RP2350A、液晶、microSD、物理ボタン搭載の極小USB-Cドングル『HackyFi』。PCレスでマクロが動く注目機が26年4月に出荷!

クラウドファンディングサイトのKickstarterにて、Raspberry Pi RP2350Aを搭載した超小型USB-Cドングル「HackyFi」の出資受け付けが行われています。本機は、0.85インチのLCDスクリーンや操作ボタン、microSDカードスロットを指先ほどの筐体に統合したプログラマブルなデバイスです。PCやスマートフォンに接続するだけで、OSを問わず即座にスクリプトを実行できる高い実用性を備えており、本記事ではその優れたハードウェア構成と市場価値を紐解いていきます。

液晶や操作ボタンを標準搭載。配線不要で完結する極小ハードウェア

通常、小型マイコンボードを用いて開発や自動化ツールの作成を行う場合、基板単体ではディスプレイや物理ボタンを持たないため、ユーザー自身で外部モジュールを調達して配線・はんだ付けを行う必要があります。「HackyFi」は、0.85インチ液晶と2つのプログラマブルボタン、RGB LEDをあらかじめ内蔵しており、ハードウェアを自作する手間を完全に省いています。

マイコンボード市場は似たような製品が多い状況ですが、これほどコンパクトな筐体にインターフェースと拡張性を凝縮した本機は、他と一線を画していると言えるでしょう。プロトタイピングの効率化や、スマートなデバイスを持ち歩きたい開発者にとって、嬉しいニュースです。

OS非依存のUSB HID接続と、microSDによるスタンドアロン動作

本機の最大の強みは、プログラムの書き換え(フラッシュ)を都度行う必要がないスタンドアロン設計にあります。複数のスクリプトやプロファイルをあらかじめmicroSDカードに保存しておき、接続後に本体の液晶画面とボタンを使ってメニューを操作するだけで、任意の処理を実行できます。

接続先のデバイス(Windows、Mac、Linux、Androidなど)からは、専用ドライバーが不要な標準の「USB HID(キーボードやマウス)」として認識されます。OS環境に依存せず、接続した瞬間に自動化スクリプトやテストコマンドを流し込めるため、ポータブルな自動化ツールとして唯一無二の存在となるはずです。

自作の手間を省く高いコストパフォーマンス。開発者向けの実用的な選択肢

Kickstarterにおけるアーリーバード枠(早期割引)の価格は45ポンド(約9,400円)に設定されており、2026年4月の出荷予定に向けてプロジェクトが進行しています。

仮にRP2350A搭載ボード、超小型液晶ディスプレイ、microSDモジュール、各種スイッチ類を単体で購入し、極小サイズの筐体に自作で組み込んだ場合、部品代だけでなく加工の労力もかかり、実質的な価格も跳ね上がるはずです。最初から完成されたハードウェアとしてパッケージングされている実用性を考慮すれば、この価格なら買うべきと断言できます。

手軽に持ち運べるクロスプラットフォーム対応のマクロデバイスを探している方や、組み込み開発の学習用デバイスを求めている方にとって、うってつけの一台です。一般販売に向けた今後の動向も要チェックです。