Lenovoがスマートフォンとタブレットの中間に位置する7.5インチディスプレイ搭載デバイスの開発テストを進めていることが、中国のリーカーによる投稿から明らかになりました。
あわせて200メガピクセルの大型センサー搭載ペリスコープ望遠カメラのテストも行われているとされ、同社がスマートフォン事業で新たな方向性を模索している様子がうかがえます。ただし、現時点では量産に向けた具体的な動きはないとのことです。
「スマホ以上、タブレット未満」という未開拓の領域
7.5インチという画面サイズは、一般的なスマートフォン(6.1〜6.8インチ程度)よりも明らかに大きく、小型タブレットに迫る領域です。つまりLenovoが目指しているのは、既存のカテゴリに収まらない”超大画面スマホ”という新しいジャンルの開拓と考えられます。
もともとLenovoは1.5K解像度のLCDパネルを開発していたものの、その進捗は芳しくなかったようです。その結果、社内で方向転換が行われ、「大画面デザイン」という別のアプローチに舵を切ったとDigital Chat Station氏は説明しています。

動画視聴や電子書籍、マルチタスクなど、大画面を活かしたい層にとっては魅力的に映るかもしれません。一方で、7.5インチのスマートフォンは片手操作がほぼ不可能なサイズであり、ポケットに入れて持ち歩くのも現実的ではないでしょう。「誰のための製品なのか」が明確にならなければ、ニッチで終わるリスクも抱えています。
スペックは期待値高め、ただし不確定要素が多い
現時点でリークされている主なスペック情報は以下のとおりです。
- ディスプレイ: 約7.5インチ、ワイドなフラットパネル
- カメラ: 200MPの大型センサー搭載ペリスコープ望遠レンズ(テスト段階)
- パネル解像度: 当初1.5K LCD を開発中だったが、現在の採用パネルの詳細は不明
200MPペリスコープ望遠カメラは、もし実現すればフラッグシップ級の撮影性能を期待できるスペックです。Samsung Galaxy S24 UltraやXiaomiの上位モデルに匹敵する構成と言えます。
ただし、プロセッサやメモリ、バッテリー容量といった基本スペックはまったく明らかになっていません。Digital Chat Station氏自身も開発の進捗を「平均的」と表現しており、すべてが初期テスト段階にあるという認識が必要です。スペックシートに踊らされる前に、実際の製品化がどこまで進むかを見守るべきでしょう。
価格未定・発売時期も未定、いまは「情報収集フェーズ」が正解
価格や発売時期はもちろん、このデバイスが実際に製品化されるかどうかすら確定していません。Digital Chat Station氏も「量産に向けた具体的な動きはまだない」と明言しています。
背景として見逃せないのは、Lenovoのスマートフォン事業が置かれている厳しい市場環境です。同氏によれば、RealmeやRedmiの攻撃的な価格戦略により、Lenovoはミッドレンジ市場で苦戦を強いられています。2021年頃にはSnapdragon 870/888搭載機がコスパの高い選択肢として人気を集めましたが、その勢いは薄れているのが現状です。

なお、Lenovoのサブブランドである Motorola はMWC 2026で初のブック型フォルダブル「Razr Fold」を発表しています。8.1インチ2K LTPO内側ディスプレイ、Snapdragon 8 Gen 5搭載というハイスペック機で、Lenovo陣営がスマートフォン市場でまだ戦う意志を持っていることは確かです。
7.5インチスマホに関しては、現時点で購入を検討する段階にはありません。大画面デバイスに興味がある方は、今後のリーク情報を追いながら「本当に出るのか」「どの市場に投入されるのか」を見極めるのが賢明です。日本展開についての情報もまったくないため、続報を待ちましょう。




