PS5コントローラーの振動機能、PCでも無線対応へ。DSXアプリが実現に前進

PlayStation 5のコントローラー「DualSense」は、臨場感のある高度なハプティクス(触覚振動)機能で高い評価を得ています。しかし、PCとBluetoothで接続した際にはその恩恵を十分に受けられないという課題がありました。この課題に、サードパーティ製アプリ「DSX」が解決の糸口を見出したと報じられています。

DualSenseの無線ハプティクス非対応問題とは

DualSenseはPS5と接続する際、ケーブルでも無線でも高度なハプティクスを発揮しますが、PCとBluetooth接続した場合、その機能の多くが制限されてしまいます。特に細かな振動表現や没入感のあるフィードバックが失われており、PCゲーマーからは長年不満の声が上がっていました。

これまで、有線(USB-C)接続を行うことでしかフル機能を利用できませんでした。これは、PlayStationが無線通信時に音声信号経由でハプティクス制御を行っているのに対し、多くのPCではその信号処理に対応していないためです。

DSXアプリが無線振動を再現、2025年内に対応予定

この問題に対し、Steam上で販売されているアプリ「DSX(DualSenseX)」が解決策を提示しました。開発チームは、DualSenseを仮想オーディオデバイスとしてPCに認識させ、Bluetooth接続でもUSB接続時と同様のハプティクス信号を送受信できる仕組みを構築中です。

DualSense BT Audio & Haptics is coming to PC via DSX on Steam! Horizon Forbidden West demo test.

この方法により、PCはDualSenseを“有線接続されたコントローラー”として認識。ゲーム内の振動情報をアプリが読み取り、オーディオ信号に変換してBluetooth経由でDualSenseに伝達します。これにより、これまで不可能だった精細な無線振動が可能になるとされています。

この新機能はまだ開発中ですが、YouTube上の開発者コメントによれば、2025年末までの実装を目指しているとのことです。なお、DSXは有料アプリで、Steamにて購入可能です。

ソニー純正ドライバの対応は進まず、DSXに期待

一方で、Xboxコントローラーは無線でもPCゲームと高い互換性を持ち、多くの機能が標準でサポートされています。これに対し、DualSenseは現時点でWindows向けの純正ワイヤレスドライバが存在せず、機能制限の大きさが障壁となっています。

ソニーは最近、ゲーミング向け周辺機器「Inzone」シリーズをPC市場へ展開しており、Pulse EliteヘッドセットにはPC用ドライバも提供されています。今後、コントローラーにも対応が進むことが期待されますが、現時点ではDSXのようなサードパーティ製アプリが重要な役割を担っています。

PCゲームでDualSenseを最大限活用したい人向け

DualSenseをPCゲームで使いたいが、無線での制限がネックだったユーザーにとって、今回のDSXのアップデートは大きな朗報です。特に、PS5からPCへゲームが移植される機会が増えている中、操作体験の一貫性が求められるようになってきました。

なお、DSXはSteam上で販売されており、日本語UIには未対応ですが、導入自体は比較的簡単です。安全面を考慮し、公式ストアからの入手を推奨します。