NECパーソナルコンピュータ株式会社が1月7日、同日開催中のAll-Digital CES 2021のレノボバーチャル出展において、ゲーム機に変身する8インチPC「LAVIE MINI」の参考展示をおこないました。(プレスリリースはこちら)
テクノロジーデモンストレーションという位置づけですが、現段階で商品化の予定はなく、CESでの反応を見て商品化を検討するとのこと。
みなさん、「コレ出たら買う」と一人100回ツイートしましょう。そうしたらきっと製品化されるはず!
最新UMPCの文脈に沿ったコンセプト
大手がUMPCを投入したらどういうコンセプトのプロダクトになるのか、というのは常々非常に興味があったのですが、一つの結論が今回の「LAVIE MINI」です。
任天堂が生み出し、PC市場でGPDやOne-Netbookが牽引する最新の文脈に驚くほど近いものでした。
まず本体ですが、↓のようにクラムシェル形状。丸形のキーキャップが目を引きますが、日本語配列になっています。
そして、光学式の極小ポインティングデバイスは、One-Netbook社のOneMixシリーズやOneGxシリーズで見慣れたものです。
天板を閉じると、↓のようにおなじみLavieロゴがついています。
ディスプレイは360度回転し、タブレットとしても使える2-in-1。↓のようにドッキングステーションにも対応。外部モニタへの4K出力をサポートします。このあたりからSwitch色が強くなってきます。
極めつけは、着脱式のNintendo Switchライクなゲームコントローラーです。
ゲームコントローラーがあることからも分かるように、本機はゲーミング市場向けを想定したコンセプトモデルです。
プレスにも”prototype built for fun and premium entertainment with cool gaming accessories”とあるので、ビジネス用途や汎用機というよりは、ゲーミングやエンタメ用途のためということになります。つまりUMPCとしては”モバイルギア”ではなくOneGx1 ProやGPD Win3に近いコンセプトです。
スペック情報
プレスには、下記の情報があります。
- ディスプレイ:8インチ(1920×1200)
- アスペクト比:16:10
- サイズ:20cm x 14.7cm(厚さは情報なし)
- 重量:約579g
- CPU:第11世代Intel Core i7
- GPU:Intel Iris Xe Graphics
- その他:
- 360度回転ヒンジによる2-in-1機構
- 光学式タッチセンサーによるカーソル操作
- 専用ゲームパッドとドッキングして携帯ゲーム機化
- 4k解像度サポートのドッキングステーションで据置ゲーム機化
- 価格:未定
- 発売日:未定
Tiger LakeによりゲーミングUMPCは脱ニッチ化か
GPD社やOne-Netbook社が両社のゲーミングUMPCで訴求しているように、Tiger Lake世代になるとUMPCサイズで(もちろんすべてではありませんが)少なくないタイトルの3Dゲームが現実的なスピードでプレイできるようになります。
こうした背景の中、NEC PCとしても、ゲーミングUMPCのカテゴリというのが大手として製品を投入する意味のあるボリュームに育つ可能性があると踏んだのでしょう。
ただ、まだ確信は持てていないのかもしれません。だからこそのコンセプトモデルなのでしょう。
もし大手PCメーカーが続々とこのジャンルに参入するようなバラ色の未来が訪れるのであれば、デイリーガジェットが財政破綻することだけは確実といえます。
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