今回は、多数のミニPCをリリースしているMinisforumから新登場したゲーミングミニPC「AtomMan G7 Pt」の提供があったのでレビューします。
下記でレビューした「AtomMan X7 Ti」に続き、MinisforumのハイスペックミニPCシリーズであるAtomManの新機種です。
AtomManブランドは、ゲーミングやAIなどの利用に向けた、ハイパフォーマンスな新ブランドライン。
本機もRyzen 9 7945HXとRadeon RX7600M XT GPU搭載で、後述するようにベンチマークスコアは爆速のゲーミング向け構成になっています。また、本機は初のAMD Advantage Certified認証取得商品となっています。
現在、Minisforum公式ストアのこちらのページで、ベアボーン版が43,200円OFFの172,780円、32GB/1TB SSD版が51,800円OFFの207,180円で発売セール中です。8月5日出荷予定。
↓のように側面を光らせることもできます。
それでは、見ていきましょう!
外観とスペック
同梱物は、↓のように本体のほか、電源アダプタ、メガネケーブル、HDMIケーブル、取説、スタンドとなっています。
アダプタは300w出力です。
本体は横置きもできますし、↓のように付属のスタンドを使って立てかけることもできます。スタンドはマグネットでしっかり固定されますので、安定しています。
サイズ感ですが、↓は6インチのシャオミ製スマホを立てかけたところ。ミニPCとしては大ぶりですが、独立GPUも入っていると考えると、かなりコンパクトです。
CPUは16コア32スレッド、Zen4コアの5nmで5.4GHzのRyzen 9 7945HX、GPUは8GB GDDR6でRDNA 3アーキテクチャのRadeon RX7600M XT、最大96GB DDR5-5200 RAM(SO-DIMM x2)、メインストレージがPCIe5.0 M.2 2280 SSD、サブストレージはPCIe4.0 M.2 2280 SSD、Windows 11 Homeという構成。
液体金属や冷却ファン、8本のヒートパイプで、最大205wで45db以下を実現する冷却システム、Wi-Fi7とBluetooth 5.4対応、HDMI2.1/DP2.0/USB-Cで最大3画面出力に対応。(HDMI2.1が8k@60Hzもしくは4k@144Hz、DP2.0が8k@120Hzもしくは4k@144Hz、USB-C3.2が4k@60Hz)
また、LINE OUTポート搭載で、サウンドにもこだわることができます。
発光パネル面の逆側には、↓のように前面ファン穴となっています。
発光パネル面は↓の通り。AtomManロゴが控えめに見えます。
ライティングエフェクトは、↓のように2枚がRGBに発光します。
ライティングエフェクト自体はカスタムできず、発光のON/OFFのみコントロール可能。発光パネルのデザインは中のシートを自作して好きなデザインに入れ替えることができます。
ファン面は↓のようにゲーミング機らしいデザイン。
表面には、↓のように左から3.5mmイヤホンジャック、USB3.2 Gen2 Type-A、USB3.2 Gen2 Type-C(データ用)、モード変更ボタン、DMIC 2、DMIC 1。モード変更ボタンの隣にはLEDインディケータが付いており、電源ON/OFFやパフォーマンスモードON/OFFによって発光が切り替わります。(パフォーマンスモードONの時は赤い表示になります)
背面は↓のように、MIC IN、LINE OUT、RG45 2.5Gイーサネットポート、USB3.2 Gen2 Type-A x3、USB3.2 Gen2 Type-C(Alt Mode/DP)、HDMI2.1、DP2.0です。
上部には空気穴のほか、電源ボタンとClear CMOS穴がついています。↓
底面にはDC-INです。アダプタのケーブルはL時になっており、またスタンドもケーブル用の溝がありますので、スタンド利用時にももちろん地面と干渉しません。
RAM・ストレージの換装・増設
続いてRAMやストレージの換装・増設を見ていきます。
ライティングエフェクト面のパネルはマグネットになっており、簡単に取り外せます。
ネジを外すと、ライティングパネルを取り外せます。
↓のようにシートが入っていますので、これを自作のものと入れ替えれば、好きなデザインに切り替えられます。もちろんライティングエフェクトをOFFにもできます。
さらに蓋を外すと、↓のように基板のお目見えです。
この状態ではファンがあるため、RAMは換装できますが、ストレージが換装・増設できません。
ファンも取り外せば、ストレージのお目見えです。マニュアルにも記載があり、ネジを外すだけなので難しい作業ではありません。
↓のように、左側にRAMが2枚、下部にM.2 2280 SSDが1枚あり、右側にM.2 2280の空きスロットが見えます。
RAMは左右のツメを外側にずらすと、簡単に着脱できます。
RAMはKingston製です。
ストレージもKingston製でした。
ベンチマークスコア
ベンチマークスコアを見ておきましょう。
標準モードで、シングルコア1,924pts、マルチコア27,725ptsと爆速です。
他CPUとの比較は、マルチコアが↓。
シングルコアが↓です。
また、ターボモードをONにすると、シングルコアスコアはほとんど変わりませんが、マルチコアスコアは29,726に上がりました。
ターボモードでベンチマークを回しても、卓上の小型USB扇風機くらいの音でファン音は気になりません。
FF15ベンチは、標準品質FullHDフルスクリーン設定で「非常に快適」の13,863です。まさにゲーミング機。
なお、公式からは↓のように各タイトルのFPSが公開されています。
ストレージ読み書き速度は、↓の通りです。
最新の爆速ゲーミングミニPC
以上、「AtomMan G7 Pt」を見てきました。
片手で持ててデスク上の場所も取らないコンパクトなサイズで、妥協のないゲーミングパフォーマンスを求めるユーザーのためのゲーミングミニPCでした。
CPU/GPUパフォーマンスだけでなく、多ポートやターボモード、RAM・ストレージの換装・増設、高い冷却性能など、小型筐体ながら、まさにゲーミングのための構成となっています。ゲーミング筐体にしてはファン音が静かめなのもこうです。
最高峰パフォーマンスのゲーミング用ミニPCをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください!
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