今回は、最新の格安タブレットであるAlldocubeの「iPlay 40」をレビューしていきます。
昨今は格安タブレットの性能向上が著しいですが、本機はその最先端です。性能の向上だけでなく、筐体の完成度も、一昔前のチープな中華タブレットのイメージとは一線を画しています。
筐体はコンパクトで軽く画面もキレイ、4スピーカー搭載でnano SIMによるモバイルデータ通信にも対応しています。
現在、Banggoodのこちらのページで、約25,000円で販売中。
2021/3/14追記:現在「Alldocube iPlay 40」が、Banggoodのこちらのページからクーポンコード「BGJP2364」を適用すると、25,390円から2,760円OFFになり、22,630円で購入可能に。送料や保証料を込みでも、23,000円台です。(3/31まで)
それでは、さっそく見ていきましょうー!
このタブレットでできること
まずは、Alldocube iPlay 40で問題なくできることから。
ウェブ閲覧
さすがにこれは全く問題なくサクサクです。10.4インチの大画面を活かしたブラウジングができます。
動画視聴
動画視聴も問題ありません。画面の鮮明さだけでなく、ロード時間やカクつき、飛ばしのスムーズさ含めて、動画視聴で不便を感じることはありません。
スピーカーは4つついていて、格安タブレットにしては音も立体感があってキレイな方です。
ただし、「このタブレットでできないこと」で後述するように、Widevine L3になるので、NetflixやAmazonプライムビデオユーザーは注意が必要です。
電子書籍
10.4インチなので片手で握って読むのは辛いですが、コミックスや雑誌を大きな画面で楽しむのには適しています。
ゲーム
↓の動画で、iPlay 40よりも性能が劣るTeclast P20HDでどの程度ゲームができるのかを、動画部のケンが検証しています。
概ねこれと同じレベルです。
荒野行動やPUBGなどのFPSではカクつきがありますが、それ以外のマイクラやマリカー、ソシャゲ系、音ゲーなど問題なくプレイできます。
このタブレットでできないこと
こういう用途であれば違うタブレットにした方がいい、というのは下記のようなもの。
Netflix等一部アプリでの高画質視聴
WidevineというGoogleのデジタル著作権保護の仕組みがあって、L1~L3でセキュリティ強度が設定されています。
L1がもっともセキュリティ強度が高く、L3が低くなっています。
このiPlay 40はL3に該当するため、アマゾンPrimeビデオ、Netflix、Huluなどで高画質再生ができません。YouTubeは問題ありませんが、特にユーザーの多いNetflixは低画質(最大再生解像度:SD、HDR機能なし)、Amazonプライムビデオも低画質になってしまいますので注意が必要です。
お絵かき
筆圧検知に対応していませんし、純正のペンなどもありませんので、お絵かき目的で買うのはオススメできません。
お絵かきであれば素直にiPadにしましょう。
ガチFPS
ゲームプレイは全体的に快適ですが、FPSをガチにやりこむのでしたらちょっと問題があります。
上述の動画でも紹介していますが、P20HDよりも性能アップした本機でも、たまにカクつきがあります。
ただ、P20HDよりも、さすがにCPU性能はだいぶ上がっていますので、P20HD世代ほどのカクつきはありません。標準画質でプレイしても結構滑らか、だけどたまにカクつく、というイメージ。
ARなど傾き検知を使う機能
ほとんどのスマホには搭載されている、ジャイロセンサという傾きや回転を検知するセンサーは非搭載なので、たとえばタブレットを傾けてプレイするレーシングゲームとか、ポケモンGoのARモード、あとはマップでの方向表示などはできません。
ARを楽しみたいのでしたら、ジャイロ搭載機が良いでしょう。
キレイな写真や動画を撮る
背面8MP、フロント5MPなので、カメラはオマケです。
タブレットで撮影というのはあまり一般的ではないと思いますが、撮影目的で買うのはやめましょう。
外観とスペック
外観とスペックを確認しておきます。
まず同梱物は下記の通り。
タブレット本体のほか、充電用USBケーブル、SIMスロットピン、マニュアル、USB充電器です。
Banggoodで購入すると、ACアダプタのプラグが海外仕様になっていることがあります。変換プラグが同梱されますが、一般のUSB充電器が使えますので、特にこれを使う必要はないでしょう。
クイックガイドは日本語に対応していますよ。↓
スペックは下記の通り。
- CPU:UNISOC T618
- GPU:G52-3EE-2core
- OS:Android 10
- RAM:8GB
- ストレージ:128GB
- 拡張ストレージ:microSD(最大2TB)
- ディスプレイ:10.4インチ(2000×1200)
- カメラ:リア8MP、フロント5MP
- バッテリー:3.8V/6,000mAh
- サイズ:248.1 x 157.9 x 8.3 mm
- Wi-Fi:802.11 ac/a/b/g/n(2.4GHz/5GHz)
- Bluetooth:5.0
- 生体認証:顔認証
- センサ類:
- 加速度センサ:○
- 光センサ:○
- 近接センサ:×
- 磁気センサ:×
- ジャイロスコープ:×
- 気圧計:×
- バンド帯:
- GSM:B2/3/5/8
- WCDMA:B1/2/5/8
- TDS:B34/39
- FDD:B1/2/3/5/7/8/20/28AB
- TDD:B38/39/40/41
UNISOC T618は、Cortex A75とA55のオクタコアです。のちほどベンチマークを見ますが、現行機のミッドレンジスマホくらいの処理速度です。
メモリ周りは8GB/128GB、ディスプレイは10.4インチで2000×1200と高解像度。ストレージ種類は確認できませんでしたが、後ほど見るストレージ計測値からしておそらくeMMC。
前モデルに続き、nano SIMによるモバイルデータ通信に対応しています。
モバイルデータ通信ですが、バンド帯が1/8対応なのでSoftbank SIMが一番快適でしょう。ドコモのプラチナバンド19非対応なので、ドコモ回線の場合は山間部やビルの中は厳しい場所が出てくるでしょう。
顔認証に対応していますが、深度センサはなく5MPのオマケなフロントカメラなので、認証可能アングルが狭いです。アングルがハマれば認証スピードは速いですが、上位スマホのような快適さはありません。
また、イヤホンジャックは非搭載になっています。
ブラックの背面は安っぽさは感じさせません。指紋はそれなりにつきます。
上部にUSB Type-Cポートと2スピーカーがついています。
底面にも2カ所のスピーカー。合計4カ所です。
あとは、電源と音量ボタン。カメラはLED付きです。
SIMスロットは前モデルに続き、nano SIM 2枚か、microSD + nano SIM 1枚の排他方式によるデュアルSIM対応です。
重量は実測で約457g。iPad Airくらいなので、10インチクラスの中では比較的軽い方です。
無印iPadと大きさ比較
最廉価な第8世代iPadと比較すると、↓のように本機の方が縦長です。本機がアスペクト比16:10、iPadが4:3です。16:9のYouTube動画を見るなら、iPlay40の方が広く見られます。
厚みはだいたい同じくらい。どちらも薄いですよ。
ベンチマークスコア
ベンチマークスコアを見ておきましょう。
まずGeekbench 5ですが、シングルコアが397、マルチコアが1,474です。
シングルコア、マルチコアいずれで見ても、2017年モデルのGalaxy S8や、現行のミッドレンジ機であるOPPO Reno3 Aよりもちょっと高くなっています。Reno3 Aの前世代でパフォーマンスが上のReno Aと同じくらいです。
GPUスコアを見ておきましょう。
3DMarkの各スコアは下記の通り。有名モデルでいえば、Pixelの廉価モデルであるPixel 3aと同じくらいです。
ストレージ読み書きは下記の通り。UFS搭載機には劣りますが、他のeMMC搭載同価格帯タブレットよりは速くなっています。
まとめ:格安タブレットの中では現時点でNo.1
以上、色々見てきましたが、一言で言えばこの価格にしては総じて優秀です。
1~2万円の格安タブレットを買おうと思っているのでしたら、現時点ではベストな選択になるでしょう。
ここに書いたできること・できないことを踏まえて、自身の用途に合うようでしたら検討してみてはいかがでしょうか。
現在、Banggoodのこちらのページで、約25,000円で販売中です。
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コメント
毎回思うのですがセキュリティの「widevine」のレベルによって
アマゾンプライムビデオやネットフリックスがHD画質で見れるかSD画質になるのか、
それともSD画質ですら見れずに一切見れないのか
この辺書いたらどうでしょうか
ご提案ありがとうございます。
一番目立つように書きました。今後も書いていきます。
ありがとうございます。
いろんなブログやガジェッターさんが、新製品はこぞって
レビューしてますが、「widevine」まで突っ込んでる人はなかなかいないので
助かります。
応援しておりますのでこれからも面白い記事期待してます!