OneMixシリーズなどのUMPC(超小型ノートパソコン)をリリースしているOne-Netbook社総代理店の株式会社テックワン主催で、OneGx1 Pro新製品発表会が本日開催されました。
メインはゲーミング機のOneGx1 Proでしたが、あわせて10.1インチの新型モデル「OneMix4」も発表されました。OneMix4については下記にてお伝えしています。
この記事では、主にゲーミングUMPC「OneGx1 Pro」についての発表内容をご紹介。
OneGx1 Proは、下記でレビューしたOneGx1のTiger Lake版ですが、そもそもTiger Lake稼働を前提に設計が進められていたようです。つまり本命機ということ。
7インチゲーミングUMPC「OneGx1 Pro」
はじめに、One-Netbook社代表のジャック氏からのビデオによる挨拶から。
第11世代TigerLake YシリーズCore i7-1160G7を搭載した本機の開発には、インテルからの技術サポートを受け、研究開発に1年かかったとのこと。インテルとのパートナーシップは何度も強調していました。
続いてテックワン代表の中林氏からプレゼンが行われ、One-Netbook社の昨今の傾向として、サプライヤのグレードが上がっていることや自社開発へのこだわり、日本語キーボードを共同開発している点などが語られたのに続いて、OneGx1 Proの詳細が披露されました。
OneGx1 Pro スペック
まず、OneGx1 Proのスペックは下記の通り。
- CPU:第11世代Intel Core i7-1160G7
- GPU:Intel Iris Xe Graphics(96EU)
- RAM:16GB LPDDR4/4X 4266GHz
- ストレージ:512GB microPCI-e SSD(オンボード)
- 拡張ストレージ:M.2 2242 NVMe/SATA SSD
- ディスプレイ:7インチ(1920×1200)10点マルチタッチ対応
- キーボード:QWERTY日本語配列(RGBバックライト付)
- マウス:光学式ポインティングデバイス
- タッチペン:2,048段階筆圧検知タッチペン対応(別売り)
- コントローラー:専用ゲームコントローラー(Xinput/2.4GHz接続)(別売り)
- Wi-Fi:Wi-Fi6(802.11ax), 2×2 a/b/g/n/ac
- Bluetooth:5.0
- インターフェース:USB3.0 Type-A x1、USB4.0 Type-C x2、3.5mmイヤホンジャック x1、micro HDMI(D type)
- 冷却方式:デュアルファン
- バッテリー容量:12,000mAh 3.7V
- 充電:USB PD 65w対応(5V/9V/12V/15V/20V対応)
- 保証:1年間(国内サポート)
- 付属品:ACアダプタ(PD2.0 5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A) x1、説明書(保証書)
- サイズ:173x136x21mm
- 重量:約620g(コントローラー込:723g)
以下、このスペックについて、いかにすごいかの説明ですが、その前に筐体レビュー。
OneGx1 Pro 実機写真
ざっと実機を見ておきます。
7インチディスプレイ筐体で、↓のように外観はカラー以外はOneGx1踏襲です。ブラックのCNCアルミ筐体は高級感があり、かなりカッコいいです。
廃熱口やポート類が背面にまとめられ、縁取るように発光する仕様もOneGx1同様。天板には「1」の刻印があります。AF(指紋防止)加工が施されているということでしたが、展示品はベタベタ触られたためか、それなりに指紋はついていました。
側面ポート類は最小限です。
一つが↓の右側面にある、映像出力用のmicro HDMIポート。
そして左側面の、SIMカードスロットです。↓
コントローラーはOneGx1と同じ価格とのこと。本体に合わせて、カラーリングはブラックになっています。
本体両面に装着するだけでなく、コントローラーそれぞれが単体のBTゲームパッドになるSwitchライクなフィーチャー。
ボケていて申し訳ないんですが、本体両面にコントローラーを装着した様子が↓
↓はガンダムモデルのものですが、キーボード配列は下記の通り。日本語配列になっています。
チップセット:パフォーマンスとバッテリー駆動双方を考慮した熱設計
Tiger Lakeは熱設計をメーカーが調整できるため、本機ではTDPを20Wまで拡張し、ゲーミングに求められるパフォーマンスと、モバイル端末に求められるバッテリー駆動時間のバランスをとったとのこと。
iRIS Xe GPUによりFullHDで60fpsを実現、FORTNITEは40-120fpsの範囲でスムーズにプレイ可能とのこと。
また、ストリートファイターVやモンスターハンターワールドの実演が行われ、スムーズな動きはもちろんのこと、水面や炎の細かい表現が可能であることも訴求されました。
↓はストV。ヌルサクです。
↓はMHW。複雑な描写もスムーズ。
数々の次世代規格に対応
まず目を引くのが、USB4.0 Type-Cを2つ搭載している点。
最大転送速度40Gbpsで、4K出力やeGPUもサポートしています。
また、Wi-Fi6や4G/5G LTEにも対応。(5G版は2021/2下旬に出荷予定)
高級感ある本体デザイン
CNC加工アルミ削り出しで、指紋防止加工が施されています。
メタリックブラックの筐体は、確かに高級感を感じさせます。
ガンダムコラボモデルの展示もありましたが、コチラもクール。↓
TigerLake搭載OneGx1 Pro発表会にてガンダムモデル
OneGx1 Proは筐体デザイン訴求されていたけどガンダムモデルも質感高い pic.twitter.com/HTmqq0jN1f— デイリーガジェット (@daily_gadget_jp) December 15, 2020
こんなん欲しくなるし!
キーボード、バッテリー、冷却システム
キーボードはゲーミングPCらしいRGB発光を備えた日本語配列。
日本市場からのフィードバックを反映した配列になっており、↓でも検証した7インチ日本語キーボードは同社の強みの一つです。
冷却については、高いパフォーマンスを支えるデュアルファンによるインテリジェント冷却システムを搭載。
充電はUSB PDによる急速対応で、最大65w。5V/9V/12V/15V/20Vの各電圧に対応することから、汎用PD充電器による充電に便利です。
予約は本日開始。通常発売は1/31から
本日12/15から1/12までの期間、事前予約を受け付けています。
通常税別168,000円のところ、予約期間中は15%OFFの税別142,800円で購入が可能。
予約をした先着500名には、別売のゲームコントローラーとオリジナルキャリーケースがプレゼントされます。
コチラのテックワン公式サイトで予約できます。
通常販売は1/31から開始予定で、主要な量販店やAmazonなどのオンラインストアで販売開始されます。
10.1インチ新型機「OneMix4」
冒頭にも書いたとおり、OneMix4についても発表されました。
具体的なスペックなどは明らかにされていませんが、730g前後でCPUはIntel製(時期からおそらくTiger Lake)、同サイズのLet’s note RZやSurface Go2よりも小さいフットプリントになっています。
2021年春に登場予定です。
なお、同社はプロダクティビティ、ゲーミング、エンジニア向けの3本柱でモバイルPCを開発していく模様。OneMix4はプロダクティビティ、今回のOneGx1 Proはゲーミング、One-Netbook A1がエンジニア向けですね。
2021年もアツい年になりそう
ThinkPad X1 Nanoもそうですが、バッテリー駆動時間が長く、処理能力も高い、筐体サイズも小型化できるTiger Lakeの本領を発揮したモデルが今後続々と登場しそうです。
2021年初頭には、この新型ゲーミングUMPC「OneGx1 Pro」の実機を入手できそうですよ。
2021年は、モバイラーにとって最高にアツい年になりそうですね!!
デイリーガジェットでは、先行してサンプルによるレビューをお届けする予定。お楽しみに。
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