今回は、現在kibidangoでクラウドファンディグ実施中の、E-Power Solutions製「ADAMON 65w」USB充電器をレビューします。
↓でご紹介したもので、開発中の試作機をお借りしました。
上記の記事にも書いたとおり、こちら日本の事業者が開発しているもので、65wと高出力ながら、独自開発した技術により昨今増えているGaN(窒化ガリウム)を使った小型・軽量USBチャージャーよりもワンランク上回る小型化と変換効率を実現しています。
のちほどAnkerやRAVPowerなど他社チャージャーと比較しますが、非常に驚きの小ささ・軽さです。
クラウドファンディグは、kibidangoのこちらのページで実施中。すでに目標人数を大きく上回る応援購入を集めています。
USB-Aアダプタ(OTG対応USB A to C変換アダプタ)もついて税込3,980円と、かなりお買い得になっています。発送は2023年6月予定。
クラウドファンディグは明日2月27日までとなっていてまもなく終了ですので、購入がまだの方で、持ち運び用の小さな高出力USB-Cチャージャーをお探しの方は応援購入することをオススメします。
非常に良いです!
それでは見ていきましょう。
※今回お借りしたものは試作機なので、最終品で仕様が変更になる可能性もあります。その点ご承知置きください。
外観とスペック
まずは外観とスペックを見ておきます。
↓のように指先で持てる小ささで、サイコロキャラメル2個分くらいのサイズしかありません。
スペックは下記の通りで、各種急速充電規格にも対応しています。
- サイズ:30.0mm×26.5mm×58.0mm (46cc)
- 重量:約75g
- 型名:EPS-065W-C1PD
- 入力定格:AC100V-240V 50Hz/60Hz
- 動作温度範囲:0℃~30℃
- 急速充電規格:
- Power Delivery(PD)3.0:5V=3A/9V=3A/12V=3A/15V=3A/20V=3.25A
- PPS:3.3V-21V=3A
- Apple 2.4A/DCP 1.5A/Samsung 5V=2A
- QC2.0/QC3.0/QC4+/FCP
- 保護機能:過電流保護、過電圧保護、加熱保護、短絡保護
- 適合規格:PSE(IEC62368-1流用)
最大の特徴は、独自の回路設計技術を用いたDAC(デュアルアクティブクランプ)テクノロジー。GaN(窒化ガリウム)にあるこれ以上小さくできない部品や、小型化による温度上昇などを克服することで、GaNを超える小型・軽量化や熱効率を実現しているとのこと。
実際に、のちほど他社のGaN充電器と比較しますが、大きさ・重さと出力のトレードオフを超越していました。
変換効率は、一般的な充電器で85%程度、GaNで90%程度のところ、本機はなんと約94%にまで到達。電気の無駄や発熱を極小に抑えています。
しかもこれ、E-Power Solutionsという日本の事業者が開発しているものです。
ICメーカーでスイッチング電源用ICを長らく開発されてきたエンジニアの方が、↓のような自宅の一室で開発したもの。親近感がわきますね。
側面にはロゴと製品名がプリントされています。
USB-Cポートが1つついています。マルチポート充電器も増えていますが、結局は1ポートで十分というケースが多かったりします。外出先で複数デバイスを同時充電する局面は、そう多くないですからね。
試作機なのでまだこちらの記載はWIPです。
プラグは収納式。自然な力でスムーズに開閉できます。
なお今回、内部の基板もお借りできました。
筆者は電気工学科ではなかったので回路の詳しい解説はできませんが、ギュッと詰まっていて本体の小型化に工夫が凝らされているのを感じます。
なお、他社45w基板との比較が↓。これを見ても、小型化にかける本機の意気込みを感じます。
重量は公称を下回る68g。小型スマホの半分以下です。これがいかに軽いかは、のちほど他社チャージャーとの比較で見ていきます。一言で言えば「凄い」です。
付属のアダプタは↓の通り。
↓のように装着すれば、片側USB-Aのケーブルを接続して使うことができます。
他社チャージャーと比較
つづいて、他社製チャージャーと比較していきましょう。
比較するのは、Anker等の他社60-65wチャージャーのほか、本機と同じくらいのサイズ・重量感となっている30wチャージャーです。
まずは8,000円で販売されているAnkerの735から。こちら、65wと出力は本機と同じで、ポートは3つついていますがお値段は本機の倍になります。
ポートが3つついているとはいえ、本機よりもサイズ・重さとも一回り大きくなっています。
重量は実測で127g。本機の倍近くあります。
つづいては、同じ60-65wで1ポートのチャージャーと比較します。RAVPowerとinnergieです。
RAVPowerはアマゾンで販売中止になっていますが、innergieの方は↓で4,290円でセール中のもの。
まず上の写真の通り、幅はinnergieと同じくらいありますが、サイズ感は本機が一回り小さくなっています。
つづいて重量ですが、RAVPowerは↓の通り106g。
innergieの方は軽いですが、それでも84gです。
これらと同出力で実測68gという本機の軽さが、いかにすごいことか分かると思います。
つづいては30w級のチャージャーたち。出力は本機の半分で、USB-Cポートが1つついています。
当然、大きさも重さも本機よりは下回りますが、それでも↓の通りRAVPowerが58gで、
Ankerは55gです。ADAMON 65Wは、倍の出力でこれと10gほどしか変わりません。
チャージャーは、出力が高ければ大きく重く、ちょうどいいバランスの出力・ポート数・大きさのものを選ぶことになりますが、ADAMON 65wは市場に流通している他のチャージャーと比べて、それらのバランスが一段階レベルアップ(大出力なのに小型・軽量)しています。
実際の使い勝手と出力確認
本機は細長い柱形状なので、コンセント周りの面積をとりません。そのため、↓のように狭い場所でも使い勝手良くなっています。
ノートパソコンの充電など高出力が必要な場面では、↓のようにちゃんと60w以上が出ます。
最新iPad Airでももちろん11wで高速充電。
Pixel 7 Proでは20w超えの急速充電が可能です。
65wでしばらく充電しても、発熱もほとんど気になりませんでした。
GaNを上回る変換効率を実現しているというのは、使っていても実感できます。
以上、E-Power Solutions製「ADAMON 65w」USB充電器をレビューしてきました。
見てきたように、ノートパソコンも充電できる65wの高出力ながら、他社製品と比べてワンランク上の小型・軽量化を実現した優れたチャージャーでした。さらに価格も、他社製品よりもワンランク安くなっています。しかも日本の事業者が開発しているというのも嬉しいポイント。
持ち運び用や、据置でもミニマルに使うためのUSBチャージャーをお探しの方には、かなりオススメできる逸品です。
クラウドファンディグは、kibidangoのこちらのページで実施中。USB-Aアダプタ(OTG対応USB A to C変換アダプタ)もついて税込3,980円と、かなりお買い得になっています。発送は2023年6月予定。
クラウドファンディグは明日までですので、欲しい方はお忘れなく!
デイリーガジェットYouTubeチャンネル!
(”ほぼ”毎日更新中!)
デイリーガジェットでは、UMPC(超小型PC)、スマホ、タブレット、レトロPCをはじめとして、商品のレビューやインタビューの動画を、YouTubeに”ほぼ”毎日公開しています。
デイリーガジェット動画部のVTuberである風林火山朱音とケンがゆるい感じにレポートしています。
ぜひ↓からチャンネル登録をお願いします!