第10世代Core i3搭載で4万円台の極小PC「MINISFORUM X35G」レビュー!【サクサク軽快!】

極小サイズのデスクトップパソコンを多数リリースしている香港のMINISFORUMが、本日新型モデル「MINISFORUM X35G」のクラウドファンディングを開始します。

Indiegogoのこちらのページで、日本時間午後10時開始予定です。

最大の特徴は、第10世代Core i3、16GB RAM、PCIe NVMe SSD搭載という快適性能ながら、↓のようにMINISFORUMらしい手のひらサイズになっている点です。

価格は、下記の通りとなっています。

  • 16GB RAM/ストレージなし:349ドル(約37,000円)
  • 16GB RAM/256GB SSD(早期割引):399ドル(約42,000円)
  • 16GB RAM(Optane)/1TB HDD(早期割引):429ドル(約45,000円)

早期割引は数量限定となり、通常価格がいくらになるかはプロジェクト開始後に明らかになるようです。

のちほど詳しく見ていきますが、4万円台という廉価ながら、肝心のパフォーマンスを犠牲にせずに快適に使えるデスクトップパソコンに仕上がっています。本体デザインがカッコイイのも○です。

ちなみに最上位構成で対応するOptane(オプテイン)は、Intelが中心になって提唱しているストレージアクセスを高速化するキャッシュ技術です。電源を落とすと消えてしまう揮発性メモリの内容(つまりRAM)のうち、よく使われるものを、電源を落としても保持することで高速化してくれます。

メインストレージがHDDでもOptaneを組み合わせるとSSD級のスピードに、SSDの場合はさらに速くなるとのこと。

というわけで、さっそく見ていきましょう!

スペックと外観

同梱物は、本体のほか、電源アダプタ、DisplayPortケーブル、HDMIケーブル、VESAマウントアタッチメント、SATAケーブルです。

本機は手のひらサイズなので、VESAに対応したディスプレイの背面に装着して、一体型PCのように使えるというわけですね。

スペック詳細は下記の通りです。

  • CPU:Core™ i3-1005G1(2コア4スレッド・ベース1.2GHz、マックスターボ3.4GHz)
  • GPU:Intel® UHD Graphics
  • RAM:16GB DDR4-3200MHz(オンボード)
  • ストレージ:M.2 2280 NVME SSD (PCIe 3.0 4X) Intel® Optane™ Memoryサポート
  • 拡張ストレージ:2.5インチ SATA3.0 HDD/SSD、M.2 2280 SATA SSD
  • 通信:M.2 2230 Wi-Fi(Intel® Wi-Fi6 AX200,BT 5.1)
  • 映像出力:HDMI (4K/60Hz),Display Port(5K/60Hz) ,USB-C(Thunderbolt 3 5K / 60Hz)
  • オーディオ出力:HDMI 2.0 , Display Port, 3.5mmジャック
  • インターフェース:RJ45 Gigabit Ethernet×2、USB 3.1 Gen2 ×2、USB 2.0×2、USB-C×1、SDcard×1
  • 電源:DC 19V/1.9A、USB-C
  • OS:Windows10 Pro

第10世代Core i3、16GB DDR4メモリ、PCIe NVMe SSD、Windows10 Proという構成です。スペック高めですね。

また、小型ながら拡張性にも優れています。

メインストレージはM.2 2280 PCIe NVMeですが、それ以外に2.5インチのSATA、M.2 2280 SATA3.0、microSDの3つでストレージ拡張できます。

本体は↓のように片手で持てる超小型。天板にはMINISFORUMのロゴが刻印されています。

フルメタルでカッコイイ見た目です。

重量は実測で約446gと、軽量ノートパソコンよりも軽いです。

ポート類ですが、まず前面には、マイク穴、電源ボタン、USB Type-C、USB Type-A x2がついています。

背面にもUSB Type-Aが2つ、そのほかは有線LANポートが2つ、HDMI、DisplayPort、ロックキー、DC-INです。

側面に、廃熱穴に囲まれる形でイヤホンジャックとmicroSDカードスロットがついています。↓

逆側には廃熱穴のみです。

底面はこんな感じ。いかにも開きそうなのですが、2つのネジ穴はVESA用のアタッチメントを取り付けるところなのでどうやって開けるのかな?と一瞬悩みました。

滑り止めの4つのゴム足を外すと、めでたくネジ穴が出現。ネジを外すとご開帳です。

上記に見えるボードの裏側(本体上面側)に、M.2スロットなどが並んでいると思うのですが、うまく外すことが出来ませんでした。

壊す覚悟で力を入れるのも気が引けましたので、とりあえずここまで。外し方はメーカーに聞いて分かったらこの記事に追記しておきます。

ベンチマーク

とても小さい!本体は↓のようにデスクのデッドスペースにちょこんと置いておくことが出来て非常に便利。

Core i3-1005G1ですが、CINEBENCH R20のスコアで849ptsでした。

他のCPUとの比較で言えば、↓のように第6世代Uシリーズi7と、第3世代i5の間くらいですね。

動画編集や重いゲームをやらなければ、サクサク快適に動いてくれます。

実際に、Windows Updateや一般的なブラウジング・ドキュメント作成・簡単なコーディングなどは非常に軽快でした。

そして強みのストレージアクセス。CrystalDiskMarkのスコアは↓のように高めです。PCIe NVMe SSDなだけあります。

ストレージアクセスが速いことも、体感速度を快適にしてくれる大きな理由です。

コスパ高く使い勝手の良いデスクトップPC

本体が手のひらサイズ、場所を取らないのにポート類は一通り揃っており、ストレージの拡張もできるということで、デスクトップPCの良さを取り入れながらノートPC的なメリットを併せ持っています。

4万円台という廉価ながら、肝心のパフォーマンスを犠牲にせずに快適に使えるデスクトップパソコンに仕上がっています。本体デザインがカッコイイのも○です。

取り回しやすく使い勝手の良い、コスパ高の良PCだと思いますので、気になった方はぜひチェックしてみて下さい。

Indiegogoのこちらのページで、クラウドファンディングが実施されます。

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