今回は、電源パーツ等で有名な台湾の電子機器メーカー「デルタ電子」が製造するチャージャーシリーズ「Innergie」(イナジー)のUSB充電器4種をまとめてレビューします!
デルタ電子は、電子パーツの世界では老舗のメーカー。それだけに、今回レビューした個人向けUSBチャージャー「One For All」シリーズも、品質高い商品に仕上がっています。
今回レビューするのは下記4商品。
- Innergie C6 Duo:63w/2ポート:4,990円(アマゾン)
- Innergie C6:60w/1ポート:4,990円(アマゾン:現在500円OFF)
- Innergie 45H:45w/2ポート:4,390円(アマゾン:現在500円OFF)
- Innergie C3 Duo:30w/2ポート:3,990円(アマゾン:現在1,000円OFF)
いずれもリーズナブルで、かつ割引が入っています。
なお、いずれも↓のように日本語対応の説明書も入っていますよ。
それでは、見ていきましょう!
Innergie C6 Duo(63w/2ポート)
まずは一番パワフルなC6 Duoから。
こちら、合計63wでUSB-Cポートが2つついています。
2機器で45w+18wや30w+30wなどで同時高出力ができるので、iPhoneとMacBookなど、大容量機器を同時に急速充電できます。
折りたたみプラグ。側面には、Innergieロゴが浮き出る形で出ています。
ポートは↓にUSB-Cが2つ。合計最大63wで、電圧/電流は5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/3A、PPS 5V-11V/3Aとなっています。
底面には、認証系ラベルと出力が記載されています。
プラグを取り出すとこの通り。
重量は、公称140gですが、実測138gでした。
本機は、電力コントロールに優れています。
たとえば↓のようにスマホとノートPCを同時に充電しているとします。
ここから片方を取り外し、別の機器につなぎます。
すると、一般的な多ポートチャージャーでは、出力の切り替えのために数秒間電流が流れなくなり、これが結構トラブルの元になったりします。たとえば再び電流が流れ始めても、元からつないでいた機器で充電ができていなかったり、などのトラブルは頻繁に起こります。
ただ、本機はタイムラグなく、繋ぎっぱなしの機器にも電流が流れ続けるので、そういうインターバルがなくスムーズな切り替えが可能。
このあたり、さすがはデルタ電子といったところ。
Innergie C6(60w/1ポート)
つづいては、こちらも60wと高出力ながら、1ポートでコンパクトなC6です。
↓のように昨今増えている縦長形状。
↓のようにUSB-C 1ポートです。
こちらも折りたたみプラグ方式。
ただ、C6 Duoと比べると、内側からプラグを引き出すタイプなので、手が滑ったりすると少しプラグを取り出しづらくなってしまいます。小さいながら若干残念ポイント。
ただ本体は非常にコンパクト。長いタイプはポケットやちょっとした隙間に入れやすく、可搬性はグッと向上します。
重量は実測で84g。かなりの軽量です。
PD3.0で、出力は5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/3A。
これだけコンパクト・軽量で60wと高出力なので、MacBook Pro 14インチなどの大容量デバイスも充電可能なのは嬉しい限り。MacBookなどノートPC付属のチャージャーを持ち運ぶのが馬鹿らしくなるレベルです。
また、Innergie製品には、InnergieShieldという過電流・過電圧・加熱保護機能がついています。実際に使っていても、発熱はほとんど気にならないレベル。
怪しいメーカーの商品は、特に通電系はこのあたりの不安がつきまといますが、そういった不安がないのは大きなメリット。
Innergie 45H(45w/2ポート)
続いては、最大45wで2ポート搭載なので30w+12wの同時出力可能なのですが、これまでの2商品とは全く違うコンセプトのInnergie 45Hです。
こちら、まず↓のようにプラグ部が取り外し可能になっています。
上記に↓のプラグを装着して使います。
これはなぜかというと、プラグの方向を変えられるためです。
↓の状態から、
↓の状態に90度回転させられます。このまま360度回転可能。
ポートの方向とコンセントに挿す方向を90度変えられるので、チャージャーを使う配置によって最適な方向にプラグを向けられます。
USBチャージャーはコンセント周辺環境によって、他機器との物理的干渉で使いづらかったり使えなかったりしますので、これは便利。
実際、本機はGOOD DESIGNアワードを受賞しています。
ポートは、USB Type-AとUSB Type-Cの2種類。USB-Cの方は5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/2.25A/PPS (5V-11V/3A)、Aの方は5V/2.4Aで、合計出力最大45w。PD3.0/QC4.0対応で急速充電可能です。
重量は実測で124g。
本機もInnerShieldセキュリティ製品なので、発熱含めて安心な作り。
Innergie C3 Duo(30w/2ポート)
最後は、一番軽量コンパクトで廉価なInnergie C3 Duoです。
こちらは一般的な小型軽量USBチャージャー。外観はC6 Duoによく似ていますが、一回り小さくなっています。(後ほどサイズ比較します)
ポートはこの通りUSB-Cが2つ。
底面に認証系。
プラグは折りたたみ式です。
重量は68gと、かなり軽くなっています。スマホの3~4分の1くらい。
出力は5V/3A、9V/3A、12V/2.5A、15V/2A、20V/1.5A、PPS 5V-11V/3Aで、2ポート合計最大30w。PD3.0とQC4.0の急速充電対応です。
ただ、C6と異なり、こちらは2機器充電中に1機器を取り外してつなげ直すと、一般的なチャージャー同様に数秒のインターバルが発生します。
本機で気になった点が1つ。
USB-Cポートの間が狭めということがあります。↓のように4mmちょっとの間隔。
このため、太めのUSB-Cケーブルを使うと、2ケーブルが干渉してうまくはまらないことがありました。
この点は気になるものの、その他はInnershieldもついており、非常に軽くてコンパクトなよくできた小型USB急速チャージャーです。
サイズ比較
最後に、4チャージャーのサイズを比較しておきます。
ちょうど手元にあったOPPO Reno7 Aの周りに並べてみました。一般的なスマホのサイズ比較はこのようになります。やはりC3とC6のコンパクトさが際立ちます。
短辺はすべて同じです。
以上、デルタ電子のUSBチャージャーInnergieシリーズをまとめて比較レビューでした。
これまでデイリーガジェットでは非常に多くのチャージャーをレビューしてきましたが、C6 DuoのUSBつなぎ替え時のインターバルの無さや、4機種の低発熱など、いずれも品質の高さが印象的でした。
それでいて、出力の割に価格やサイズが抑えられているので、ニーズのあったものを購入するのはおすすめです。
高出力で多ポートが必要ならC6 Duo、高出力をコンパクトに持ち歩きたいならC6、据え付けでコンセント周りの空間を効率的に使いたいなら45H、とにかく軽く小さいならC3 Duoが良いでしょう。
どれも良い商品ですし、よくある変なメーカーのようなサクラレビュー仕込みもなく好感が持てますので、USBチャージャーをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください!
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