ゲーミングスマホで知られるRedMagicから、新たなフラッグシップモデル「RedMagic 10S Pro」がグローバル市場で正式発表されました。
すでに中国で先行発表されていた本モデルが、米国、英国、EU、カナダ、シンガポール、UAE、メキシコなどで6月18日より販売開始となります。
最大の特徴は、Qualcommの最新SoC「Snapdragon 8 Elite Leading Version(オーバークロック版)」を搭載している点です。
CPUは最大4.47GHz、GPUは最大1.2GHzと従来のElite版よりも性能が引き上げられており、NPU性能も40%向上。
最大24GBのRAMと1TBストレージ(外部拡張不可)に対応しており、ハイエンドゲームでも余裕の処理能力を発揮します。
ディスプレイには、BOE製の6.85インチAMOLEDパネルを採用。解像度は2688×1216、リフレッシュレートは144Hz、ピーク輝度は2,000ニトに達し、色域はDCI-P3を100%カバーしています。
さらにCorning Gorilla Glassで保護され、ベゼルも非常に狭く設計されています。
カメラ構成も充実しており、メインカメラにはOIS対応の50MP(OV50E)センサーを採用。超広角にも50MP(OV50D)センサーが使われており、2MPの深度センサーと16MPの画面内インカメラも備えています。
ゲーミング機能としては、独自の「RedCore R3 Pro」チップにより、120fpsでのゲーム描画と冷却最適化が可能です。
バッテリーは大容量の7,050mAhを搭載し、80Wの急速充電に対応(ワイヤレス充電には非対応)。そのほか、DTS X認証ステレオスピーカー、RGBライティング、進化した冷却システム「ICE-X」、4Dタクティルフィードバック、インディスプレイ指紋認証、520Hzのショルダートリガーボタンなど、ゲーマー向けの装備が詰め込まれています。
カラーバリエーションはマットブラック、シルバークリア、ブラッククリアの3種類。
価格は12GB+256GBモデルが約$700(約11万円前後)、24GB+1TBモデルが$1000(約15万円前後)です。
Snapdragon 8 Elite Leading Versionという新型チップのパフォーマンスに注目が集まりますが、それ以上にRedMagicらしいゲーミング特化の冷却・視覚・操作面のこだわりが際立つ機種です。
特に144Hz・DCI-P3・ピーク2,000ニトといったディスプレイ性能は、ハイエンドスマホでも群を抜いており、eスポーツ用途にも適している印象を受けました。ゲーミングスマホの中でも尖った存在として、国内展開にも期待したい1台です。