往年のBlackBerryを思わせる物理キーボード付きのモバイル端末「CyberT」が発表され、海外ガジェット好きの間で注目を集めています。
本製品は、Raspberry Pi Compute Module 4(CM4)をベースにしたDIY向けのサイバーデバイス(通称:サイバーデッキ)で、Linux系OSの動作を前提に設計されています。
CyberTは、基本的には趣味性の高い開発者・ハッカー向けの製品であり、一般ユーザーがそのまま使える完成品とは異なります。
販売価格は89ドルで、販売はTindieにて行われていますが、現在は在庫切れとなっており、再入荷通知の登録が可能な状態です。
スペックとしては、正方形の720×720ピクセルの4インチディスプレイを搭載し、本体にはタッチパッドやmicroSDカードスロット、HDMI出力などを備えています。Raspberry Pi CM4単体では映像出力などのポートが不足しているため、本製品では専用の拡張基板が追加実装されており、これにより外部ディスプレイの接続も可能です。
一方で、最新のRaspberry Pi 5には対応しておらず、電源用バッテリーも別途用意する必要があります。まさに「自分で組み立てて遊ぶ」ことを前提とした構成となっており、完成品を期待するユーザーには向いていません。
物理キーボードによる入力体験を重視しつつ、自作PC・ハッカースタイルのモバイル環境を構築したい方にとっては、非常に魅力的なガジェットと言えるでしょう。