpressがこちらです。お好きなセットを選択しましょう)
また、10月7日(水)までのあいだ、こちらのメーカー公式ページでは、Chuwi製品各種が安くなるセールを実施中です。
プレゼント企画なども実施されていますので、ぜひチェックしてみてください。
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