アマゾンで、変わったUMPC(超小型ノートパソコン)が販売されています。
それが↓のVETESA。7インチ極小サイズです。
まず断っておきますが、これは買ってはいけない部類の製品です。理由は後述。
UMPCといえば、GPD社とOne-Netbook社が両雄ですが、それらのいずれでもありません。
これは、以前↓でご紹介した「Topton L4」とスペックも外観も同じ。
「Topton L4」はAliExpressのこちらのページで販売されており、一方VETESAはアマゾンの↓で販売されています。
128GB版が税込39,800円、256GB版が44,600円、512GBが49,800円です。これはAliExpressとあまり変わらない価格です。
中華メーカー製品は一般に、BanggoodやAliExpressなどの中華越境ECの方が安いのですが、 その点は良心的です。
ただ、スペック表記は中華製品らしく詐欺的表記があります。それは後述。
スペックは下記の通り。
- CPU:Intel Celeron J3455
- RAM:8GB DDR3
- ストレージ:128GB SSD
- ディスプレイ:7インチ(1024×600)
- カメラ:2MP
- Wi-Fi:5
- Bluetooth:4
- バッテリー容量:3,000mAh
- サイズ:85x141x20mm
- 重量:650g
まあ、普通に使うのは到底無理な最低レベルのスペックです。
また、アマゾンのスペック表には、解像度が「1080p Full HD Lines Per Inch」と書かれています。
これはスペック詐欺で、これだけ読むと通常1920×1080のFullHDを期待すると思いますが、違います。実際の解像度は、1024×600。
おそらくこれが意味するところは、FullHD同等のppiがありますよ、ということです。
そう言いつつ、ユーザーがFullHDと誤認して買うことを狙っているのです。中華製品にありがちな詐欺的表記です。
(アスペクト比やリファレンスの画面サイズの記載が無いため、それも意味不明なのですが、おそらく13インチあたりでしょう)
また、↓のように「第9世代インテルCeleron」と書いてあるのですが、J3455は2016年登場の超低速CPUで、どの観点で”第9世代”なのか不明です。分かる方は教えて下さい。
なお、中華ガジェットの詐欺的表記については↓にまとめてあります。
ポート類は下記の通り。
というわけで、詐欺的表記に辟易しつつも、これを買う意味があるかを考えてみますと、少なくともコスパ観点では購入する理由はありません。
というのも、格安でUMPCが欲しいなら、↓のドンキホーテで販売されている新型NANOTE P8の方がスペックが高く価格も安いためです。
そのため、ドンキPCがある中で、本機を買う理由は特にありません。
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コメント
Celeron J3455は第5世代(Goldmont)のAtom系コアに当たります。
第9世代はリーク情報だと恐らくCrestmontになるのでしょうが
当然まだ製造されていません。
なので詐欺表記に見えますが実は内蔵GPU(HD Graphics 500)が
第9世代に当たります。
ちなみにintelのiGPU世代は
Extreme Graphics(1~2世代)→GMA(3~4世代)→HD Graphics(5世代~)
となっています。
つまり “(内蔵GPUが)第9世代インテルCeleron” となり
騙す気満々とはいえギリギリ嘘は吐いて無い事になります。