ソニーが新機能の特許出願!AIが一時的にゲーム進行を肩代わりする『ソフトポーズ』で、通知確認などのよそ見中もプレイ状態を維持

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ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が、ゲームプレイ中の「一時的なよそ見」をAIでサポートする新たな特許を出願しました。スマートフォンに届いたメッセージの確認や突然の通知など、プレイヤーの注意が削がれる場面において、ゲームを完全に止めるのではなく「ソフトポーズ」状態へ移行させる技術です。本記事では、機械学習(ML)を用いて難易度やエイムアシストを動的に調整する、この独自システムの詳細と今後のゲーム体験に与える影響を解説します。

AIと機械学習を活用する「ソフトポーズ」の仕組み

特許資料によると、この機能はプレイヤーがゲームから一時的に目を離した際、AIと機械学習を用いてゲームの進行状態を維持するものです。従来の「ポーズボタンを押して完全にゲームを中断する」方式とは異なり、プレイ自体は継続したまま、ゲームの強度を一時的に下げるアプローチをとります。

具体的には、ソフトポーズが有効になるとゲームの進行スピードが低下し、エイムアシストなどの補助機能が強化されます。くわえて、一時的な難易度の緩和や、プレイヤーの体力およびリソースの自動回復といった恩恵が与えられ、注意力が低下した状態でもゲームオーバーを回避できる仕様です。これにより、プレイヤーはゲームの世界から完全に切断されることなく、安全にスマートフォンの通知などを確認できます。

マルチプレイへの適用と解決すべき課題

この技術がマルチプレイにどのように適用されるのかは、注目すべきポイントです。特許画像には「敵か味方か(enemy or friend)」という記述があり、マルチプレイ環境への実装も視野に入っていることが読み取れます。しかし、エイムアシストや難易度の緩和といった要素は、対人戦において不公平なアドバンテージを生む要因になります。そのため、実装されるとしても、競技性の高いランクマッチ等ではなく、カジュアルな非ランクモードに限定されるはずです。

個人のプレイスタイルを学習してAIがプレイヤーの操作をどこまで模倣するかという点も重要です。個別のプレイデータを学習して再現するモデルは膨大な計算リソースを必要とするため、汎用的なプレイヤー挙動を模倣するAIモデルが採用される可能性が高いと考えられます。

現代のライフスタイルに寄り添う新たな付加価値

Forzaシリーズに搭載されているAI対戦機能「Drivatar」のように、機械学習を活用したシステムはこれまでも存在しました。しかし、今回のソニーの特許は、リアルタイムでAIがプレイヤーの操作を直接的に補助し、ゲームの進行を肩代わりするという点で一線を画しています。

常時ネットワークに接続された現代のライフスタイルにおいて、スマートフォンなどの通知によってゲームへの没入感が削がれる場面は多くあります。この「ソフトポーズ」機能は、そうした現代ならではの課題に対するスマートな解決策です。シングルプレイの没入感を損なわずに日常のタスクを並行したいゲーマーにとって、本システムの実装は今後のPlayStationエコシステムにおける魅力的な付加価値となるはずです。