新型7インチUMPC「One-Netbook A1」レビュー!【7インチ史上最高かも】

今回は、2020年12月4日(金)に発売される新型の7インチUMPC(超小型ノートパソコン)「One-Netbook A1」の試作機をお借りできたので、レビューしていきます。

独立した発表会も開かれず、OneGxほど目立つ存在ではありませんが、実際に使ってみるとかなり良かったです。キーボード入力もタブレットモードも使いやすく、様々なメーカーの7インチUMPCを使ってきた中で、これまでで一番完成度が高いように感じました。意外でした。

本機は小型ながら拡張性が高く、中国のOne-Netbook社では当初から、サーバルームでの利用などのプロ向けエンジニア利用を訴求していました。

ですが実際に使ってみると、プロ向けと言うよりは、ライトなビジネス用途や日常使いにこそ便利です。(OSはWindows10 Homeですし)

日本の正規代理店であるテックワン社は、エンジニア訴求だけというよりは、一般利用を含めた汎用的なUMPC利用の訴求に転換しています。実際に使ってみて、ターゲティングとしてはこの方が正しいと感じました。

使いやすかったので、試作機をレビューしながらポチッてしまいました……。

7インチなので小型ですが、日本語キーボードを搭載しています。(今回お借りしたのは試作機のためUS配列です。ポチってしまった日本語キーボードモデルが届いたらまたレビューをお届けします)

目立つ特徴は、3軸シャフトで回転するコンパチブル液晶です。↓のように画面を開けた後で180度回転させて……

パタンと倒すと、↓のようにタブレットとしても使えます。2-in-1 PCというわけです。

代理店である株式会社テックワンが運営する日本公式サイトのこちらのページ、もしくは同社が出品する↓のアマゾンのページで販売されています。

現在、予約販売を実施中です。

価格については、8GB RAM、256GBストレージが通常税別74,500円のところ、早期予約割引で現在なら税別59,800円になっています。上記公式サイトおよびアマゾンではいずれもこの価格での販売です。

  • 8GB/256GB:通常税別74,500円 早期予約価格:59,800円(税別)
  • 8GB/512GB:通常税別79,500円 早期予約価格:66,800円(税別)

また、今後順次家電量販店での取扱もスタートしていくようです。

では、実機を見ながらスペックや使い勝手をチェックしていきましょう!

※今回のレビュー品は試作機のため、実際の量産機とは挙動が異なる可能性があります。

外観とスペック

本体外装はブラックのCNC加工6000シリーズアルミニウム合金を採用し、指紋防止加工が施されています。

スペックは下記の通り。

  • CPU:Intel® Core™ m3-8100Yプロセッサー
  • GPU:Intel® UHD グラフィックス 615
  • RAM:8GB DDR3
  • ストレージ:256 GB NVMe M.2 SSD
  • ディスプレイ:7 インチ(1920×1200)323PPI
  • OS:Windows10 Home
  • パネル:IPS、10点マルチタッチ対応
  • キーボード:日本語配列バックライト
  • マウス:光学式ポインティングデバイス
  • タッチペン:2048段階筆圧検知タッチペン(ペン別売)
  • スピーカー:モノラル
  • マイク:内蔵
  • 有線LAN:1000BASE-Tまで対応
  • 無線LAN:2.4GHz, 5GHz
  • Bluetooth:Bluetooth 4.2
  • インターフェース:1×USB 3.0 Type-A、1×USB 3.1 Type-C (PD2.0対応)、1×Micro SDXC スロット、1×音声出力とマイクインの3.5mmコンボジャック、1×Micro HDMI(D Type)、1×RS-232 シリアルポート、1×RJ45 ギガビットイーサネットポート
  • 冷却方式:インテリジェントデュアルファン
  • バッテリー容量:6,000mAh PD対応
  • 連続稼働時間:約6時間
  • 保証:1年(日本国内サポート)技適認証取得済み
  • 付属品:1×ACアダプタ(5V3A/9V3A/12V3A/15V3A) 説明書
  • 本体サイズ:173mm × 136mm × 19mm
  • 本体重量:540g

CPUはCore m3-8100Y、メモリは8GB/256GBもしくは8GB/512GB。

7インチディスプレイは1920x1200pxと高解像度で、10点マルチタッチ対応のIPSパネルです。

また、2,048段階筆圧検知のスタイラス対応のため、タブレット形状でメモ帳的な使い方もできます。

通信関係は、LANは2.4GHz/5.0GHzのデュアルバンド、IPv6接続に対応するBluetooth 4.2。

OSはWindows10 Homeです。また、今後Linuxもサポート予定とのこと。

スペックで言うと、↓でレビューした同社のOneMix 2Sや、現行品のOneMix 1S+によく似ています。

下記でお伝えした通り、5/31(金)に、中国One-Netbook社の7インチUMPCであるOneMix 2Sが国内販売開始しました。 ...
下記でレポートしたように、デイリーガジェットではOne-Netbook社の7インチUMPCであるOneMix2sを国内正規販売開始日に購入し...

Core m3-8100Y、8GB RAM、256GBストレージ、なにより7インチサイズの小型2-in-1ノートというところまで同じです。

OneMix 2Sはすでにディスコンになっており、↓のOneMix 1S+がほぼ同じポジショニングの商品として販売されています。

OneMix 1SとA1は、スペック表上の違いはあまり大きくないのですが、実際の使い勝手がかなり異なります。

A1の方が、UMPCとしては使いやすいと思いますがそれは後ほど。

ポート類を見ておきましょう。

ポート類の豊富さこそが、同機がエンジニア利用を訴求していた最大の理由の一つです。背面に、↓のようにシリアルポート(RS-232)、micro HDMI、USB3.0 Type-A x2、1000BASE-T(1000Mbps)対応の有線LAN(RJ45)が並びます。

左側面には、USB Type-CとmicroSDカードスロットです。USB Type-Cは、USB PDによる給電や映像出力、データ転送に対応します。5V/9V/12Vの充電をサポートしており、モバイルバッテリーでも給電可能。5V/9Vの場合は、充電するには本体電源をオフにする必要があります。左隅にはストラップホールが開いています。

右側面には、イヤホンジャックがついていますよ。↓

底面には、廃熱穴とVESAマウント用のネジ穴が空いています。クーリングは銅製ヒートパイプのインテリジェント冷却システム採用。

天板はロゴの刻印などなく、シンプルです。

重量は実測で550gでした。10インチタブレットくらいの重さしかなく、片手で持ってもほとんど気になりません。

クラムシェルでは、ディスプレイ最大開角は↓です。これ以上開く場合は、画面をぐるりと回転させましょう。

入力周り

さて、本機が優れているのは、入力周りの環境です。

↓でレビューしたゲーミングUMPCのOneGx1もそうですが、最近のOne-Netbook社製UMPCは、キーボードが進化しています。

2020/8/10追記:ゲーミングUMPCでライバル機となるGPD Win MaxとOneGx1の比較レビューをアップしました。↓ ...

7インチ画面という極小フットプリントながら、かなり使い勝手を考えて頑張ったキーボードになっています。しかも日本語キーボードです!(今回お借りしたモノは試作機なのでUS配列になっています)

キーピッチ15mm、ストローク1.5mmなので、意外と打鍵感もしっかりしています。

また、キーボードバックライトも搭載しているので、暗い場所でも入力しやすくなってますよ。

仕様表上はよく似た↓のOneMix 1S+との最大の違いも、このキーボード周りです。OneMix 1S+の配列は、詰め込んでかなり変則的になっています。

もちろんA1も一般的な配列と比べると変則的なのですが、それでもこの狭さの中で最大限「普通に」入力できるよう工夫されています。

配列の改善点として、半角/全角キーやTabキー位置、Capsサイズ、独立Fnキー列、句読点キーと/キー、ハイフン位置、~位置、電源キー独立など、細かく上げるとキリがありません。

また、ポート類が豊富な分、フットプリントが後ろに広くなっています。↓

これはキー入力には有利で、OneMixシリーズよりも縦方向にゆとりがあるんですね。OneMixシリーズでは、最上段キーはディスプレイ下部にとても近い位置まで迫り込んでいたのですが、A1は↓のように距離があります。その部分に指紋認証センサ兼電源キーが入っています。

また、ポインティングデバイスも、OneMixシリーズのようにスペースキーにめり込んだ形ではなく、ちゃんと独立しています。誤タッチも少ないです。

多少本体サイズの奥行きが長くなりますが、そもそも550gほどと軽く極小サイズなので、その点はそこまで気にならない方が多いと思います。

配列、ストローク、キーピッチ、打鍵感、上下のゆとりと、7インチサイズにしてはかなり頑張ったキー入力環境を実現している点が、本機最大の魅力の一つです。

使用感とベンチマーク

画面は発色良くクリアです。また廃熱音や発熱も抑えられており、そこまで気になるレベルではありません。

Core m3-8100Yなので、オフィスソフトやブラウジングは快適です。

また、タブレットモードが快適です。

画面をぐるりと360度回転させるタイプは、本体全体を掴むようにしてホールドする必要がありましたが、本機はポート部がせり出しているので↓のように格段に持ちやすくなっています。

数々の7インチ2-in-1を使ってきて、初めてタブレットモードでも使いたいと思わせてくれました。

ベンチマークですが、試作機だからだと思いますが、CPUが違ったり、PCIe NVMeとしては違和感のあるストレージ速度だったので、あまり参考にならないと思うので掲載はやめておきます。

動画編集や重いゲームをやらなければ、使用感はかなり快適だということは確かです。

というわけでOne-Netbook A1、画面表示、キー入力、持ち運び、タブレットモードと、いずれも高い完成度です。

地味ながら実際はかなり良好な使い勝手の本機、気になった方はぜひチェックしてみてください!現在は早期予約割引でお得に購入出来ますし。

代理店である株式会社テックワンが運営する日本公式サイトのこちらのページ、もしくは同社が出品する↓のアマゾンのページで販売されています。

現在、予約販売を実施中です。

価格については、8GB RAM、256GBストレージが通常税別74,500円のところ、早期予約割引で現在なら税別59,800円になっています。上記公式サイトおよびアマゾンではいずれもこの価格での販売です。

  • 8GB/256GB:通常税別74,500円 早期予約価格:59,800円(税別)
  • 8GB/512GB:通常税別79,500円 早期予約価格:66,800円(税別)

今後順次家電量販店での取扱もスタートしていくようです。

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