[更新履歴]
- 2021/1/10:LAVIE MINIとAYA NEOを追記
- 2021/1/22:OneGx1 Proレビューを追記
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2010年代後半から、深圳系メーカー中心に2度目のブームが到来し、にわかに盛り上がりはじめたUMPC(超小型ノートパソコン)。
手のひらサイズの小さなノートパソコンです。
デイリーガジェットは「UMPC大好きメディア」として常に最新情報やレビューをお届けしていますが、販売モデルが多岐にわたるため、このページにまとめたうえで比較できるようにします。(今ページで最新情報を随時更新していきます)
販売中の現行機だけでなく、今後登場が予想されているモデルの情報も一覧できるようになっています。
それでは見ていきましょう!
※2021.1.31までの期間限定・台数限定で、Banggoodで多数のUMPC独占クーポン発行されました。気になる方は下記ご確認ください↓
6~7インチ
UMPCといえばこのサイズ!
(がんばれば)ポケットに入り、いつでもパッと取り出してコンピューティングを楽しめます。
主役はGPD社とOne-Netbook社ですが、流通大手ドン・キホーテがPBで出すなど、面白い動きが続いています。
昨今は8インチクラスに大型化した新機種が多いですが、やはりUMPCといえば7インチ!という方も多いでしょう。
スペック比較表
現行機は、汎用デザインのGPD Pocket2シリーズとOneMix 1Sシリーズ、「エンジニア向け」を謳うGPD MicroPCとOne-Netbook A1に大別されます。
UMPCの中では価格が一番安く、買いやすいのも嬉しいポイント。
モデル名 | One-Netbook A1 | OneMix 1S+ | GPD MicroPC | GPD Pocket 2/2S | NANOTE |
発売 | 発売中 | 発売中 | 発売中 | 発売中 | 発売中 |
CPU | Core m3-8100Y | Core m3-8100Y | Celeron N4100 | Celeron 3965Y | Atom Z8350 |
GPU | UHD 615 | UHD 615 | UHD 600 | UHD 615 | HD 400 |
RAM | 8GB | 8GB | 6GB | 4GB/8GB | 4GB |
ストレージ | 256GB/512GB | 256GB | 128GB | 128GB/256GB | 64GB |
microSD | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
OS | Windows10 Home | Windows10 Home | Windows10 Pro | Windows10 Home | Windows10 Home |
ディスプレイ | 7インチ | 7インチ | 6インチ | 7インチ | 7インチ |
解像度 | 1920×1200 | 1920×1200 | 1280×720 | 1920×1200 | 1920×1200 |
筆圧検知 | 2,048段階 | 2,048段階 | – | – | – |
重量 | 550g | 515g | 440g | 510g | 520g |
バッテリー容量 | 6,000mAh | 6,800mAh | 6,200mAh | 6,800mAh | 5,000mAh |
その他機能 | 2-in-1 | 2-in-1 | タッチパッド、RS232C | – | 2-in-1 |
価格帯 | 8.0-8.7万円 | 7.7万円 | 4.9万円 | 6.0 – 8.5万円 | 2.0万円 |
販売リンク | アマゾン | アマゾン | アマゾン | アマゾン | ドンキ店頭 |
One-Netbook A1
デイリーガジェットのベストバイ2020のUMPC部門にも選んだOne-Netbook A1。
↓のように画面を開いて180度回転させてパタッと倒すことでタブレットにもなります。懐かしのFMV LOOX U B50タイプ。
UMPCとして「そこそこでちょうどいい」のがこのOne-Netbook A1です。拡張性が高いのも特徴。
このサイズにしてはキーボードも打ちやすくなっています。
ギャルゲーをプレイするにも最適です。↓
OneMix 1S+
ディスコンになった2Sシリーズにかわり、7インチの360度回転ディスプレイ機構を引き継いだOneMix 1S+。
One-Netbook A1とスペックはよく似ていますが、アイソレーション型キーボードと、360度回転してタブレットになる通称「Yoga機構」を搭載しています。
OneMixシリーズの中では価格も一番安いエコノミーモデルです。
GPD MicroPC
One-Netbook A1より先に「エンジニア向け」を謳って登場した本機。
6インチと小型ながらタッチパッドを搭載し、豊富な拡張性を備えています。
サーバルームなど「現場」利用に適した特徴を備えます。
GPD Pocket2/2S
UMPCといえばGPD Pocket!という方も多いのではないでしょうか。
GPD Pocketシリーズの定番機種である2です。
510gと軽量で、安価なブラックは5万円台で購入できます。
NANOTE
唯一のAtom搭載機。低速で、万人向けの商品ではありません。
ただ、ドン・キホーテ店頭で購入でき、さらに税別19,800円というぶっちぎりの低価格。
色々といじって遊ぶのも楽しいです。
8インチ~
現在、汎用UMPC(ゲーミングなどの特定用途に特化したモノでなく、ビジネスやブラウジングなど「一般的な」用途に向けたUMPC)では主流になっているのがこのサイズ。
簡単に言うとiPad miniサイズです。
7インチクラスよりもキーボードが打ちやすく、画面も大きくなっていて、より「普通のPC」に近い使い方ができます。
スペック比較表
Chuwi MiniBookがディスコンになったため、現在は下記のラインナップ。最も多くのメーカーが製品を投入しているサイズ帯です。
モデル名 | OneMix 3(3S+/3Pro/プラチナ) | GPD P2 Max | FFF MAL-FWTVPCM1 | Magic-Ben MAG1 | OneMix4 |
発売 | 発売中 | 発売中 | 発売中 | 発売中 | 2021年春 |
CPU | Core i3-10110Y/ Core i5-10210Y/ Core i7-10510Y |
Core m3-8100Y | Pentium Silver N5000 | Core i7-8500Y/ Core m3-8100Y |
Tiger Lake |
GPU | UHD 615 | UHD 615 | UHD 605 | UHD 615 | ? |
RAM | 8GB/16GB | 16GB | 4GB | 8GB/16GB | ? |
ストレージ | 256GB/512GB | 512GB/1TB | 128GB | 256GB/512GB | ? |
microSD | ○ | – | ○ | ○ | ? |
OS | Windows10 Home | Windows10 Home | Windows10 Pro | Windows10 Home | ? |
ディスプレイ | 8.4インチ | 8.9インチ | 8インチ | 8.9インチ | 10.1インチ |
解像度 | 2560×1600 | 2560×1600 | 1920×1200 | 2560×1600 | ? |
筆圧検知 | 4,096段階 | スタイラス対応 | – | – | ? |
重量 | 659g-670g | 650g | 674g | 690g | ? |
バッテリー容量 | 8,600mAh | 9,200mAh | 3,500mAh | 8,600mAh | ? |
その他機能 | 2-in-1 | タッチパッド搭載 | 2-in-1 | タッチパッド、LTE版あり | ? |
価格帯 | 10-15万円 | 8.8万円 | 6.0万円 | 10万円 | ? |
販売リンク | アマゾン | アマゾン | アマゾン
店頭 |
アマゾン | テックワン |
春には10.1インチのOneMix4が登場します(サイズはUMPCではないですが)。
OneMix3シリーズ
Core iシリーズCPUを搭載した、One-Netbook社の主流汎用機シリーズです。
打ちやすいキーボード、360度画面回転によるタブレット利用、4,096段階筆圧検知スタイラスペン利用もできます。
秋葉原のカフェでこのシリーズを使っている人を、2020年は10回ほど目にしました。
GPD P2 Max
UMPCの8インチ化の流れを決定づけた一台。
タッチパッドと広いキーボードを搭載し、スタイラスペンにも対応しています。
FFF MAL-FWTVPCM1
秋葉原にPREMIUM STAGEというお店も展開しているFFF Smart Life Connected社がリリースしたUMPC。
M.2増設スロットを搭載し、日本語キーボードです。
スペックは抑えめながら5万円台で購入でき、秋葉原の店頭でも売られています(レジ横)。
Magic-Ben MAG1
GPD P2 MaxとOneMix3シリーズを足して2で割ったようなモデルです。
GPD P2 Maxによく似たタッチパッドと、OneMix3シリーズとほぼ同じ日本語配列キーボードを搭載し、LTE対応モデルもあります。
8インチクラスのUMPCとして、後発の利を活かして使い勝手が良いです。
OneMix4
こちらは10インチで、UMPCというよりは小型モバイルノートPC。OneMixシリーズの最新モデルです。
↓のように2021/4発売で、2月現在予約受付中。
Let’s note RZやSurface Goと同じディスプレイサイズながら最小フットプリントを実現する予定です。
ゲーミングUMPC
CPUの高速化を受けて、UMPCはゲーミング用のハンドヘルドPCとしても進化を続けています。
処理速度が向上しディスプレイが高解像度化しても、一般的な13インチ以上のPCと同じようにオフィスソフトなどを使うのは厳しいのも事実。(見やすさや操作性の観点で)
その点、ゲームであれば携帯型サイズでも問題なくプレイできます。
スペック比較表
次々と新モデルが投入されています。Tiger Lake搭載機であるGPD WIN3とOneGx1 Proという2大モデルが2021年には登場します。
モデル名 | OneGx1 | OneGx1 Pro | GPD WIN MAX | GPD WIN2 | GPD WIN3 |
発売 | 発売中 | 2021年1月 | 発売中 | 発売中 | 2021年春 |
CPU | Core i5-10210Y | Core i7-1160G7 | Core i5-1035G7 | Core m3-8100Y | Core i7-1165G7/ Core i7-1135G7 |
GPU | UHD 615 | Iris Xe | Iris Plus | UHD 615 | Iris Xe |
RAM | 8GB/16GB | 16GB | 16GB | 8GB | 16GB |
ストレージ | 256GB/512GB | 512GB/1TB | 512GB | 128GB/256GB | 最大1TB |
microSD | ○ | – | ○ | ○ | ○ |
OS | Windows10 Home | Windows10 Home | Windows10 Home | Windows10 Home | Windows10 |
ディスプレイ | 7インチ | 7インチ | 8インチ | 6インチ | 5.5インチ |
解像度 | 1920×1200 | 1920×1200 | 1280×800 | 1280×720 | 1280×720 |
筆圧検知 | 2,048段階 | 2,048段階 | – | – | – |
重量 | 625g | 623g | 790g | 460g | 560g |
バッテリー容量 | 12,000mAh | 12,000mAh | 15,000mAh | 9,800mAh | 7,600mAh |
その他機能 | 着脱式コントローラ、LTE対応版 | 着脱式コントローラ、LTE対応版 | コントローラー付 | コントローラー付 | コントローラー付、スライド式キーボード |
価格帯 | 11-12万円 | 15.5-19.5万円 | 11-12万円 | 8.7万円 | 10万円前後 |
販売リンク | アマゾン | アマゾン | アマゾン | アマゾン | クラウドファンディング
天空 |
OneGx1
第10世代Core i5を搭載し、Nintendo Switchライクな着脱式コントローラーに対応したゲーミングUMPC。
本命機のOneGx1 Pro登場で少し影が薄いところもありますが、プレイするタイトルによってはコスパ高い一台になります。
OneGx1 Pro
ゲーミングUMPC「OneGx1シリーズ」の本命機。Tiger Lake搭載のすごいやつです。
ストVやMHWも滑らかにプレイ可能です。OneGx1同様に、着脱式コントローラー対応。
2021/1/22追記:レビューを公開しました。↓
GPD WIN MAX
第10世代搭載ながら、高速なゲームプレイが可能なGPD WIN MAX。キーボード上部にゲームコントローラーとタッチパッドが付いており、操作性も○。
重めのゲームもプレイでき、キーボードも打ちやすく一般利用にも便利な魅力的な一台。
GPD WIN2
登場から数年たっていますが、毎年リニューアル版が出される愛されキャラ的な一台。
ゲーミングと呼ぶのは無理がありそうなスペックではありますが、↓のようにGTA5もプレイできるすごいやつです。
コントローラー一体型筐体や、親指ポチポチキーボードも、モバイルPCゲーマーとしては魅力的なデザイン。
GPD WIN3
2021年春に登場予定の新型ゲーミングUMPC。
最大の特徴は、↓のようにVAIO Type-Uと同じスライド式キーボードになっている点。
キーボードを閉じれば↓のように完全にゲーム機になります。
Tiger Lake搭載でパフォーマンス高く、クラウドファンディング価格で10万円を切るコスパの高さも魅力。
2021年本命機の一つ。
キーボード搭載Android
UMPCといえばWindows PCがメインですが、モバイルOSの世界でもQWERTYキーボード搭載機の伝統は途切れず続いています。
ザウルス、W-ZERO3、Blackberryなどから連綿と続くこのジャンルも見逃せません。
スペック比較表
現行機は、英Planet ComputersのCosmo Communicatorと、F(x)tec Proシリーズ。いずれもデュアルSIM対応のSIMフリーAndroidマシンです。
モデル名 | Cosmo Communicator | F(x)tec Pro1 |
発売 | 発売中 | 発売中 |
CPU | Helio P70 | Snapdragon 835 |
RAM | 6GB | 6GB |
ストレージ | 128GB | 128GB |
microSD | ○ | ○ |
OS | Android 9 | Android 9 |
ディスプレイ | 5.99インチ | 6インチ |
解像度 | 2160×1080 | 2160×1080 |
重量 | 326g | 243g |
バッテリー容量 | 4,220mAh | 3,200mAh |
その他機能 | デュアルSIM | デュアルSIM |
価格帯 | 6.5万円 | 10万円 |
販売リンク | アマゾン | アマゾン |
Cosmo Communicator
クラムシェル型で、背面にもミニディスプレイがついた一台。
前モデルのGemini PDAから順当進化しています。
日本語キーボードモデルもあり。
イオシスでは、未使用品が大量販売されています。
F(x)tec Pro1
スライド式キーボードのF(x)tec Pro1です。
キーボード部を収納すれば、少し厚手ですが普通のスマホの見た目です。
親指ポチポチ式キーボードです。
登場するかもしれないUMPCたち
このセクションでは、まだ登場することが確実ではないモデルをご紹介します。
いずれもゲーミングUMPCです。
LAVIE MINI
CES ’21でNEC(レノボ)が発表したコンセプトモデルです。
着脱式ゲームコントローラーとドックを備え、ディスプレイが360度回転するYoga機構を備えたゲーミングUMPCです。
日本語キーボード搭載の激アツマシンです。
明らかにされているスペックは下記の通り。
- ディスプレイ:8インチ(1920×1200)
- アスペクト比:16:10
- サイズ:20cm x 14.7cm(厚さは情報なし)
- 重量:約579g
- CPU:第11世代Intel Core i7
- GPU:Intel Iris Xe Graphics
- その他:
- 360度回転ヒンジによる2-in-1機構
- 光学式タッチセンサーによるカーソル操作
- 専用ゲームパッドとドッキングして携帯ゲーム機化
- 4k解像度サポートのドッキングステーションで据置ゲーム機化
- 価格:未定
- 発売日:未定
詳細は↓をご覧ください。
Aya Neo
コチラは中国ですで展示されたRyzen 5搭載のゲーミングUMPCです。
キーボードは搭載しておらず、ゲーム機に特化しています。
スペックは下記の通り。
- CPU:AMD Ryzen 5 4500U(6コア6スレッド)
- GPU:AMD Radeon Vega 6
- RAM:16GB DDR4-4266 LPDDR4X
- ストレージ:512GB PCIe NVMe M.2 2280 SSD
- 色域:sRGB 99%
- ディスプレイ:7インチ(1280×800)IPS(5点マルチタッチ)
- バッテリー:47Wh
- ポート類:USB Type-C x3、イヤホンジャック
- 通信:Wi-Fi 6
- 重量:650g
メーカーはグローバル展開にも言及していることから、登場の可能性があります。
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