今回は、多数のミニPCをリリースしているMinisforumから新登場したミニPC「Minisforum Mars Series MC560」をレビューします。
↓のように非常にコンパクトで軽量なRyzen 5搭載機なのですが、マイク付きwebカメラとデュアルスピーカーという飛び道具的な機能がついています。
webカメラの性能は特に特筆すべき点はなく”普通”なのですが、デュアルスピーカーが付いていて、さらに後述するようにRyzen 5 5625U搭載で処理性能が高く価格もお手頃なので、ミニPCとしてコスパ高い一台に仕上がっています。
カメラがついて変わった構成のようですが、実際に使ってみるとwebカメラやスピーカーを別途用意せずともこの小さな筐体にすべて入っているというのは、デスク上の専有面積やごちゃつきをミニマイズするという意味で理にかなっていると感じました。
販売はこちらの同社公式オンラインストアからで、現在は発売記念として16GB/512GB SSD版が61,115円、32GB/512GB SSD版が69,615円でセール中。出荷は3月~予定。
それでは、見ていきましょう!
外観とスペック
同梱物は、ミニPC本体のほか、ACアダプタ、HDMIケーブル、初期設定マニュアルとなっています。マニュアルは日本語です。
アダプタはコンパクト。出力は19V/3.42A、64.98wとなっています。
本体はシルバー・ホワイト・ブラックで軽快なデザイン。上部のカメラ部以外は、メッシュなメタル外装で覆われています。とにかくコンパクトなのが印象的。
スペックは、Zen 3アーキテクチャの7nmで15w、6コア12スレッドのRyzen 5 5625U、最大64GBのDDR4 RAM(SO-DIMM x2スロット)、最大2TBのM.2 2280 PCIe3.0 SSD、Windows 11 Proとなっています。通信はWi-Fi6EとBluetooth 5.2。
カメラは最大2.5k/30Hzで、スピーカーは3wのデュアル、デュアルマイクはフォーミング対応。カメラの視野角は93.8度で、マイクはAIノイズリダクション機能付き。
ミニPCはガワを外してメモリやストレージが換装できる機種が多いですが、本機は開けられませんでした。組み立てられているからには空けられるとは思うのですが、換装OKなミニPCのような分かりやすい開閉箇所がなく諦めました。
2023.2.20追記:Minisforumさんから連絡があり、本機はRAMとストレージの換装2対応しているとのことです。それぞれ最大64GB、2TBです。
というわけで、webカメラとノイズリダクションマイク、デュアルスピーカーがついているというメリットがある一方、中身をいじりたい方にはデメリットとなります。
前面には、↓のようにカメラとマイク、電源ボタンがついています。小型プロジェクターのような見た目です。
背面には、DC-IN、USB3.2 Gen2 Type-A、HDMI、有線LANポートがついています。
側面には3.5mmイヤホンジャック、USB3.2 Gen2 Type-Aポート、USB3.2 Gen2 Type-Cポート。USB-CはPD/DP/データ通信対応です。
逆側面にはCMOSクリアボタンがついています。↓
上面には排気穴。
底面には技適マークのほか、スタンドがついています。
脚を出すと、傾斜を持って少し上を向かせられます。webカメラで自分の顔をうつしながらオンライン会議をしたいときに使います。
重量は実測で556g。非常に軽いです。
大きさですが、iPhone SEと並べるとそのコンパクトさが分かると思います。↓
カメラ・マイク・スピーカーの性能は
まずカメラ・マイクですが、数千円で売られている一般的なwebカメラと同等です。
静止画は↓のように最大5MP(2592×1944)
動画は1080pで30fpsとなります。
デフォルトのFullHDでは↓の通り。
最大解像度で撮ると↓のようになります。
カメラやマイク、スピーカーは、いずれも数千円で販売されている一般的なwebカメラ・PC用スピーカーくらいの性能です。スピーカーは音量が小さめですが、汚い音ということもありません。
カメラやマイク、スピーカーに高性能を求めるのであれば専用の高価な機器を使うべきですが、web会議などPCでの普段利用に使うには必要十分な性能です。
なにより、webカメラやスピーカーを別途用意しなくても、この小さな筐体ですべてまかなえるというメリットが大きいでしょう。
ベンチマークスコア
続いてベンチマークスコアを見ておきます。
なお、今回のレビュー品はRyzen 5 5600Uですが、販売されるものはRyzen 5 5625Uなので、ターボ周波数が少し高くなります。製品版では以下に見るベンチマークスコアよりも、シングルコア性能スコアが少し高くなる可能性がありますが、両者の性能は体感できるほどには変わらないでしょう。
FF14ベンチは、標準品質(デスクトップPC)ウィンドウモードで「快適」の8,902。6万円台のミニPCとしてはかなり高性能といえるでしょう。
CINEBENCH R23は、シングルコア1,384pts、マルチコア6,828pts。
CrystalDiskMarkは↓の通りです。
Ryzen搭載ミニPCとして普通に高コスパ
以上、新型ミニPC「Minisforum MC560」を見てきました。
初見ではカメラ搭載で変わり種のように感じますが、その実webカメラ・スピーカーを別途用意しなくてもこれ一台ですべてまかなえるという、理にかなった設計と感じました。
メモリ・ストレージ増設ができないのが残念ですが、Ryzen 5 5625Uはパフォーマンス高く、ポート類も一通り揃っており、大半の用途で不満を感じることはまず無いでしょう。
2023.2.20追記:Minisforumさんから連絡があり、本機はRAMとストレージの換装2対応しているとのことです。それぞれ最大64GB、2TBです。
特に発売セール中の現在は高コスパになっていますので、コンパクトで全部入りのミニPCを安く調達したい方はチェックしてみてください!
販売はこちらの同社公式オンラインストアからで、現在は発売記念として16GB/512GB SSD版が61,115円、32GB/512GB SSD版が69,615円でセール中。出荷は3月~予定。
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