「GPD Win Max」と「OneGx1」の筐体やスペック、使い勝手を比較!【新型ゲーミングUMPC】

2020年のUMPC(超小型ノートパソコン)は、ゲーミングが一大トレンドになっています。

両雄であるGPD Technology社とOne-Netbook社の両方が、それぞれ「GPD Win Max」と「OneGx1」という新型のゲーミングUMPCを相次いで投入し、現在は発売を目前に控えています。

今回は、その両機のスペックや筐体を横並びで比較することで、どのような用途ならどちらが良さそうなのか、検証してみたいと思いますよ!

↓「OneGx1」(左)と「GPD Win Max」(右)

おさらい:GPD Win Max

まずはGPD Technology社のGPD Win Maxです。

↓のようにキーボード上部に、ゲームコントローラーとそれらに挟まれる形でタッチパッドが配置された8インチのゲーミングUMPCです。

UMPCとしては多少大ぶりですが、ガチのゲーミングを指向するゲーマーのためのポータブル端末として、大変魅力的な一台。

本機単独のレビューは↓に掲載しております。

2020/8/10追記:ゲーミングUMPCでライバル機となるGPD Win MaxとOneGx1の比較レビューをアップしました。↓ ...

現在、国内正規代理店である株式会社天空のこちらの直販ページ、もしくはアマゾンの↓のページで、予約を受け付けています。

天空の販売ページでは税別95,000円で、本体のほかに、下記の予約特典が付属します。

  • GPD WIN MAXガラス素材液晶保護フィルム(硬度9H/0.3mm)
  • GPD WIN MAX 専用ポーチ
  • オリジナルゲーミンググローブ
  • ステレオイヤホン
  • 冷却パッド
  • USBハブ

商品の到着は2020年8月下旬~9月中旬の予定です。

おさらい:OneGx1

つづいては、ライバルであるOne-Netbook社のOneGx1です。

こちらはLED発光で見た目もゲーミングPCらしくなっています。

また、Nintendo Switchによく似た着脱式コントローラーに対応するのが特徴で、コントローラーを装着すると↓のようになります。

GPD Win Maxよりもコンパクトになっていますので、モビリティ性能を重視する方には魅力的な一台です。

単体レビュー記事は↓になります。

2020/8/10追記:ゲーミングUMPCでライバル機となるGPD Win MaxとOneGx1の比較レビューをアップしました。↓ ...

全国の量販店やECサイトで予約開始しており、価格は8GB/256GB/Wi-Fiモデルが税別89,800円(税込98,780円)となっています。発売は8月22日です。

※ご注意:Amazon 内の上記以外のリンクは国内正規版ではなく、日本でのサポートが受けられないようです。

また、全国のヨドバシカメラ、ビックカメラ・コジマ・ソフマップグループの店舗およびECサイトでも販売されます。

発送は8月上旬の予定です。

それでは、さっそく両機を見ていきましょう!

スペック比較

まずはこの2機種のスペックを比較しておきます。

下記の通りとなります。

これ以外にも、インターフェース類やThunderbolt3、LTE対応など、それぞれに特徴があるのですが、比較可能な項目を並べています。

ディスプレイサイズは、GPD Win Maxが8インチと、7インチのOneGx1よりも大きくなっています。

どちらも世代でいえば第10世代Core i5を搭載していますが、CPUクラスやGPU、バッテリー容量はGPD Win Maxに軍配が上がります。

一方、ディスプレイ解像度や本体の軽量さは、OneGx1の方が高解像度で軽量となっています。

ベンチマークスコアは、CrystalDiskMarkのストレージ速度で、シーケンシャルリードがGPD Win Maxが1824、OneGx1が1482、シーケンシャルライトがそれぞれ1847、1102となっています。

CPUスコアも同様に、重量級スペックのGPD Win Maxの方が高くなっています。

このほか、OneGx1はLTEモデルをオプションで選べたり、GPD Win MaxはThunderbolt3による外部GPUに対応していたりします。

筐体比較

つづいて、筐体を比較していきましょう!

フットプリントは、8インチのGPD Win Maxが一回り大きくなっています。↓

ただし、OneGx1の方も冷却ファン穴が後部についているため、奥行きは両者それほど変わりません。

厚みについては、↓のようにOneGx1のほうがスリムです。

ポート類が集中する背面を見てみますと、上に乗っているOneGx1は大きくファン穴が左右に配置され、その間にUSB Type-Cポート、USB Type-Aポート、イヤホンジャックがついています。↓

一方のGPD Win Maxは、L1/L2/R1/R2ボタンがあり、真ん中上部にHDMI、USB Type-Aポート、USB Type-Cポートが2つずつと、下部にファン穴です。

右側面ですが、OneGx1にはmicro HDMIが、GPD Win Maxには有線LANポート、microSDカードスロットがついていますね。↓

つづいて左側面は、OneGx1はLTE/microSDスロットが、GPD Win Maxにはコントローラースイッチがついています。↓

コントローラースイッチは、GPD Win Maxのゲームコントローラーを、マウスとして使うための切替スイッチです。

前面を見てみますと、GPD Win Maxにイヤホンジャックがついています。↓

ディスプレイの最大開角は、↓のようにGPD Win Maxは約180度いっぱいまで開くのに対し、OneGx1は120度くらいになっています。

キーボード・タッチパッド比較

続いてはキーボードを見ていきましょう。

配列はどちらもUSをベースにしています。GPD Win Maxはアイソレーション型、OneGx1は非アイソレーション型です。

ポインティングデバイスについては、GPD Win Maxがタッチパッドなのに対し、OneGx1は同社のOneMixシリーズと似た極小のポインティングデバイスを搭載しています。

GPD Win Maxのタッチパッドは、下部に物理押下機構が入っています。OneGx1は独立したマウスボタンが見えますね。

このほかGPD Win Maxは、ファンクションキーと数字キーが独立しているのが特徴です。

キーピッチは、実測でGPD Win Maxが約18mm、OneGx1が約15mmとなっています。

ストロークはOneGx1の方が深くなっています。

打鍵感は個人の好みによりますが、個人的にはストローク深めで非アイソレーションのOneGx1の方が好みです。ピッチは狭くても、意外に快適なタイピングが可能です。

ゲームコントローラー比較

つづいては、ゲーミングUMPCならではの、ゲームコントローラーの使い勝手を比較していきましょう。

OneGx1にも、↓のように別売りのゲームコントローラーを装着しました。すると、幅はOneGx1のほうが広くなります。

ボタンは、どちらも肩部にL1/L2/R1/R2が、表部には左右3Dジョイスティック、方向キー、A/B/X/Yキーがついています。

GPD Win Maxはジョイスティックがすべて左置きに対し、OneGx1はNintendo Switch同様に左右で上下に配置されています。

OneGx1の操作感は、Nintendo Switchによく似ています。幅が広く、グリップ感があります。

また、取り外すことで、1P、2Pそれぞれのコントローラーにすることもできます。

2人プレイができるのがユニークです。

対するGPD Win Maxのコントローラーは、操作の質感が高くなっています。

スティックの動きのなめらかさ、ボタン押下感が、Razerなどの高級コントローラーに近いです。

それぞれにおすすめのユーザー

以上、新型ゲーミングUMPCのGPD Win MaxとOneGx1の比較でした。

スペックや大きさだけでは語りきれない特徴と魅力がそれぞれにあります。

まずGPD Win Maxの方は、盛り盛りスペックのため、ガチゲーマーのポータブルマシンに最適です。

外出先でもヘビーなゲームをやり込みたい方にピッタリでしょう

外出先でFF14が普通にプレイできる性能は圧巻です。

ディスプレイ解像度は1280×800と、昨今のUMPCと比較すると高くはありませんが、画素密度で見ると189ppiとなり、12インチのFullHDと同じくらいです。つまり画面は高精細で、ピクセルの荒さなどは感じず、鮮やかです。

一方のOneGx1ですが、こちらはモビリティ重視のユーザーに最適です。

UMPCですから、持ち運びこそが最重要だとなれば、小さくて軽量なOneGx1に軍配が上がります。

サイズ感は従来からある7インチのUMPCに近く、カバンに入れてもほとんど気になりません。

外出先でそこまでヘビーなゲームはやらないが、ある程度のゲームはプレイしたい。文書作成など、ちょっとした仕事にも活用したいという方には、サイズや重量とスペックのバランスが取れていて、LTE対応もしています。

というわけで、猛暑をさらにアツくしてくれる新型ゲーミングUMPCの2モデル、気になった方はぜひチェックしてみてください!

GPD Win Maxは現在、国内正規代理店である株式会社天空のこちらの直販ページ、もしくはアマゾンの↓のページで、予約を受け付けています。

どちらも税込で約105,000円です。

OneGx1の方は、全国の量販店やECサイトで予約開始しており、価格は8GB/256GB/Wi-Fiモデルが税別89,800円(税込98,780円)となっています。発売は8月22日です。

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