GMKtecからCore Ultra 9-285H搭載でAI処理も快適な高性能ミニPC「EVO-T1」が登場!

中国のPCメーカーGmktecから、インテルの最新プロセッサー「Core Ultra 9-285H」を搭載した高性能ミニPC「EVO-T1」が正式に発表されました。

中国の大手ECサイトJD.comでは、通常価格5,999元(約83,400円)のところ、初回セール価格として5,699元(約79,200円)で販売され、7月14日より出荷開始予定です。

また、グローバル向けの展開も予定されており、公式海外サイトでは80ドル割引クーポンの提供も予告されています。

EVO-T1は、14コア22スレッド(Pコア6基+Eコア8基+低電力コア2基)構成のCore Ultra 9-285Hを搭載し、最大5.1GHzのブーストクロック、TDPは90Wと、ミニPCながらも非常に高いパフォーマンスを発揮します。

内蔵GPUとしてはIntel Arc 140Tを採用し、さらにAI処理専用のNPU「AI Boost」も備えており、合計99TOPS(INT8換算)のAI演算性能を誇ります。

メモリはDDR5 64GB(5600MT/s)を標準搭載し、最大96GBまで拡張可能。ストレージは1TBのPCIe 4.0 SSDを内蔵しており、M.2スロット3基を使って最大12TB超までの拡張も可能です。

こうした構成により、ローカル環境での大規模LLMモデル(例:DeepSeek 32B)実行において、最大15トークン/秒の処理も可能とされ、AI開発者・研究者・エンジニアの利用を想定した設計となっています。

インターフェースも充実しており、Thunderbolt 4対応のUSB4ポート、外部GPUなど高速機器をつなげるOCuLinkポート、2基の2.5Gbps有線LANポートを搭載。

HDMI 2.1とDisplayPort出力により最大4画面4K表示も可能です。

冷却にはデュアルファン構成を採用し、高負荷時の安定動作も考慮されています。

なお、同社は別ラインとしてRyzen 5搭載・最大16TB対応・3画面出力対応の「G10」も展開しており、近年のGmktecはミニPC分野で高性能志向の製品展開を続けています。

Core Ultra 9シリーズを搭載したミニPCとしては、競合のGeekom IT15と並び、非常に高いスペックを誇るEVO-T1。

特にAI処理性能や最大96GBのメモリ構成、Thunderbolt 4やOCuLink対応など、単なる小型PCにとどまらないプロ用途にも耐えうる仕様に仕上がっています。

日本国内での発売にも注目したい一台です。