下記でレビューしたGPD WIN Miniは、7インチの小型ディスプレイにクラムシェル型の親指ポチポチタイプの物理QWERTYキーボードを搭載したポータブルゲーミングPCでした。
本機はRyzen 7 7840UないしRyzen 5 7640Uを搭載していましたが、新たに最新プロセッサであるRyzen 7 8840Uを搭載した「GPD WIN Mini 2024」がまもなく登場します。
9月に登場したばかりですが、早くもパフォーマンスがアップした新版が出る形。
すでにIndiegogo上でプレページが公開されており、クラウドファンディグ開始が近い模様です。
なお、本機以外にも、GPDやOne-Netbookなどの中国中小メーカーのポータブルゲーミングPCは、↓でお伝えしたようにRyzen 7 8840U搭載機を続々投入しています。
前モデルからの変化がいくつかあります。
一つがOcuLinkが非搭載になることです。外部eGPUを接続できるOcuLinkは、据置GPDを使ってパフォーマンスを上げるには便利なものの、そういった使い方へのニーズが少なかったようです。顧客からの声を元に、OcuLinkはUSB3.2 Gen2 Type-Aポートに置き換えられます。これにより、データ転送速度は最大40Gbpsに。
外部GPUを使わない大半のユーザーにとってはむしろ良い変化でしょう。
つづいてはディスプレイです。
ポータブルゲーミングPCのディスプレイとしては、ASUS ROG Allyのものが優秀で、可変リフレッシュレートやAMD FreeSyncに対応した、ネイティブでのランドスケープ対応になっています。
GPDなどのポータブルゲーミングPCのディスプレイはスマホやタブレットのものを流用しているのか、ネイティブランドスケープ対応ではありませんでした。
これをROG Allyが採用しているものにキャッチアップし、可変リフレッシュレートやネイティブランドスケープに対応したものに進化します。
ただし、価格についてはASUS ROG Allyとの差がさらに開く形になる見込み。
ROG AllyはポータブルゲーミングPCで最高スペックを持った機種の一つながら10万円。ASUSという大手メーカー品でありながら、最も安いという、かなりの競争力を持った商品です。
これに対してGPD WIN Mini 2024は、Ryzen 7 8840U版がクラウドファンディグ価格で879ドル(約13万円)〜で、一般小売価格はさらに上がる見込み。(クラファンプレページはこちら)
下位スペックのRyzen 5 8640U版がありますが、これのクラウドファンディグ価格でようやくROG Allyと同様ないしそれより少し高いくらいになりそうです。
ROG Allyは↓でお伝えしたように2024年も高い競争力を持つと同時に、次世代機のウワサも出てきています。
というわけでさらに熾烈になりそうな2024年のポータブルゲーミングPCの世界。
ユーザーにとっては、よりハイスペックのものがより安く買えるようになるという良い流れなので、引き続きメーカー間競争の激化が進んでほしいものです。
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