今回は、Makuakeでクラウドファンディング開始した小型デスクトップパソコン「Minisforum EliteMini X400」をレビューしていきます。(追記:クラウドファンディング終了し、こちらのページで販売開始しました。)
↓のように片手で持てるコンパクトさながら、Ryzen 5 PRO 4650Gを搭載していて、このサイズにしてはCPUかなり爆速です。
Makuakeのこちらのページでクラウドファンディング中です。
追記:クラウドファンディングは終了し、現在はこちらのページで販売されています。
価格は税込64,999円。
ではさっそく見ていきましょうー!
外観とスペック
同梱物は、本体のほかACアダプタ、DisplayPortケーブル、HDMIケーブル、VESAマウントアタッチメント、交換用廃熱穴シートです。
スペックは下記の通り。
- CPU:AMD Ryzen™ 5 PRO 4650G(6コア12スレッド)
- GPU:Radeon™ Graphics
- RAM:16GB DDR4 3200MHz(SODIMM x2)
- OS:Windows 10 Pro
- ストレージ:256GB M.2 2280 PCIe SSD(最大2TB)
- ストレージ拡張:
- M.2 2242 SATA SSD(最大2TB、SATA 3.0 6.0Gb/s)
- 2.5インチ SATA HDD(SATA 3.0 6.0Gb/s)
- microSDカードスロット(最大128GB)
- 通信:M.2 2230 Wi-Fi(Intel® WIFI6 AX200 , BT5.1)
- 映像出力:HDMI 2.0(4K@60Hz)/DisplayPort(4K@60Hz)
- インターフェース:イヤホンジャック、RJ45ギガビットイーサネットx2、USB3.0 ×4、microSDカードスロット、マイク
- 電源:DC 19V/7.8A
まずなんといっても6コア12スレッドのRyzen 5 PRO 4650G搭載が特徴です。
GPUは一体型なので、独立型のものよりグラフィックス処理は劣ります。
また、後述するようにコンパクトサイズながらメモリ周りの拡張性は高く、メインストレージのPCIe NVMe M.2 SSDのほか、SATAのM.2がもう一つと、2.5インチSATA HDDスロット、microSDカードスロットもついています。
また、通信はWi-Fi 6に対応しています。
付属のVESAマウントアタッチメントは↓で、本体底面にネジで固定しします。VESA対応ディスプレイの背面に固定して、一体型PCのように使えます。
アダプタは19V/4.73Aです。けっこうデカいです。
本体は上部に排気穴があり、そこから大きなファンと基板が見えます。負荷をかけても、ファン音はかなり静か。↓
本体前面には↓のようにイヤホンジャックと電源ボタンがついています。
向かって左側面には、LINE入力とマイク、フロントスピーカージャック、microSDカードスロットが並びます。↓
背面には、DC-In、HDMI、DisplayPort、有線LAN x2、USB Type-A x4です。
右側面にはポート類はありません。↓
底面は4つのネジとアタッチメント固定用ネジ穴がさらに2つついていますよ。
本体は実測で約979gとなっており、一般的なデスクトップよりはもちろんのこと、ノートPCと比べても軽めの部類です。
分解して増設・換装も簡単
本体底面の4つのネジを外せば、簡単に内部基板にアクセスできます。
基板はとても分かりやすいです。
まず中央部が、2.5インチのSATA HDDベイです。左上がM.2 SATA 2242 SSD、右下がメインストレージとなるM.2 2280 PCIe NVMe SSDです。
また、基板上部、2.5インチベイの下に隠れているものが2枚のRAMスロットです。DDR4のSO-DIMMです。左下にあるM.2に刺さっているものが、Wi-Fi6モジュールです。
基板はこの1層なので、これ以上開ける必要はありません。CPU見たさに無理矢理剥がすと、Wi-Fi6モジュールのアンテナ線がちぎれます。(ちぎれました……Minisforumさんごめんなさい)
爆速ベンチマーク
さて、↓のようにモバイルモニターと組み合わせて使っても違和感がないほどのスッキリボディではありますが、Ryzen 5 PROの実力は伊達ではありません。
CINEBENCH R23のスコアでは、マルチが8,720pts、シングルが1,251ptsとなっています。
マルチコアは、↓のようにCore i9-9880Hに迫る勢いです。
シングルコアも↓のように高いパフォーマンス。
↓でレビューした、現在主流のミッドレンジゲーミングノートパソコンに採用されているCore i7-10750Hと同じくらいのシングルコア性能です。マルチコアはそれを上回ります。
ストレージアクセスに関しても、PCIe NVMe SSDなので、↓のように高速。
CPUは非常に早いですが、GPUはさすがにゲーミングPCなどの独立型には及びません。
FF14ベンチを見ると、標準品質(デスクトップPC)FullHD画質では「快適」の4,483です。↓
標準品質(ノートPC)FullHDでは、こちらも「快適」の4,668。
解像度を落とせば7,000を超えるので快適プレイ可能ですが、少なくともFullHD画質で重めのゲームはちょい厳しめです。
こういう人にオススメ
デスクの場所をとりたくはないが、とにかく爆速でPCを使いたい方に向いてます。
エンコードなど一部作業を除けば、動画編集などCPUパワーが効いてくる作業は快適になります。もちろんオフィスソフトや画像編集も。Windows Updateも非常に早くて快適です。
ただ、本格的にゲームをしたいのであれば、別のPCにした方が良いでしょう。そこまでヘビーなゲームでなければ問題ないとは思いますが、言うても統合型です。ハイクオリティなグラフィックスで重いゲームを楽しみたいと思えば、ゲーム向けGPU搭載PCにしましょう。
「Minisforum EliteMini X400」、コンパクトで爆速な魅力あふれるミニPCです。
こちらのページで販売中ですので、気になった方はぜひチェックしてみてください!
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