今回は、格安タブレットやPCを多数リリースしているChuwi社の新型2-in-1 Androidタブレット「Chuwi SurPad」をレビューしていきます。
↓のようにキーボードカバーがついた、SurfaceライクなAndroidタブレット。タブレットとしても、ノートパソコンのようにも使えます。
Androidながら、キーボード部にタッチパッドが搭載されています。
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Android 2in1は、↓で主要モデルを比較しました。
今回レビューする「Chuwi SurPad」は、このジャンルに投入された新モデルで、2in1としての完成度をかなり高めてきています。
スペックと外観チェック
まず同梱物ですが、タブレット本体、スタンド機能付きの背面カバー、着脱式キーボードカバー、ACアダプタ、USBケーブルです。
充電はUSB Type-Cです。
タブレット本体は、前面が縁がラウンドしたガラスで、画面の発色もよく、値段以上のクオリティ。
スペックは下記の通りです。
- 製品名:Chuwi SurPad
- CPU:MediaTek Helio P60
- GPU:ARM Mali G72 MP3
- RAM:4GB DDR4X
- ストレージ:128GB UFS
- ディスプレイ:10.1インチ(1920×1200)
- OS:Android 10.0
- カメラ:リア8MP、フロント8MP
- バッテリー容量:8,000mAh(3.8V)
- Bluetooth:5.0
- Wi-Fi:802.11 ac/a/b/g/n/ac
- バンド帯:
- GSM:B2/B3/B5/B8
- WCDMA:B1/B2/B4/B5/B8
- LTE:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/17/B20/B38/B39/B40/B41
- サイズ:243.9×162.6×9.2mm
- 入出力端子:USB Type-C×1、3.5mmヘッドホン、デュアルSIMカードスロット、microSDカードスロット
- センサ類:
- 加速度センサ:○
- 光センサ:○
- 近接センサ:○
- 磁気センサ:○
- ジャイロスコープ:○
- 気圧計:×
- widevine:L3
CPUはHelio P60です。Cortex A73とA53のオクタコア。
CPU自体の処理速度は↓でレビューしたAlldocube iPlay 40に搭載されたUNISOC T618を下回りますが、ストレージがeMMCでなくUFSなので体感速度は快適です。
ストレージ種類で体感速度はこんなに違うのかとあらためて実感。
ほか、4GB RAM、128GBストレージ、10.1インチ1920×1200あたりは同価格帯としては標準的。バッテリーは8,000mAh積まれていますので容量多め。
デュアルSIM対応で、2枚までのnano SIMによるモバイルデータ通信に対応しています。
背面はメタルで、カメラの周りがメタルレッドのアクセント。質感は良好で、安っぽさは感じません。
左側面には、3.5mmイヤホンジャック、USB Type-C、nano SIM/microSDカードスロット。
SIMとmicroSDはよくある排他方式です。nano SIM x1とmicroSD、もしくはnano SIM x2です。
上部にはマイクとデュアルスピーカー。
左側面には、電源と音量ボタン。電源ボタンもレッドになっています。
底面は、着脱式キーボードを装着するコネクタです。
重量は実測で545gでした。10インチタブレットとしては標準的な重さ。500gを切った最新のiPadよりは数十g重くなっています。
キーボードと背面カバー
続いてウリのキーボード周りを詳しく見ていきましょう。
キーボード部は画面前面を、スタンド部は背面をそれぞれ保護するようになっています。
背面は、↓のようにスタンドさせますよ。
純正なので一体感あります。表面素材はPUレザーを使っています。
キーボードなしで、背面カバーだけですと約761gになります。
キーボードカバーを入れると、約1.004kgと1kgを超えます。
2-in-1とはいえ、10インチで1kgを超えるので、それなりに重量感を感じます。
スタンド部は、角度調整が可能。
最大開角は↓のようにだいぶベタっと寝かせられます。
キーボードはUS配列。癖の少ない自然な配列です。タッチパッドも広めにとられています。
ホームや音量などの特殊キーは、左下のFunctionキーと数字キー同時押し。青字のところですね。
キーピッチは約17mm。10インチとしては十分な広さを備えています。
もちろんタッチタイピング可能。ストロークもあり、打鍵感良好。キーボードの品質は2-in-1 Androidの中ではChuwiは上位です。チープさをあまり感じません。
タッチパッドも、そもそもがマウス操作に違和感を感じやすいAndroidではありますが、自然に操作できるよう調整されていると感じます。
ChromeOSやWindowsなどのPC用OSにはもちろん及びませんが、けっこう快適にカーソル移動やマウス操作ができますよ。
なお、日本語・英語切り替えはShift + Spaceですが、設定の言語に「English (United States)」を追加してあげる必要があります。これをやらないと切り替えができません。
そのため、開封して一番はじめの初期設定画面では、半角小文字英語の入力ができません。
まずは一般的なスマホやタブレットと同様に、スクリーンキーボードで初期設定を行い、ホーム画面が表示されたら設定からEnglishを追加しましょう。
ディスプレイ性能
ディスプレイの性能を見ていきます。
画面の明るさや発色は十分。格安タブレットの中では、かなりハイクオリティな液晶です。
タッチは10点マルチタッチ対応。
リフレッシュレートは60Hzと標準的。
キーボードを外して、背面カバーだけで縦向き利用も。
アスペクト比16:10なので、16:9の動画は上下に黒帯が出ます。
widevine L3なので、Netflixやアマゾンプライムビデオの再生画質はSDになります。YouTubeは問題なく1080p再生できます。
センサ類チェック
センサ類は一通り搭載しています。
加速センサやジャイロもついていますので、ポケモンgoのARモードも問題ありません。
磁気センサがついていることからもわかるように、キーボードカバーは開閉検知対応しています。
キーボードカバーを開けると画面がアンロックされ、閉じるとロックされます。
格安2-in-1ですと、これができない機種が多いのですが、本機は対応しています。
ベンチマークスコア
ベンチマークスコアを見ていきましょう。
まずGeekbench 5は、シングルが294、マルチが1427です。
類似スコアの機種は下記の通り。まずはシングル。
こちらはマルチです。
GFXBenchは304.8フレーム。
3DMarkの各テストのスコアは下記のとおりです。
そして強みのストレージ。
一般的な格安タブレットは低速なeMMCですが、本機は高速なUFS搭載です。
そのため、ストレージ読み書き速度も↓のように特にシーケンシャルリードが400MB/sを超えて高速。
これにより、体感速度は快適なヌルサク感があります。
バッテリー性能
8,000mAh搭載のバッテリー。
↓のように連続使用で100%なら5時間ほど、通常利用ですと30時間ほどの駆動時間。
タブレットとしての一般的な使い方であれば、一日でバッテリーが切れることはまずないでしょう。
ゲーム性能
最新の格安タブレットでUNISOC T618を搭載しCPU性能が高いAlldocube iPlay 40と比べて、ゲーム性能にどれくらい違いが出るかを見てみました。
結論からいうと、あまり変わりません。
CPUは負けていますが、ストレージが高速なので、ある程度オフセットされているようです。
荒野行動も標準画質で特に引っ掛かりもなく、十分快適にプレイできます。
FORTNITEは非対応。
カメラ・スピーカー品質
カメラはリア・フロントいずれも8MP。
撮影用に使うような端末ではありませんが、記録用途や動画チャット用であれば十分でしょう。
スピーカー品質は格安タブレット平均レベル。お世辞にも良い音とは言えませんが、他と比べて悪いということもありません。
まとめ:こんな人にオススメ
以上、Chuwi SurPadを見てきましたが、印象としてはスペックから想像した以上に快適でした。
体感スピードは全体としてサクサクしていましたし、ゲームもAlldocube iPlay 40などと遜色なく動いていました。
iPlay 40などのUNISOC T618機と比べて、ベンチマークテストのシングルコア性能は下がりますが、マルチコア性能はほぼ同じです。そこに加えてeMMCでなくUFS搭載となって、この快適さが実現できているのでしょう。
気になるのは重さです。ノートパソコンも軽量化で1kg切りが珍しくない現在、10インチでキーボードカバー込みで1kgというのは、それなりに重量感を感じます。
ただ、2万円台でキーボードカバーがついてこの性能であれば、コスパはかなり高いと思います。
特に、Androidで文字入力をキーボードでしたい方、簡単な文章・メール作成やチャットをよくする方などにはオススメです。
というわけで、気になった方はチェックしてみてください。
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