FriendlyELECから、Raspberry Piの代替機として新たに登場した「NanoPi M5」が、性能面で注目を集めています。
最大16GBのRAMに対応し、高速なNVMe SSDや4Kモニター接続をサポート。小型ながらもAI用途や組み込み機器としての実用性も十分に備えた1台です。
このNanoPi M5は、シングルボードコンピュータ(SBC)を多数展開するFriendlyELECからリリースされた製品で、サイズは約90×62mmと非常にコンパクト。
SoCにはRockchip RK3576を採用しており、4つのCortex-A72(最大2.2GHz)と4つのCortex-A53(最大2.0GHz)を搭載。処理性能も申し分ありません。
メモリは4GB、8GB、そして最大構成で16GBまで選択可能。ストレージは内蔵していないものの、M.2 2280タイプのNVMe SSDに対応(PCIe 2.1 x1)。さらにSDカードスロットも備えています。
通信面では、Gigabit Ethernetポートを2基搭載。ただしWi-FiやBluetoothは非搭載で、必要に応じてM.2モジュールで追加可能です。SoC内蔵のNPUにより、INT8で6TOPSのAI処理が可能とされており、軽量なエッジAIタスクにも活用できます。
映像出力はHDMI 2.0で最大4K/60Hzに対応。また、組み込み用途で需要の高いMIPI DSIも利用可能。センサーやアクチュエータ向けには、I2C・UART・PWMに対応する30ピンの拡張ヘッダーが用意されています。
電源はUSB Type-C経由で供給され、5Vファンの接続も可能とのこと。