携帯型PCゲームプレイ用端末の決定打であるSteam Deck。
デイリーガジェットでも、これまで↓のようなレビューを配信して、その魅力を伝えてきました。
さて、そんなSteam Deckについて、そのライフスパンについての貴重な情報が明らかにされました。
たとえばNintendo SwitchやPlayStation、Xboxなどのゲーム専用機は、だいたい出てから5年くらいは(マイナーチェンジはあるにせよ)最新プラットフォームの現役機として続きます。その間はユーザーが増え続けるので、ゲームタイトルも増え続けます。
一方で、パソコンやスマホは毎年新しいチップが登場し、毎月のように新機種が出るので、最新機種を購入しても数ヶ月もすれば型落ちになります。
Steam Deckはそのどちらなのか?ということです。答えは、Nintendo SwitchやPlayStation、Xboxなどのゲーム専用機と同様の、長いライフが想定されているようです。
これは、ROCK PAPER SHOTGUNのこちらのエントリーでValveのデザイナーとエンジニアが語っていることです。
現在、GPDやOne-Netbook、AYANEOなどの中国メーカーが、Steam Deckによく似た携帯型Windowsゲーミング端末を数多くリリースしています。
それらは最新のノートパソコン向けチップを搭載し、スペック上はSteam Deckよりも上。価格も倍以上します。
一方で毎月のようにクラウドファンディグで新機種が出て、クラウドファンディグが終了すれば一般販売前であっても次機種のクラウドファンディグが開始するような状況なので、基本的には購入した瞬間に型落ちになる、もしくは一般販売で購入した場合はクラウドファンディグですでに次機種が出ている、くらいの覚悟が必要です。
ただ、ハードメーカーではなく、PCゲーミングプラットフォーム運営者という非常に強い立場を持っているValveはそういった土壌で勝負しようとは考えていないようです。
これはユーザーにとってはとても嬉しい状況で、Nintendo Switchなどと同様、今購入してもすぐに型落ちになったりするような憂き目とは無関係ということです。
さらに冒頭のレビューにも書いたとおり、Steam DeckはValve自らSteam Deckで動作するかどうかを、Steamのあらゆるタイトルに対して検証をかけて公表しています。現在、8,000を超えるタイトルが、Valveによって公式にSteam Deck上でプレイ可能であることが認められています。この数は今後も増えていきます。
もちろん、ハイパフォーマンスなチップセットやGPUがないと快適に動かないような、パフォーマンスの限界を試すようなタイトルは定期的に出ます。Steam Deckでそこにキャッチアップするのは不可能でしょう。ただ、そういったゲームはGPDやAYANEOの端末でもプレイは厳しく、通常はゴツいゲーミングPCが必要になるわけです。
というわけで、ユーザーは安心してSteam Deckを購入して、思う存分PCゲームをプレイできそうです。
Steam Deckは、つくづくよく考えられ、展開が戦略的なハードだなと感じます。
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