3月上旬にスペイン・バルセロナで開催されるMobile World Congress(MWC)にて、Lenovoが新たなコンセプトモデルを発表する見通しです。著名リーカーのevleaks氏によってX上に公開された画像から、キーボード部分を別のディスプレイや物理キーボードに丸ごと換装できる「ThinkBook Modular AI PC Concept」の存在が明らかになりました。高価な折りたたみ画面を使わずにデュアルディスプレイ環境を構築できる設計であり、ノートPCの拡張性と実用性を大きく引き上げるアプローチとして注目を集めています。

キーボードデッキを換装できる独自のモジュール設計
流出したレンダリング画像を確認すると、本機は一見すると伝統的なクラムシェル型のノートPCです。しかし、通常であればキーボードとトラックパッドが配置されているパームレスト側のデッキ部分が、まるごとモジュール式のアクセサリをはめ込むための専用スペースになっています。
画像では、このスペースに「ノートPC用の物理キーボードモジュール」や「メインディスプレイと同サイズのセカンドディスプレイモジュール」を装着している様子が確認できます。ユーザーは用途に合わせて入力インターフェースを物理キーボードにするか、あるいはフルフラットなデュアルディスプレイ構成にするかを自由に選択できます。

フレキシブルOLEDを避けた堅実なアプローチ
この設計の最大のメリットは、フレキシブルOLEDパネルを採用した折りたたみ式PCと同等の広い画面領域を確保しつつ、構造をシンプルに保てる点にあります。1枚の大きなディスプレイを折りまげる機構は技術的な難易度が高く、製品価格も跳ね上がるはずです。
本機のように2枚の独立したディスプレイと通常のヒンジを組み合わせる設計であれば、折りたたみ機構に伴う耐久性の懸念を払拭し、製造コストを大幅に抑えることが可能です。出先では軽量な物理キーボードモジュールを装着し、自宅やオフィスではセカンドディスプレイモジュールをはめ込みつつ、使い慣れた外部のメカニカルキーボードとマウスで作業するといった、状況に応じた柔軟な運用を実現します。
Some more stuff to look forward to from Lenovo at MWC:
1. ThinkBook Modular AI PC concept https://t.co/8h9YZpb2uZ pic.twitter.com/krhZCvoY7e— Evan Blass (@evleaks) February 27, 2026
用途に合わせて姿を変える、実用性の高いハードウェア
コンセプトモデルという位置づけのため、現時点で詳細なスペックや発売日、価格などは判明していません。しかし、限られた筐体サイズの中で最大限の作業領域と入力の快適さを両立させようとするこの設計は、似たような製品が多い現在のノートPC市場において際立っています。
デュアルディスプレイの作業効率は魅力的だが、既存の折りたたみPCの価格や耐久性に懸念を抱いていたユーザーにとって、このモジュール式デバイスはうってつけの解決策です。コンセプトのままで終わらずに市販化されれば、環境に合わせてハードウェアの構成を最適化したい方にとって、間違いなく有力な候補となるはずです。MWCでの正式発表と実機展示の続報は見逃せません。




