ドイツのShift社は、ユニークなスマートフォンをリリースしています。
Android 10ベースのShiftOSを搭載しているのですが、共通した特徴はモジューラー設計である点。すなわち、ディスプレイやバッテリー、カメラ、スピーカー、USBポートなど、あらゆるパーツが交換可能で、修理やアップデートを重ねながら長く使われることを想定されています。
現在グローバルで一層強まっていっている、持続可能な社会経済を構築していこうという流れに沿ったコンセプト。
最新モデルは、866ユーロで予約受付中のSHIFTmuで、Snapdragon 865と有機ELディスプレイを搭載しています。
このほか、333ユーロでMediaTek Helio X27を搭載したエントリー機のSHIFT5me、699ユーロでSnapdragon 845のSHIFT6mqがあります。
ハードを長く使えるようにしても、肝心のソフトが毎年新しくなっていきます。
同社最新モデルに搭載されている865でも、Androidのメジャーバージョンアップに何年も対応していくのは難しいでしょう。
ただ、ソフト面でも同社は改善を試みています。それが、LinuxベースのpostmarketOSに対応させること。
イギリスのLinuxエンジニアに実機を送り、Shiftでも積極的にLinux対応のためのチューンアップを続けています。
現在、↓のようにWi-Fi機能に不具合は残っているものの、かなり実用的なレベルまで対応が進んでいるようです。
Here it is peeps, #Linux 5.16-rc1 + @postmarketOS up and running on the @shiftphones SHIFT6mq. Most things seem to work (including the modem) But unfortunately WiFi is having some issues.
Thanks a lot to @glundner (@shiftphones) for bringing up initial touch and display support. pic.twitter.com/YqZOr4fQNZ
— caleb 🐧📱🏳️🌈 (@calebccff) November 30, 2021
一台を長く使い続けられるようにという同社スマホのコンセプトから考えても、AndroidやiOSよりもpostmarketOSの方が整合的であるように思えます。
あとはソフト資産が揃っていき、エンジニアだけでなく一般ユーザーも便利に使えるスマホ第3の選択肢に育っていって欲しいものです。
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