今回は、格安ロボット掃除機の「Kyvol E20」をレビューしていきます。
期待していなかったのですが、かなり便利でした。
通常数万円が一般的なロボット掃除機において、本機は↓のようにアマゾンで税込15,538円で販売されています。現在はタイムセール中でこの価格というのもありますが、通常時から2万円を切る価格。
安くても、使えなかったら粗大ゴミ!ということで、実力を見ていきましょう。
外観・同梱物
大きな箱に入ったセット一式は下記の通り。
このうち本体以外のところでは、充電ステーション、ACアダプタ、マニュアル類、リモコンのほか、交換用を含めたサイドブラシ、清掃用ブラシ、磁気ストライプ、両面テープ、交換用フィルタが入っています。
このうち、↓の磁気ストライプと両面テープを何に使うのかというと、ロボット掃除機に掃除して欲しくない場所があれば、これらを使って印を付けます。
この磁気ストライプがある場所は、ロボット掃除機は掃除しません。壊れやすいものがあるとか、吸い取られると困るモノがある場所には貼っておきましょう。
マニュアル類は日本語に対応しています。クイックスタートガイドもあって、分かりやすいです。
本体は直径30cmくらいでしょうか。上部には、Kyvolロゴと、Wi-Fiインディケータ、バッテリーや電源状態を表すインディケータがついています。
背面はこんな感じ。カブトムシをひっくり返したときのようですが、サイドブラシを2カ所に装着しますよ。(計4個付属)
フィルタ・ダストボックス部は、↓のように取り外せます。
パカッと開くと集めたゴミがたまっているので、それをゴミ箱に捨てます。また、フィルタはHEPAで、交換用フィルタが1つついてきます。
↓に電源スイッチが付いています。
充電ステーションは、↓のようにリモコンを立てかけておけます。
もちろんお掃除のあとは勝手に戻ってくれるのですが、ステーションで充電中は↓のようになります。
バッテリー容量は3,200mAhで、1.5時間ほど持ちます。
実際のお掃除性能
操作は、付属リモコン、アプリ、Alexaのいずれかで行います。
一番オーソドックスなのはリモコンです。
お掃除モードは、下の方にアイコンが並んでいるのですが、下記の3つです。
- 「自動モード」まんべんなくお掃除。一番よく使う
- 「スポットモード」直径1.2mの範囲を集中的に掃除
- 「エッジモード」部屋の四隅を這うように掃除
まず自動モードですが、普通に人間が掃除機でお掃除するように、部屋をまんべんなく掃除機がけしてくれます。
音は、結構静かです。少なくとも普段ダイソンを使っている人であればだいぶ静音に感じると思いますし、一般的なスティックタイプの掃除機と同じか、それよりも静かなくらいです。
どういうアルゴリズムで動くのか、しばらく観察していました。
まずは、ロボット正面にある赤外線センサ・衝撃探知バンパーで障害物を検知するまで直進します。
で、何か壁などの障害物があると、バンパー右半分に障害物なら左側に、左半分に障害物なら右側に回転してからまた直進します。
このとき、普通は90度回転なのですが、狭い隙間を感知したりすると、狭いエリアも掃除できるように細かい回転や移動を繰り返すようになります。
このような基本動作を繰り返していくことで、部屋をまんべんなく掃除機がけしてくれるというわけです。
実際の居住空間には、開きかけのドアとか、階段とか玄関など、あらゆる「例外」があるので、それらには上手に例外処理対応をしながら、です。
見ていても、どこかに偏ったりすことなく、また本機がギリギリ入れるような、かなり狭めな場所、あとは隅っこの部分など、かなりしっかり掃除してくれます。
よくできたアルゴリズムだと感心しました。
そして90分ほど掃除をしてバッテリー残量が少なくなると、自分で充電ステーションに帰って充電し始めます。
なんかかわいいです。
アプリも便利:ラジコンのようで楽しい
「Kyvol」というアプリを入れれば、アプリ操作ができます。
これがかなり便利。
まずアプリを立ち上げると、モデルを選択するメニューに。「KYVOL E20」を選択します。
Wi-Fiを経由して、掃除機とペアリングを行います。
このとき、2.4GHzしか対応していません。5.0GHzは非対応なので注意。
5.0GHzでスマホをWi-Fi接続している場合は、2.4GHzのSSIDに切り替えて、アプリ上でWi-Fiパスワードを入れます。そして掃除機に近づけると、掃除機がWi-Fiと接続します。
ファームウェアアップデートなどを行い、操作のホーム画面が表示されます。
基本的にはリモコンと同じです。
直近のお掃除で何分掃除したか、バッテリー残量があり、真ん中の操作ボタンについては、「清掃」を押すと「自動モード」でお掃除開始。
上下左右のボタンを押せば、掃除中のロボット掃除機の方向を変えられます。完全にラジコンです。
「予約」では、↓のように曜日や時間を指定して掃除機がけの予約をができます。
「吸引力」はその名の通り吸引力を3レベルから選択できます。
「エッジ」はエッジモードで、部屋の四隅を掃除。
右下の「スポット」はスポットモードで、直径1.2mの範囲を集中掃除。
そして「充電」を押すと、強制的に充電ステーションに帰らせます。
また、↓の「私のCybovacを探す」を押すと、音で現在の居場所を教えてくれます。だだっ広い豪邸に住んでいる人のためのセレブ機能です。
アプリならではの便利機能として、ブラシやフィルタの寿命を教えてくれるというものがあります。
このアプリを使って、一度掃除機にWi-Fi設定をしてあげれば、外出先からでも掃除をさせたり、毎朝決まった時間に勝手に掃除をさせたりといったことができて、とても便利です。
部屋に入った時はいつも掃除機がけがされている状態にできるので、QOLが上がります。
使って分かったいくつかの注意点:コードは苦手
本機は、高さ1.5cmまでのものは乗り越えて掃除を続けてくれます。
また、高さが7.2cm以上ある隙間には入り込んで掃除してくれます。
ただし、苦手なものが3つあります。
まずはなんと言ってもコード類。これは残念。コードがあると、↓のようにその上で混乱して動けなくなります。
アプリやリモコンを使えば、日時を指定して自動でお掃除してくれるのですが、コードがあるとそこで力尽きていたりします。
マニュアルにも書いてあるのですが、コード類は地べたに置かないか、磁気ストライプで対象外としておくなどの対策が必要です。
カードや紙など、薄いものも苦手で、吸い取ったまま掃除を続けてしまいます。
水もダメらしいのですが、水をぶちまけたまま掃除機がけすることはないので、そこは大きな問題ではないでしょう。
あと、充電ステーションの周囲半径30cmほどは掃除してくれません。
自分の家の周りだけはキレイにできないのです。
1.5万円で生活を改善できるかも
というわけで、今ならタイムセールで1.5万円で購入できるロボット掃除機「Kyvol E20」をレビューしてきました。
安すぎるのであまり期待していなかったのですが、使ってみるとかなり便利でした。
いつでも知らないうちに勝手に掃除機がけがされている状態というのは、ちょっとした未来体験です。家事が一つ消滅するわけですからね。
そこまで広い家である必要はなく、床にモノが散乱しているような状態でなければ、10畳未満の部屋でも十分に使えます。
格安ロボット掃除機「Kyvol E20」、気になった方はぜひチェックしてみて下さい。
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