Windows 11の最新アップデートを適用した方の一部は、タスクバーに(頼んでもいない)「Copilot」という謎のアイコンが出現していると思います。
CopilotはWindowsやMicrosoft 365と連携して、AIの支援を受けながら様々なタスクが実行できる機能です。同社が全方位で強化しているAI化の一つです。
これについて、2024年に登場すると見られている次期Windows 12において、Copilotを中心にしたユーザー体験に変わる、具体的にいうとスタートボタンがCopilotに置き換わる可能性が出てきています。
これはPCWorldのこちらの記事などが報じていて、先日行われたSnapdragon X Eliteのプレゼンテーションの中で、マイクロソフトCEOのNadella氏が語った内容が元になっています。
“It becomes the orchestrator of all your app experiences. So for example, I just go there and express my intent and it either navigates me to an application or it brings the application to the Copilot, so it helps me learn, query and create — and completely changes, I think, the user habits.”
出典:”Windows Copilot AI is the new Start button, says Microsoft CEO“, PCWorld
Copilotがすべてのアプリ体験の”オーケストレーター”になる、たとえば自分の意図を伝えるだけで、アプリをナビゲートしてくれたり、アプリをCopilotに持ってきてくれる。ユーザーの利用の仕方そのものを完全に変えてしまうかもしれない、というような内容。
そのため、Windows 12ではスタートボタン自体がCopilotに置き換わるのでは?という推測がなされていますし、それはNadella氏の発言と整合的なソリューションにも思えます。
Windowsが、ユーザーがやりたいことをより積極的に手伝ってくれるようになるのは素晴らしいことですが、老害の目からはどうしても”アイツ”が思い起こされます。
そうです、かつてOffice 97~Office 2000あたりでデフォルト表示されていたイルカのアシスタント機能です。
このイルカが便利で便利で手放せなかったという方はほとんどいないのではないでしょうか。現にその後イルカはデフォルトで非表示になり、次いで削除されました。
むしろ、邪魔で邪魔で仕方なかった、メーカーの押しつけ機能と感じていた方が多いのではないでしょうか。
マイクロソフトはWindowsやOfficeに、たまにこの手のレコメンド・アシスタント系の機能をぶっ込んでくるのですが、使いやすく手放せなくなったようなことは少なくとも筆者は一度もありません。
もちろんAIの技術は日々進歩していますので、このCopilotがWindows体験そのものを劇的に便利に進化させてくれるようなものだと良いのですが、今のところ悪い予感しかしないのは私だけではないでしょう多分。
でも基本は期待してます!
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