Linux向けに特化した高性能ミニPC「System76 Meerkat」が新たにアップデートされ、最大で16コア構成のIntel Core Ultra 7 255Hを搭載したモデルが選べるようになりました。加えて、最大96GBのDDR5メモリ、8TBのストレージ、豊富なポート構成と、ミニPCながらも強力なスペックが魅力です。
System76は、Linuxファンの間ではよく知られたメーカーで、これまでも高い評価を得てきたPCを多数リリースしてきました。
「Meerkat」はその代表モデルの一つで、今回のアップデートでは「Meteor Lake」世代のCore Ultra 7 155Hから、「Arrow Lake」世代のCore Ultra 7 255Hへと進化。Cinebench 2024ベンチマークでは、マルチコア性能が約30%、シングルコア性能でも約18%の向上が確認されています。
メモリは最大96GB(DDR5-5600)まで対応しており、SODIMMスロットが2基搭載されているため、ユーザーによるアップグレードも可能です。ストレージもM.2 2280スロットが2基(うち1基はPCIe 5.0対応)用意されており、拡張性も十分。なお、GPUは内蔵グラフィックスのみで、外部GPUには非対応のため、ゲーミング用途であればOCuLink対応の他機種(例:GMKtec K11など)の方が適しています。
インターフェースも充実しており、Thunderbolt 4 ×2、USB 3.2 Gen2x2 Type-C、USB 3.2 Gen2 Type-A ×3、USB 2.0 Type-A、2.5GbE LAN、HDMI 2.1 ×2などを搭載。ただし、3.5mmオーディオジャックは廃止されており、音声出力に関しては注意が必要です。
エントリーモデルには、より安価なCore 3 100U搭載版も用意されており、こちらはM.2スロットがPCIe 4.0仕様となる点以外はスペック面でも近い構成です。価格はCore 3モデルが599ドル、Core Ultra 7モデルが1,048ドルからと、構成に応じて柔軟に選択できるのもポイントです。