まもなく発売となる、One-Netbook社の新型ゲーミングUMPC(超小型ノートパソコン)「OneGx1 Pro」のデモ機をお借りしたので、レビューしていきます。
「OneGx1 Pro」は第11世代Core i7-1160G7を搭載した携帯型パソコンで、現行機の「OneGx1」の後継にあたります。
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ストレージ512GB/1TB、4G LTEあり/なしの4種類あります。
それでは、さっそく見ていきましょう!
※今回使用したものはデモ機のため、ベンチマークスコアその他が量産機と異なる可能性もあります。
筐体とスペック
まずはスペックを確認しておきます。
- CPU:第11世代Intel Core i7-1160G7
- GPU:Intel Iris Xe Graphics(96EU)
- RAM:16GB LPDDR4/4X 4266GHz
- ストレージ:512GB/1TB microPCI-e SSD(オンボード)
- 拡張ストレージ:M.2 2242 NVMe/SATA SSD
- ディスプレイ:7インチ(1920×1200)10点マルチタッチ対応
- キーボード:QWERTY日本語配列(RGBバックライト付)
- マウス:光学式ポインティングデバイス
- タッチペン:2,048段階筆圧検知タッチペン対応(別売り)
- コントローラー:専用ゲームコントローラー(Xinput/2.4GHz接続)(別売り)
- Wi-Fi:Wi-Fi6(802.11ax), 2×2 a/b/g/n/ac
- Bluetooth:5.0
- インターフェース:USB3.0 Type-A x1、USB4.0 Type-C x2、3.5mmイヤホンジャック x1、micro HDMI(D type)
- 冷却方式:デュアルファン
- バッテリー容量:12,000mAh 3.7V
- 充電:USB PD 65w対応(5V/9V/12V/15V/20V対応)
- 保証:1年間(国内サポート)
- 付属品:ACアダプタ(PD2.0 5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A) x1、説明書(保証書)
- サイズ:173x136x21mm
- 重量:約620g(コントローラー込:723g)
最新の第11世代Core i7-1160G7、16GB RAM、microPCIe SSDストレージ、7インチで1920×1200ピクセルとハイスペックです。カメラ、microSDスロットは非搭載。
ライバル機で現在Indiegogoでクラウドファンディングを実施している↓のGPD WIN3と異なり、物理QWERTYキーボードを搭載したクラムシェル型になります。
ゲームコントローラーはNintendo Switchライクな着脱式。コントローラーをつけない状態だと、↓のような一般的な7インチUMPCと変わらない外観です。
キーボードは後ほど見ますが、バックライト搭載で、ピッチは狭いながらこのサイズにしては打ちやすくなっています。また、国内正規版は日本語配列を採用しています。
コントローラーは↓のように左右それぞれに独立しており、接続はBluetoothです。キーは一般的なXbox式ゲームコントローラー同様、左右ジョイスティックと方向キー、A/B/X/Yです。
上部にはLB/RB/LT/RTがあります。
コントローラーはそれぞれにUSB Type-Cポートがついており、充電して使います。
本体への装着は、一度差し込んでから上にずらすと固定されます。
純正なのでデザイン上の一体感はありますが、Switchと比べると多少上下にぐらつきがあります。
スピーカー穴が見えますが、このサイズにして音は悪くありません。
CNCアルミ外装は結構な高級感。指紋は付きやすいですが黒光りしてかっこいいです。
ポート類を見ていきましょう。
背面はフチがブルーにLED発光します。廃熱穴、USB Type-C x2、USB Type-A、イヤホンジャック↓
左側面にはSIMカードスロット。microSDには非対応です。
右側面にはmicro HDMIです。↓
ディスプレイの最大開角は↓の通り。One-Netbook A1やOneMixシリーズのような、タブレットになる2-in-1機構は備えていません。
コントローラーを装着しない状態での実測重量は約642g。
コントローラーを入れると、約760gとなりました。↓
入力周り(キーボード、ゲームコントローラー)
配列は、テックワン社おなじみ日本語配列キーボードです。
↓の発表会で展示された実機は英語キーボードでした。比較すると、日本語キーボードは色々と工夫されているのが分かります。
配列やポインティングデバイスは、↓で見たOne-Netbook A1とまったく同じです。
One-Netbook A1は中央上部の電源ボタンが指紋認証を兼ねていたのですが、OneGx1 Proは非搭載。カメラ非搭載で顔認証もないので、生体認証はできません。
キーピッチは約15mm。フットプリントは狭いですが、がんばればタッチタイピングも可能です。
A1から引き続き、ストロークもあり打鍵感は悪くありません。ゲームをするだけでなく、文字入力のお仕事PCとしても使えます。
ゲーミング機らしく、バックライトはRGB発光します。
様々なデバイスとのサイズ比較
大きさのイメージを持ちやすいよう、様々なデバイスと大きさ比較をしてみましょう。
まずはGPD WIN Max。
つづいてOne-Netbook A1。コントローラーを外した状態でのサイズ感は、A1の方が薄いですが、よく似ています。
Nintendo Switch。SwitchよりもOneGx1 Proの方が厚みがあります。
GPD WIN2。
PSVITA。
PS4コントローラー。
iPad mini。
ベンチマークスコアとゲームプレイ
さて、ゲームはどの程度動くのでしょうか。
ベンチマークとあわせて見ていきたいと思います。
まず前提として、Tiger Lakeは熱設計をメーカーが調整できるため、本機ではTDPを20Wまで拡張しています。
デフォルトでは15Wになっていますので、Delete + 電源ボタンでBIOSを起動し、Power Limit 1を20000に設定することで20W設定にできます。
以下、ベンチマークやゲームプレイは、すべてTDP 20Wで実行しています。ベンチマークスコアは何度か計測し、もっとも平均的なスコアのものにしています。(大きなブレはありませんでしたが)
まずはおなじみFF14ベンチマークです。
標準品質(ノートPC)、1920×1200フルスクリーンで、ローディングタイム30.011sec、スコアは「とても快適」の6,550でした。何度か計測し、いずれも6,500前後でした。プレイはほぼ問題なくできるでしょう。
FORTNITEをプレイしてみます。
設定は、ウィンドウ(フルスクリーン)で1920×1200(16:10)、フレームレート60fps、ほかはすべて初期インストール時のデフォルト設定のまま。動きはスムーズですが、fpsは30-40。ガチプレイ向きではありませんがプレイは可能。独立型GPU非搭載と考えるとすごいです。
GTA5は余裕です。最小スペックGTX 780のCyberpunk 2077は残念ながら起動しませんでした。
つづいてGFXBenchです。こちらは12,739。GTX 750 Tiと同じくらい。
CINEBENCH R23は、シングルコアが1,346、マルチコアが4,273。
シングルコア性能は高いですね。
マルチコア性能はi7-4850HQの上、i7-7700Kの下です。
CrystalDiskMarkは下記の通り。
まとめ
Tiger Lakeとなり、性能がアップしたゲーミングUMPC「OneGx1 Pro」。統合型グラフィックスとは思えないレベルのゲーム性能が出ていました。
画質設定をいじれば、かなりのタイトルがプレイ可能でしょう。
パフォーマンス以外のOneGx1 Proの魅力の一つが、ゲーム以外の用途での持ち運び用UMPCとしても使えることです。
もちろん一般的な11インチや13インチのノートパソコンよりはだいぶ狭くはなりますが、それでもこのサイズにしては打ちやすいキーボードを搭載し、ゲームコントローラーは着脱式のため本体もコンパクトになります。
OneGx1 Proは現在、国内正規代理店であるテックワン社のこちらのページ、もしくは↓のアマゾンで予約受付中です。テックワン社のページから予約すると、1/25まで先行予約特典として、専用ケースと通常別売りの着脱式ゲームコントローラーがもらえます。
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