今回は、ファーウェイの完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds Pro」をしばらく使ったのでレビューしていきたいと思います。
↓のようにうどん型の、AirPods Proによく似たイヤホンです。
詳細は後述しますが、まとめると…
ノイキャン(ノイズキャンセリング)性能はかなり高いです。音質も癖がなく良好。
操作方法は少し変わったところがあるので、そのあたりは好みが分かれると思います。
純正アプリはGoogle Playストアからインストールできず、Huaweiスマホを使っている方はAppGalleryから、それ以外はHuaweiサイトからapkダウンロードとなりますので、そこはかなりの残念ポイント。
↓のように税込20,773円で販売されています。
それでは、さっそく見ていきましょう。
外観と機能・スペック
まず同梱物ですが、本体のほかに充電用USB Type-A to Cケーブル、交換用イヤーピース(はじめから装着されているものとあわせてS/M/Lの3種類)、マニュアル類です。
イヤーピースは変わった形状をしており、↓のように中にメッシュ状のシリコンが入っています。
本体は↓のようにまるっとしています。イヤホン本体もそうですが、デザインは悪くありません。
重量は、イヤホン込みで実測約72g。AirPods Proよりも若干重くなっていますが、特に重いと感じることはありません。持ち運びに適したコンパクトサイズです。
蓋を開くとこのようになっています。
背面にはシルバーでHUAWEIロゴが。↓
充電はUSB Type-Cで、ケース底面にポートが付いています。
スペックは下記の通り。
- サイズ(イヤホン):26 x 29.6 x 21.7 mm
- 重量(イヤホン):約6.1g
- サイズ(ケース):70 x 51.3 x 24.6 mm
- 重量(ケース):約60g
- カラー:シルバーフロスト、セラミックホワイト、カーボンブラック
- ノイズキャンセリングモード:アクティブノイズキャンセリング、通話ノイズキャンセリング、外部音取り込みモード、音声取り込みモード
- バッテリー容量(イヤホン):@55mAh
- バッテリー容量(ケース):580mAh
- 再生時間(イヤホン・音楽再生):4時間(ノイキャンON)/7時間(同OFF)
- 充電:USB Type-C(5V/1.2A/6w)
- ワイヤレス充電:2w
- 充電時間(イヤホン):約40分
- 充電時間(ケース):約1時間
- 充電時間(ケース・ワイヤレス・イヤホンなし):約2時間
- ドライバ:11mmダイナミック
- 接続:Bluetooth 5.2
再生時間はノイキャンONで連続4時間、OFFだと7時間と長時間駆動です。
ケースはワイヤレス充電にも対応しており、バッテリー周りは優秀。
後述するように11mmドライバーや各種ノイキャンモードなど、再生周りの性能は高いです。
イヤホン本体は↓のようになっています。黒く見える部分はマイクです。
上記黒い部分が内向きマイクで、このほかスティック部に外向きマイクが2つありますので、マイクは合計3つついています。これに加えて、骨伝導センサも搭載。
これらのマイクと骨伝導センサにより、通話や音楽再生時の外音ノイズキャンセリングを実現するほか、通話時に自分の声だけを強化して相手に聞きやすくしてくれます。
また、スティック部に見える↓のスリットは、風切り音を低減するためのもの
操作方法は変わっていて、↓のようにスティックをつまむようにして行います。1回で音楽再生・停止、通話応答・終了、2回で曲送り、3回で曲戻し。一般的なタッチ操作の1タップを、1つまみで行います。
このほか、スティック内側を上下にスライドさせることで、音量の上げ下げができます。
ノイズキャンセリング性能は高く、若干ホワイトノイズはあるものの総じてキレイに打ち消してくれます。価格相応の品質があります。
外音取り込み機能もありますので、会話時に取り外す必要はありません。
音質・ノイキャン:WF-1000XM3、AirPods Proと比べると
ノイキャン性能は、WF-1000XM3と同等かそれ以上、AirPods Proより少し劣る感じです。
特にホワイトノイズの扱いで、その差が出てきます。ホワイトノイズの打ち消しはAirPods Proが優秀です。
音質については、系統はAppleに似ています。低音から高音までバランス良く上品めに聞かせる音作りで、癖がありません。
迫力ある音楽を楽しみたいのでしたら、1000XM3に軍配が上がるでしょう。
音切れも特に劣ることはありません。大通り沿いや人混みなどでたまに接続が途切れますが、それはBluetoothイヤホンでは一般的なレベルに抑えられています。
価格は両モデルより若干安いので、これだけを見ると、十分選択肢に上がってくる価格・性能バランスです。
ただし、次に見るネガティブポイントも考慮する必要があります。
優秀だが、イマイチポイントも少なくない
以上のように性能は優秀で価格も競争力があり、デザインも悪くないこの「FreeBuds Pro」ですが、気になるイマイチなポイントもいくつかあります。
まず最大のイマイチポイントはアプリです。
ソフトウェアアップデートやモード確認などは、純正の「HUAWEI AI Life App」を通して行う必要があるのですが、これがapkダウンロードをするしかありません。
米中貿易戦争の影響なのか何なのかは知りませんが、Google Playストアでダウンロードできる同アプリでは、最新モデルであるこの「FreeBuds Pro」はペアリングできません。
本機に対応するアプリは、Huaweiスマホであれば同社のアプリストアであるAppGalleryから、それ以外のスマホからはこちらのページの下部にあるダウンロードリンクからapk(GMSのアプリストアを通さないAndroidの野良アプリ。デフォルト設定ではインストールできず、一時的にセキュリティレベルを落とす必要がある)を導入しないといけません。
また、iOSには非対応です。
一般にBluetoothイヤホンは頻繁にソフトウェアアップデートが入りますので、これは相当なイマイチポイントです。
また、これは好みの問題ですが、スティックをつまんだりスライドさせる操作方法は、タッチ操作と異なり、イヤホンを耳の穴から遠ざける方向に力が入るため、耳の形状によっては外れやすくなります。
充電ケースからの取り出しも好みが分かれるでしょう。磁力が思いのほか強く、表面がつるりとして摩擦がかけにくいため、取り出しは慣れるまで難儀します。最初にパッケージを開いて真っ先に目に入る保護フィルムに、イヤホンの取り出し方の説明図があるくらいなので、これはメーカーも認識があるのかもしれません。
まとめ
以上、「HUAWEI FreeBuds Pro」レビューでした。
イマイチポイントもあるにせよ、この価格で高いノイズキャンセリング性能や音質を持った優秀なイヤホンであることは確かです。
特にファーウェイのスマートフォンを使っているユーザーにとっては、iPhoneユーザーにとってのAirPods Proに近い、ユーザーエクスペリエンスの一体感を感じられると思います。
↓のようにアマゾンで税込20,773円で、ほか公式サイト等でも販売されていますので、気になった方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
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