LenovoのXiaoxin(小新)シリーズといえば、中華タブレットの中でも「スペックの割に安い」ことで知られている定番ラインです。2025年8月に発売されたXiaoxin Pad Pro GT 11.1も、その系譜をしっかり受け継いでいます。
以前から気になっていた本製品ですが、2026年2月26日に開催したAliExpressとの共催イベントで本サンプルを貸し出しいただいたため、「チャンスだ!」ということで実際に使ってみました。(正直なぜ今?という感じもありま)
Snapdragon 8 Gen 3、3.2Kの144Hzディスプレイ、JBLクアッドスピーカー、68W急速充電。これで中国価格1,799元(約3.5万円)スタートなので、スペックシートだけ見ると確かにお買い得感があります。ただ、数字だけでは分からない部分も多いので、実際の使い勝手を中心にレビューしていきます。
本記事では実際の使用感等をレポートします!
Xiaoxin Pad Pro GT 11.1について

Lenovo Xiaoxin Pad Pro GT 11.1は、2025年8月に中国市場向けとして発売されたAndroidタブレットです。
Lenovoが展開する「小新(Xiaoxin)」ブランドの上位モデルにあたり、上位SoC「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載しながら、1,799元(約3.5万円)からという価格設定で注目を集めました。
11.1インチ・3.2K解像度の144Hz液晶、JBLクアッドスピーカー、8,860mAhバッテリーと68W急速充電など、ハードウェアの内容はこの価格帯としてはかなり充実しています。
日本での正規販売はありませんが、AliExpressなどの海外通販を通じて購入可能で、ADBコマンドによる日本語化やGoogle Playの導入も可能です。
Xiaoxin Pad Pro GT 11.1のスペック表について
以下、Xiaoxin Pad Pro GT 11.1の基本情報です。
| 項目 | 仕様 |
| ディスプレイ | 11.1インチ IPS LCD / 3200×2000 / 144Hz |
| SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3(6コア版) |
| RAM | 8GB / 12GB(LPDDR5X) |
| ストレージ |
128GB / 256GB(UFS 4.0) ※MicroSDカード対応 |
| バッテリー | 8,860mAh / 68W急速充電 |
| オーディオ | JBL クアッドスピーカー / Dolby Atmos |
| リアカメラ | 13MP + 2MP(マクロ) |
| フロントカメラ | 8MP |
| 生体認証 | 側面指紋認証 / 顔認証(IR) |
| OS | ZUX OS(Android 15ベース) |
| サイズ・重量 | 厚さ:5.99mm / 重量:458g |
| カラー | ホワイト / ピンク / グレー |
| 参考価格 | 1,799元〜(約3.5万円〜) |
パッケージ内容・同梱物について
早速、Xiaoxin Pad Pro GT 11.1を開封していきます!
Xiaoxin Padシリーズならではの特徴的なパッケージです。

同梱物は以下になります。

Xiaoxin Pad Pro GT 11.1のデザインについて
Xiaoxin Pad Pro GT 11.1のデザインを見ていきましょう
カラーバリエーションはホワイト、ピンク、グレーの3色展開。
今回はグレー(ルナグレー)をレビューしています。
まず手に取って驚くのが、その薄さと軽さです。

厚さわずか5.99mm、重量460g(公式の記載は458gですが、実測は460gでした)と、11インチクラスのタブレットとしては軽量な部類に入ります。
参考までに、iPad Air 11インチ(M3)が厚さ6.1mm・重量462gなので、ほぼ同等か、むしろこちらのほうがわずかに薄くて軽いんです。
ボディはアルミニウム合金製で、手に持った時のひんやりとした質感がちゃんとプレミアム感を主張してきます。
個人的に、先代のXiaoxinシリーズは正直デザインがちょっと野暮ったいというか、角張っていてあまり持ちやすくなかったのですが、本製品はエッジ部分がしっかりラウンド処理されていて、手へのフィット感が格段に向上しています。

背面のデザインは、モダンでとてもシンプルなデザインです、
画面・ディスプレイについて
ディスプレイは11.1インチのIPS LCDパネルを搭載しています。
有機ELじゃないのか……と一瞬がっかりしそうになりますが、スペックと使い心地を実感するとその気持ちは吹き飛びます。
| 項目 | スペック |
| 画面サイズ | 11.1インチ |
| 解像度 | 3200 × 2000(3.2K) |
| リフレッシュレート | 144Hz |
| ピーク輝度 | 800nits |
| 色域 | DCI-P3 98%カバー |
| 色精度 | ΔE < 1 |
| HDR対応 | HDR10+、Dolby Vision |
| 保護ガラス | Corning Gorilla Glass 7i |
3.2K解像度に144Hz、DCI-P3 98%カバー、色精度ΔE<1。これ、もうプロ向けモニターかよ、という水準です。

実際に使ってみると、テキストの表示はとてもシャープで、ウェブブラウジングや電子書籍の閲覧は非常に快適です。
144Hzのリフレッシュレートのおかげでスクロールが滑らかで、一度体験すると60Hzのタブレットには戻れなくなります。
800nitsの輝度は屋外での使用にも十分対応できるレベルですし、Dolby VisionとHDR10+のサポートにより、NetflixやAmazon Prime Videoでの動画視聴も没入感たっぷりです。
もちろんOLEDと比較すると黒の深さでは敵いませんが、この価格帯のLCDとしては文句のつけようがありません。「LCDだからダメ」という時代は本当に終わったなと実感させられます。
Xiaoxin Pad Pro GT 11.1の性能・パフォーマンスについて
Xiaoxin Pad Pro GT 11.1はSoCにSnapdragon 8 Gen 3を搭載。ハイエンドモデルのタブレットです。
↓Antutuで計測するとスコアは1,892,186でした。

ゲーム性能に関しても原神を試してみましたが、そこそこ快適にプレイできます。専用のゲーミングモードのようなものは搭載されていないので、ガチのゲーミング用途ならLenovo Legion Y700などを選んだほうがいいでしょう。
そもそも11インチのタブレットでガッツリゲームをやり込む人は少数派だと思いますし、このタブレットの本領は「万能型」ですね。
発熱に関しても、通常使用では問題なく、長時間のゲームプレイ時にほんのり温かくなる程度でした。お値段以上です。
Xiaoxin Pad Pro GT 11.1の使用感について
ここからはXiaoxin Pad Pro GT 11.1の使用感について、詳しく見ていこうと思います!
サウンド・スピーカーについて
Xiaoxin Pad Pro GT 11.1は、JBLチューニングのクアッドスピーカーを搭載し、Dolby Atmosにも対応しています。

横向きに持った際に左右2基ずつ配置されるスピーカーは、タブレットとは思えないほどの臨場感を生み出してくれます。YouTubeの動画視聴やNetflixでの映画鑑賞はもちろん、音楽再生でもそこそこ聴けるレベルの音質です。
正直、この価格帯のタブレットでこのスピーカー品質は反則だと思います。
Bluetoothスピーカーを別途持ち歩かなくても、部屋でのカジュアルなリスニングなら十分に楽しめます。
カメラ機能について
リアカメラは13MP(メイン)+ 2MP(マクロ)のデュアル構成、フロントカメラは13MPです。
正直なところ、この大型タブレットのカメラに多くを期待する人は少ないと思いますが、ビデオ通話や書類のスキャン程度なら問題なくこなせます。
フロントカメラにはIR(赤外線)カメラも内蔵されており、顔認証によるロック解除に対応しています。電源ボタンに搭載された側面指紋認証と合わせて、生体認証の選択肢が2つあるのは便利です。
OS・機能について
Xiaoxin Pad Pro GT 11.1は、Android 15ベースのZUX OSを搭載しています。

本製品は中国版のため、素の状態ではGoogle Playストアが入っていないモデルもありますが、グローバルROM版やGMSが導入済みのモデルも流通しています。購入する際はこの点をよく確認してください。(アリエクで購入する場合、ストアにお願いすれば対応してくれることもあります)
ZUX OSの特徴として注目したいのがPCモードです。オプションのキーボードを接続すると、Windows風のデスクトップUIに切り替わり、ウィンドウのリサイズやドラッグ&ドロップが自在にできます。通常のタブレットとしてはやや癖ありですが、ノートPC的な使い方がしたい人にとっては、かなり実用的な機能だと思います。
また、Lenovo独自のAIアシスタント機能も搭載されており、文章の要約や翻訳、コンテンツ生成などをサポートしてくれます。
ただし、現時点では中国語圏向けの最適化が中心なので、日本語での実用性はまだこれからといった印象です。
中国版を日本語化する方法:購入前に知っておきたいこと
Xiaoxin Pad Pro GTを海外通販で購入すると、ほとんどの場合は中国版ROM(ZUI 16 / ZUX OS)が入った状態で届きます。デフォルトでは言語設定に中国語と英語しかなく、Google Playストアも入っていません。ここが購入をためらう最大のハードルだと思いますので、日本語化の方法を整理しておきます。
STEP 1:Google Playストアの導入(本体だけでOK)
そこまで難しくないです。ZUIにはLenovo独自のアプリストアが入っていて、ここから直接Google Playストアをインストールできます。

ホーム画面左下のアプリストアアイコンを開き、検索窓に「Google」と入力すると「Google Play 商店」が表示されます。「安装(インストール)」をタップすればOKです。初回起動時に「Google Play開発者サービスを有効にしてください」という通知が出るので、それに従って有効化します。
さらに「設定」→「アプリ」→「Google Basic Services」のスイッチをオン(すでにオンでも一度オフ→オン)にすると、Playストアが正常に動作するようになります。ここまでの作業にPCは不要で、タブレット単体で完結します。
STEP 2:日本語化(ADBコマンドを使用)
ここからはWindowsまたはMacのPCが必要になります。ZUI 16 / ZUX OSの言語設定には日本語の選択肢がないため、ADB(Android Debug Bridge)というツールを使ってシステム言語を書き換えます。
用意するもの
- Xiaoxin Pad Pro GT本体(バッテリー80%以上推奨)
- Windows PC または Mac
- データ転送対応のUSB Type-Cケーブル(充電専用は不可)
- Macの場合はHomebrew
手順の概要
まずタブレット側で開発者モードを有効にします。「設定」→「タブレット情報」でビルド番号を7回連続タップすると、開発者向けオプションが解放されます。そこから「USBデバッグ」をオンにしてください。
次にPC側でADB環境を用意します。WindowsとMacで導入方法が異なるので、それぞれ分けて解説します。
Windowsの場合
PowerShellを開いて、以下のコマンドを実行します。
winget install Google.PlatformTools
これだけでADBが使えるようになります。インストール後、PowerShellを一度閉じて開き直してください。
Macの場合
ターミナルを開いて、Homebrewを使ってインストールします。Homebrewが未導入の場合は、先に以下を実行してください。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
Homebrewが入ったら、以下のコマンドでADB(platform-tools)を導入します。
brew install --cask android-platform-tools
インストール後、adb version と入力してバージョン情報が表示されれば準備完了です。なお、MacではWindowsのようにUSBドライバを別途インストールする必要はありません。ケーブルを接続するだけでタブレットを認識してくれます。
共通:日本語化コマンドの実行
タブレットとPCをUSBケーブルで接続し、タブレット側でUSBデバッグの許可ダイアログが出たら「許可」をタップ。Windows側はPowerShell、Mac側はターミナルで以下のコマンドを実行します。
adb shell settings put system system_locales ja-JP
数秒待ってから、続けて再起動コマンドを入力します。
adb reboot
再起動後、設定画面やシステムUIがおおむね日本語で表示されるようになります。
注意点:完璧な日本語化ではない
この方法で日本語化できるのはシステムUIの大部分であり、Lenovo独自のプリインストールアプリなど一部は中国語のまま残ります。「99%日本語だけど、たまにメニューの奥で中国語に出くわす」くらいのイメージです。日常使いにはほぼ支障ありませんが、完璧を求める方はグローバルROMへの書き換えという選択肢もあります。
また、OSアップデートが入ると日本語設定がリセットされるケースも報告されています。
その場合は同じADBコマンドを再度実行すれば復旧できますが、アップデートのたびに作業が発生する可能性がある点は覚えておいてください。
もうひとつ、ADBで日本語化した環境ではAmazon Prime Videoなど一部のアプリがRoot検知に引っかかって動作しないという報告もあります。こうした問題を根本的に解決したい場合は、LMSAなどのツールを使ったグローバルROM化が有効ですが、メーカー保証が無効になるリスクも伴いますので、あくまで上級者向けの手段でしょう。
全体的(設定等)にひとくせあるので、気になる方は日本版の「Lenovo Yoga Tab」か「Legion Y700 2025(Gen 3)」のグローバル版の購入をお勧めします。
まとめ
以上、Lenovo Xiaoxin Pad Pro GT 11.1のレビューでした。

正直、「3〜4万円台でここまでできるのか」の一言が出るクオリティです。
3.2K・144Hzの高品質ディスプレイ、Snapdragon 8 Gen 3の安定したパフォーマンス、JBLクアッドスピーカーの臨場感あるサウンド、8,860mAhバッテリーと68W急速充電の安心感。そしてスタイラスやキーボードと組み合わせれば、仕事にもエンタメにも使える万能マシンに化けます。
「iPadは高いし、でも安いAndroidタブレットは性能が物足りない……」と感じている方には、かなり刺さる一台になるのではないでしょうか。
少し前に登場した本製品ですが、未だタブレット市場における最高のコストパフォーマンスモデルのひとつでしょう。
もちろん中国版ゆえの注意点であったり、操作感含め多少の癖があるのも事実です。なので、迷っている方は本製品の日本版「Lenovo Yoga Tab」か「Legion Y700 2025(Gen 3)」のグローバル版の購入をお勧めします。
Lenovo Xiaoxin Pad Pro GT 11.1はこちらのページで購入が可能です。
またスペック等の詳細情報についてもこちらのページで確認できます。
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