今回は、AvidPadという中国の新興ブランドから新たに登場したAndroidタブレット「AvidPad A90」をレビューします。
こちら、Helio G99搭載で12インチとなっていて、↓でレビューした「Blackview Tab 18」と競合する端末です。
「Blackview Tab 18」がアマゾンで49,900円と廉価とはいえない価格に対して、今回の「AvidPad A90」はこちらのページで39,999円。さらに今なら10,000円OFFクーポンが適用できるため、12インチHelio G99機としてはかなり安価な29,999円と3万円切りになります。
では、本機の実力を見ていくとともに、のちほど「Blackview Tab 18」とも比較していきたいと思います。
外観とスペック
同梱物は本体のほか、マニュアルとUSBケーブル、チャージャー、SIMピンです。チャージャーは極小サイズで、10wのUSB-Aポートです。
AvidPadは日本をターゲット市場に設定しているようです。外箱にも「アビドパッド」と日本語で書かれていて、マニュアルも日本語となっています。
画面はベゼルも細めです。12インチなので大きめサイズ。
SoCは6nmのTSMC Helio G99です。Cortex-A76 x2とA55 x6のオクタコア。GPUはMali-G57 MC2。
ディスプレイは12インチ(2000×1200)IPS、8GB LPDDR4x RAM、256GB uMCP2.2ストレージ、最大1TBのmicroSD、8,180mAhバッテリー、PD 18w急速充電対応。
通信はデュアルバンドWi-FiとBluetooth 5.2、ほかGPSやデュアルnano SIMにも対応しています。
対応バンド帯は、GSM: B2/B3/B5/B8、WCDMA:B1/B2/B5/B8、FDD:B1/B3/B5/B8/B18/B19/B26/B28full/B40/B41です。
OSはAndroid 13で、カメラはリア13MPフロント8MP。widevineはL1。
センサは加速度、光、近接、ジャイロを搭載しています。また、生体認証は顔に対応しています。
背面パネルはメタル製のシルバー。
下部には技適番号とアビドロゴがプリントされています。デザインは賛否あるでしょう。
カメラバンプは↓のように13MPシングル+LEDフラッシュです。
クアッドスピーカー構成となっていて、片側に↓のデュアルスピーカー、
もう片側に↓のデュアルスピーカーです。そのほか、充電用USB Type-CとSIMスロットです。
SIMスロットは、microSD + nano SIMもしくはnano SIM x2の排他構成です。
上部には赤い電源ボタンと音量ボタン。
下部には特に何もついていません。
本体は薄型軽量です。厚さは実測で7.6mmと、廉価タブレットとしては結構薄い部類です。
重量は実測で545g。12インチとしては標準~軽量な部類です。
Blackview Tab 18との比較
続いては、↓でレビューした「Blackview Tab 18」と比較していきましょう。こちらもHelio G99搭載の12インチ機です。
まず大きさはほぼ同じです。
厚みも全くといっていいほど同じ。
ただ、重量は「Blackview Tab 18」が588gなので、「AvidPad A90」の方が軽くなっています。
なお、10インチタブレットを重ねると↓の通りなので、大きさは一回り違います。
ただ、サイズやチップセットは同じですが、価格が1万円違うこともあり、主にディスプレイ表示品質や音質が異なります。
↓は左が「AvidPad A90」ですが、写真でも分かるように右側の「Blackview Tab 18」の方が明るくなっています。実際に画面を見ても、「Blackview Tab 18」の方が明るく精細です。
動画を再生すると、表示品質だけでなく、音質も「Blackview Tab 18」の方がクオリティ高くなっています。
「AvidPad A90」も他の廉価タブレットと比べて特に低品質というわけではないのですが、「Blackview Tab 18」と比べると差は明らかです。ただ、繰り返しますが価格も1万円違います。
実際の使い勝手
初期設定を終えて表示されるホーム画面は↓の通り。ほぼGoogle純正アプリだけの、シンプル構成です。壁紙もこれ以外に入っていないほどシンプル。シンプルなのは素晴らしいです。
設定画面は↓のように2ペインでタブレット表示に最適化されています。
デイリーガジェットを見ても、↓のようにPCのように表示できます。(もちろんこのあたりの縮尺や表示はAndroid設定でいじれるものです。あくまでデフォルトの表示の確認です)
動画を再生すると、↓のように上下に黒帯が出るのはおなじみ。
原神もプレイ可能です。
ベンチマークスコア
ベンチマークスコアを見ておきましょう。
Geekbench 6は、シングルコアが714、マルチコアが1897。
GPUスコアは1292です。
参考までに、最近レビューした機種のシングルコア・マルチコアスコアは↓の通り。
- UNISOC T606(Alldocube iPlay50 mini):379/1372
- Snapdragon 680(Redmi Pad SE):419/1453
- UNISOC T616(Headwolf FPad3):453/1545
- Helio G99(Alldocube iPlay50 mini Pro):708/1867
- Helio G99(Blackview A200 Pro):732/2049
- Snapdragon 695 5G(dtab Compact d-52C):882/1966
- Dimensity 7050(Lenovo Tab P12):954/2353
- Snapdragon 870(Xiaomi Pad 6):1304/3289
- Snapdragon 870(Lenovo Legion Y700):1306/3507
- Google Tensor G2(Pixel 7 Pro):1341/3044
- Apple A12 Biocnic(iPad mini5):1343/2973
- Snapdragon 8+ Gen 1(Zenfone 9):1809/4559
- Snapdragon 8 Gen 2(Xperia 1 V):2023/5235
- Apple A15 Bionic(iPad mini6):2067/4894
GPUスコアは下記の通り。
- Snapdragon 680(Redmi Pad SE):346
- UNISOC T606(Alldocube iPlay50 mini):448
- UNISOC T616(Headwolf FPad3):506
- Helio G99(Alldocube iPlay50 mini Pro):1272
- Helio G99(Blackview A200 Pro):1305
- Snapdragon 695 5G(dtab Compact d-52C):1346
- Dimensity 7050(Lenovo Tab P12):2335
- Snapdragon 870(Xiaomi Pad 6):3274
- Snapdragon 870(Lenovo Legion Y700):3365
- Google Tensor G2(Pixel 7 Pro):4464
- Snapdragon 8+ Gen 1(Zenfone 9):6136
- Snapdragon 8 Gen 2(Xperia 1 V):7138
- Apple A12 Bionic(iPad mini5):8,863
- Apple A15 Bionic(iPad mini6):19373
uMCP2.2ストレージは、↓のように廉価機で一般的なeMMCよりも高速です。
コスパは高い。表示品質と音質をどこまで重視するか
以上、「AvidPad A90」を見てきました。
Helio G99のパフォーマンスや12インチの大画面で、廉価タブレットの中では最高峰のパフォーマンスを持っています。
それでいて現在3万円切りで購入できますので、コスパとしてはかなり高いでしょう。薄型軽量ボディも評価高です。
ただ、本機の表示品質や音質は廉価機としては標準的ですが、ハイエンド機に近いほどの品質を持つ「Blackview Tab 18」には及びません。
そこをどれほど重視するかで、選択は変わってくるでしょう。
というわけで、高コスパな12インチタブレットをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください!
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