「Severance」のレトロキーボード、完全再現モデルがKickstarterで登場!7kgの重量と高額価格に注目集まる

Apple TVの人気ドラマ「Severance(セヴェランス)」に登場する、象徴的なレトロ・メカニカルキーボードが、精巧な複製モデルとして現実に登場しました。

Kickstarterでのクラウドファンディングはすでに目標額を達成し、注目を集めています。

重厚感あるCNCアルミ製、7kgの本格仕様

このプロジェクトは「Atomic Keyboard」チームが手がけており、単なる見た目の模倣ではなく、劇中に登場するキーボードを素材や構造まで忠実に再現した本格派モデルです。
筐体は22×9インチのCNC切削アルミニウム製ベースに、マグネット着脱式のスチール製トップパネルを組み合わせた構造。重量は7kg(約15.4ポンド)と、一般的なキーボードの常識を超える重さですが、レトロフューチャーな世界観にはむしろマッチしています。

キーキャップは昇華印刷のPBT素材を使用し、スイッチはMX互換。キースイッチの種類はプロジェクト終了後に選択できる仕様となっています。

異なる3つのレイアウトに対応、トラックボールも搭載

トップパネルはマグネットで固定されており、簡単に着脱して3種類のレイアウトに変更可能です。
最も劇中に忠実な「Innie」レイアウトでは、Escape・Option・Controlキーがあえて存在せず、これは作中のキャラクターの“制限された環境”を象徴する設計です。60%レイアウトに加え、直径50mmのトラックボールを中央に搭載しています。

より実用的な「Outie」レイアウトでもトラックボールを維持しつつ、標準的なキー配列に近づけた構成。さらに、1970年代の「Data General Dasher」端末にインスパイアされた「Dasher」レイアウトも選択可能です。

各レイアウトに対応するPCB(プリント基板)も用意されており、スイッチとキーキャップを装着するだけで動作します。また、ウェブベースのレイアウトコンフィグレーターも提供され、多様なカスタマイズに対応しています。

フルセットは約13万円、納品は2026年1月予定

このキーボードは価格も重量級です。フルセット(3レイアウト分のパネル、キーキャップ、スイッチ含む)は899ドル(約13万円)と高額ですが、2025年9月18日まではアーリーバード価格として699ドル(約10万円)で支援可能です。筐体と2枚のパネルのみを含む「ベアボーンキット」も449ドルで提供されています。

製品の発送は2026年1月から開始予定とのことです。

日本への発送については現時点では明記されていませんが、Kickstarterを通じて支援可能な形態になると見られます。

プロップの枠を超えた“実用ガジェット”

見た目だけのプロップではなく、素材、構造、UIまで突き詰めた設計には驚かされます。「Severance」ファンはもちろん、レトロキーボード愛好家やトラックボールユーザーにも魅力的なプロダクトといえるでしょう。重量と価格はハードルではありますが、機能と美意識の両立という意味では“買う理由”が明確に存在しています。

デスクにノスタルジックな雰囲気を加えたい人には、8BitDoの「Retro 108 Mechanical Keyboard」や、Kensingtonの「Expert Trackball」といった手軽な選択肢もあります。一方で、「Macrodata Refinement」の世界観にどっぷり浸かりたい人は、Atomicチームが公開しているオンラインゲームも体験してみると良いかもしれません。