2019年に国内でReno Aを投入したときはそのコスパの高さに多くのユーザーが驚いたOPPO。グローバル市場でも、iPhoneのコピー機という立ち位置だった当初から脱却し、シャオミと並び高コスパな中華機の筆頭的なポジションを確立しました。
ですがその後はグローバルで苦戦がつづいており、国内でも一部オープン市場での小粒ヒットを除くとパッとしません。浮き沈みの激しいスマホ業界を象徴するような会社です。
OPPOは現在までに、半導体や一部欧州市場からの撤退がつづいており、日本市場からの撤退の声も一部からは聞こえてきます。
さて、そんなOPPOの新型Androidタブレット「OPPO Pad 2」、中国で先行して発売されていましたが、日本にも登場しました。
ただし大手スマホメーカーの主要ラインとしては異例の、クラウドファンディグでの公募となっています。
GREEN FUNDINGで開始されたプロジェクトで、最安価格は150台限定の72,000円、その後200台が73,800円となっています。
また、純正キーボードケース「OPPO Pad 2 Smart Touchpad Keyboard」が11,050円、スタンド機能付きケースの「OPPO Pad 2 Smart Case」が3,250円、純正ペンの「OPPO Pencil」が6,800円です。発送は9月下旬以降順次。
ですが、現在までに出資者30名ほどという大爆死状態です。
そもそも大手メーカーの主ラインタブレットですし、前世代機同様に量販店等でも販売するのが通常ですが、クラファンに切り替えたのは単純に台数が出ないと見込んだからでしょう。
ですが、それにしてもかなり出資者は少ない状態です。OPPOという規模を考えると、ほぼ誰も出資していないというレベルです。
スペックは悪くありません。
Dimensity 9000、8GB/256GB、Android 13、9,510mAhバッテリー、11.6インチ(2800×2000)、144Hzリフレッシュレート、リア13MPフロント8MPカメラ、67w急速充電、リバース充電対応など。
サイズは259x190x6.6mmで、重量552gです。
訴求されている特徴はアスペクト比で、一般的な16:9や16:10よりも正方形に近い7:5で、ドキュメント編集に適しているとしています。
敗因ですが、ここ最近大手中華メーカーから出てきているAndroidタブレットは、5万円以下でハイスペックというラインが主流になっています。
この1週間でも、「Xiaomi Pad 6」と「Lenovo Tab P12」が登場しました。
それぞれ型落ち800系であるSnapdragon 870と、MediaTekのDimensity 7050を搭載して5万円を切っています。
もちろんOPPO Pad 2はDimensity 9000でこれらよりはパフォーマンスは上回りますが、Dimensity 7050やSnapdragon 870でも重い3Dゲームの高画質プレイを含めて、Androidとしてできないことはほぼありません。
そのため、タブレットに関していえば、+2~3万円を払ってDimensity 7050/Snapdragon 870からDimensity 9000にしたいユーザーは少ないということでしょう。
このあたりのさじ加減は非常に難しいところで、OPPOは数年前までは上手でしたが、現在は凋落の道をたどっているように見えます。
「OPPO Pad 2」のGREEN FUNDING上でのクラファンページはこちら。
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