今回は、ASUSが先日発売したゲーミングノートパソコン「ROG Strix SCAR 15 (2022) G533」と「ROG Strix SCAR 17 (2022) G733」をお借りしたのでレビューしていきたいと思います。
↓でレビューした「ROG Flow Z13」は、同じくゲーミングノートパソコンなのですが、2-in-1タイプで持ち運びにも適したユニークなタイプでした。
一方で今回レビューするROG Strix SCARシリーズは、”eスポーツ向け”を謳っていることからも分かるとおり、端的に言えば”最強”のゲーミングノートPCです。
後ほどベンチマークを見ていきますが、あらゆるPCゲームを爆速で楽しむために必要十分な超性能となっています。
ベンチマークでは比較のために、独立GPU非搭載版のROG Flow Z13のスコアも掲載しました。Flow Z13も十分に高速で、設定をすれば大半のゲームは快適にプレイ可能です。それでも、今回のROG Strix SCARシリーズとは2~3倍の性能差があり、ROG Strix SCARがいかにモンスターか分かります。
お値段も、下記の通りモンスター級です。
- ROG Strix SCAR 17
- 税込399,800円
- 購入リンク:ASUS Store/アマゾン
- ROG Strix SCAR 15
- 税込389,800円
- 購入リンク:ASUS Store/アマゾン
ただ、ゲーマーにとっては十分に払う価値のあるマシンに仕上がっていますよ。
それで、見ていきましょう!
まずはスペック確認
両機はスペックが似通っていますので、まずはスペックを見ておきましょう。
機種名で分かれていない項目は、スペック共通です。
- CPU:Core i9-12900H(2.5GHz/5.0GHz)14コア20スレッド
- GPU:NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti Laptop GPU
- ビデオメモリ:16GB
- ディスプレイ(SCAR 17):17.3インチ(1920×1080)ノングレア
- ディスプレイ(SCAR 15):15.6インチ(1920×1080)ノングレア
- リフレッシュレート:360Hz
- OS:Windows 11 Home
- RAM:16GB DDR5-4800
- ストレージ:1TB PCIe 4.0 x4 SSD
- スピーカー:クアッド(2w x2、1w x2)
- 通信:IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1
- サイズ・重量(SCAR 17):395×282.1×23.4-28.3mm・2.9kg
- サイズ・重量(SCAR 15):354.9×259.9×22.69-27.2mm・2.4kg
- インターフェース:HDMI、イヤホンジャック、USB3.2 Gen1 Type-A x2、USB3.2 Gen2 Type-C x1、Thunderbolt 4 x1、有線LAN(RJ45)
つまり、ディスプレイサイズと筐体サイズ以外は、同じスペックとなっています。
ただ、キーボードについては、SCAR 17がテンキーあり・SCAR 15がなしとなっています。
どちらを選ぶかは好みですね。
17インチROG Strix SCAR 17 (2022) G733
まずは17インチのSCAR 17から見ていきましょう。
↓のように筐体を斜めに日本刀でぶった切ったようなクールなデザインです。
ぶった切った右上側は半透明になっており、中の基板がうっすら見えます。非常にカッコよく、使っていてワクワクします。
もちろんRGB発光します。
キーボードだけでなく、ディスプレイ下や底面のエッジ部など、様々な場所がギラギラ光ります。これを部屋に置いておけば、ゲーマー感を演出できること間違いなしです。
左側面にはType-Aが2つとイヤホンジャック。
右側面にはポートはありません。
背面に、USB Type-Cが2つ、HDMI、有線LAN、DC-INです。各ポートのUSBバージョンなどは上述のスペック表をご覧ください。
天板にはROGロゴがプリントされています。
底面には、広い領域で廃熱穴が空いています。底板を取り外してメモリ増設は普通にできそうな雰囲気でしたが、借り物なのでネジは外しませんでした。(サポートも対象外になります)
実測重量で約2.8kg。持ち運び用ではありません。
アダプターは280wという超出力。
アダプターのサイズも王者の風格です。
テンキー搭載キーボードは適度なストロークと快適な打鍵感。ゲームだけでなく、文章作成などにも十分耐えられるハイクオリティなキーボードです。
15インチROG Strix SCAR 15 (2022) G533
続いては15インチのROG Strix SCAR 15です。
こちらは17と比べてコンパクト。17を見た後だと、13インチくらいに感じます。
デザインやポート類の配置など、筐体の作りは基本的に同じです。
重量は約2.3kgでした。
なお、本機はテンキー非搭載なのですが、タッチパッド右上を1秒押すとタッチパッドにテンキーが浮かび上がってきます。
ASUSのノートパソコンではたまに採用される機能です。数字を連続して打ち込みたい時などには便利です。
ROG Strix SCAR 15/17/ROG Flow Z13フットプリント比較
では、並べてサイズを比較してみましょう。SCAR 15/17に加えて、13インチのROG Flow Z13も一緒に。
↓は、SCAR 17の上にFlow Z13を置いた状態。2インチずつ違うので、ちょうど3兄弟のようになります。
13インチは見慣れている方も多いでしょうから、そこからSCAR 17のサイズ感を感じてもらえれば。
ベンチマーク比較:CPU
ベンチマークスコアを見ていきましょう。
まずはCINEBENCH R23から。ベンチマークスコア、以下すべてSCAR 17/SCAR 15/Flow Z13の順になっています。
まずSCAR 17。
SCAR 15。CPUもGPUも同じなので、基本的にスコアはほとんど変わりません。
Flow Z13です。2-in-1としては驚異的なハイスコアで普通にばりばりゲームできるのですが、SCAR兄さんたちの前では色あせてしまいます。
ベンチマーク比較:ストレージ
つづいてはCrystalDiskMarkです。
SCAR 17。
SCAR 15。
Flow Z13。
倍くらいの違いがありますね。
ベンチマーク比較:FF14(デスクトップPC)
続いてはFF14ベンチです。まずは高品質(デスクトップPC)FullHDで見てみましょう。
SCAR 17は非常に快適。23,666というノートパソコンとしてはあり得ないスコア。
SCAR 15も同様です。
Flow Z13は「やや快適」。こちらは効果の設定変更をしたほうがよいでしょう。
ベンチマーク比較:FF14(ノートPC)
SCARシリーズといえど一応ノートパソコンなので、続いては高品質(ノートPC)FullHDでのスコアです。
ノートパソコン離れしたSCAR兄さんたちは、25,000クラスです。
Z13も9,786なので、普通に快適プレイ可能。
ベンチマーク比較:DQ10
つづいてドラクエのベンチです。
最高品質・FullHD・ウィンドウでのスコア。
まずSCAR 17は24,577。
すみません、SCAR 15を撮り忘れてしまいましたが、これまでの傾向から分かるようにSCAR 17と変わりません。
Z13は6,475となっています。
ゲーマーのための極上ノートPC
以上、ASUS ROG Strix SCAR 15/17みてきました。
”とにかく最強のノートパソコンが欲しいです”という至極シンプルなニーズに真正面から応じた製品となっていました。
妖しくRGBに光る筐体、広大なディスプレイ、360Hzリフレッシュレートで動くヌルサク操作、低音響き渡るクアッドスピーカー、あらゆるゲームをバリバリプレイできる超性能。
半透明で基板がうっすら見えたりと、ゲーミングノートパソコンを持っているのだ俺はという所有欲も十二分に満たしてくれるマシンです。
というわけで、最強ゲーミングノートパソコンをお探しの方は、ぜひポチってみてください。
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