ハイエンドGPUを狙った悪質な詐欺事件が報告されました。海外の掲示板Redditにて、Amazonで約3260ドル(日本円にして約49万円)のGIGABYTE製「GeForce RTX 5090」を購入したユーザーのもとに、わずか2ドルの粉末洗剤が届くというトラブルが発生しています。しかも、購入者は開封動画を証拠として提示したにもかかわらず、Amazonから返金を拒否される事態に陥っています。

パッケージの重量と不審な請求書
被害に遭ったユーザーは、「GIGABYTE GeForce RTX 5090 WindForce OC 32G」を約3260ドルで注文しました。しかし、到着した箱の中に入っていたのは、グラフィックボードではなく1kgの「Ghadi」という粉末洗剤でした。
手口は非常に杜撰なものでした。RTX 5090のパッケージ重量は通常約3kgに達しますが、配達された荷物はわずか1.56kgしかありませんでした。また、外箱のメーカー製封印シールは切り裂かれ、その上から透明なテープが貼られており、偽のバーコード(X002IVLPDX)が上書きされていたと報告されています。
さらに、インボイス(請求書)にも明確な不備が見つかっています。販売元は「FAB World Point」と記載されている一方で、請求書の名義は「MOHD KHALID」となっており、現地の税制でコンピュータハードウェアの販売に義務付けられている18%のiGST(統合物品サービス税)が0%で処理されていました。
証拠動画を無視して返金を拒否したAmazonの対応
このユーザーは配達日にカメラを設置し、開封の一部始終を録画していました。確たる証拠があったため、すぐに解決すると考えられていましたが、Amazonのカスタマーリレーションチームは不可解な対応を見せます。
当初、数日以内に解決すると案内されていたものの、その後「専門チームによる徹底的な調査が必要」という理由で期日が延期されました。8日間にわたるやり取りで精神的な負担を強いられたユーザーが「消費者裁判所に申し立てる」と伝えたところ、そのわずか15分後に「正しい製品が出荷されたことを確認したため、返金は行わない」というメールが届き、チケットが強制的にクローズされました。
提出された開封動画が適切に確認された形跡はなく、法的措置への言及に対する報復措置として処理を打ち切られた可能性が高いと考えられます。また、数日前にも同じ販売元から同様の洗剤が送られてきたという報告があり、被害は一件にとどまらない模様です。
高額パーツ購入時は販売元の徹底的な確認が必須
今回の事件は、巨大プラットフォームであるAmazonを利用した買い物であっても、マーケットプレイスの出品者には十分な警戒が必要であることを示しています。
特にRTX 5090のような超高額かつ品薄になりやすいハイエンドGPUは、悪質な業者の標的にされやすい傾向にあります。不自然な税率の記載や、実績の不明瞭な販売元からの購入は避けるべきです。
オンラインで高額なPCパーツを購入する際は、プラットフォームの公式販売や、信頼できる正規代理店を選ぶことが確実な自己防衛となります。万が一のトラブルに備えて開封時の動画撮影を行うことは重要ですが、それだけで必ず救済されるとは限らないため、まずは購入前の販売元チェックを徹底し、不審な点がある場合は購入を見送るべきです。

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