SZBOXが、キーボード右側に7インチのサブタブレットを搭載した15.6インチノートPC「SZBOX DS156」を発表しました。
以前のモデルTopton L10をアップデートした構成となっており、性能面・設計面ともに改善が図られています。
デュアルディスプレイ搭載ノートPCが約3.5ポンドの軽量筐体で登場
SZBOX DS156は、中国のSZBOXがAliExpress上で販売を開始した15.6インチノートパソコンです。最大の特徴は、キーボードの右横に7インチ(1200×800)のサブディスプレイが埋め込まれている点で、セカンドスクリーンを活用したマルチタスクが可能な設計となっています。
このアイデア自体は以前から存在しており、2022年にはLenovoが8インチのセカンドスクリーンを搭載したThinkPadを発表しています。また、SZBOX自身も今回のDS156の前モデルにあたる「Topton L10」で同様の設計を採用していました。
本体はアルミ筐体を採用しており、重量は約3.5ポンド(約1.59kg)と、サブディスプレイを搭載しながらも比較的軽量に仕上がっています。
主な仕様と構成バリエーション
項目 | 内容 |
---|---|
メインディスプレイ | 15.6インチ IPS(1920×1080) |
サブディスプレイ | 7インチ(1200×800) |
SoC | Intel Alder Lake N100(4コア、最大3.4GHz、TDP 6W) |
メモリ | 最大32GB DDR4-3200 |
ストレージ | 最大1TB M.2 SSD |
無線通信 | Wi-Fi 5、Bluetooth 4.0 |
ポート | USB 3.0 ×2、USB Type-C ×1 ほか |
重量 | 約1.59kg(3.5ポンド) |
ボディ素材 | アルミニウム |
キーボード | バックライト対応の可能性あり(公式には未記載) |
SoCには、省電力ながらも旧世代Celeron N5095より性能が向上したIntel Alder Lake N100が搭載されており、CPU性能とグラフィックス性能の両方で進化が期待できます。また、メモリはDDR4-3200に高速化され、従来モデルより快適な動作が見込めます。
日本での販売は?
現時点では、SZBOX DS156の日本国内での正式販売は発表されていません。購入希望者はAliExpress経由などでの個人輸入が前提となる見込みです。
販売価格は構成により異なり、以下の4種類が用意されています。
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16GBメモリ / 500GB SSD:約311ドル
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16GBメモリ / 1TB SSD:約342ドル
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32GBメモリ / 500GB SSD:約360ドル
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32GBメモリ / 1TB SSD:約391ドル
また、既にDDR4 SODIMMとM.2 SSDを持っている場合は、ベアボーン構成を約250ドルで購入することも可能です。
実用性とネタ性のバランスが面白い1台
DS156は、ニッチながら「タブレット一体型ノートPC」というユニークなコンセプトを維持しつつ、SoCやメモリ性能を地味にアップグレードした堅実な後継モデルです。タッチ対応のサブディスプレイを活かして、動画再生やSNS表示、簡易メモなど多用途に活用できる可能性があります。
特にリモートワークやマルチタスクが多いユーザーにとって、キーボード横にセカンドスクリーンがあるのは一定のメリットとなるでしょう。
ただし、Wi-Fi 5やBT 4.0など通信周りはやや古めの仕様で、指紋認証やバックライトキーボードなどの詳細も未確認な点があるため、購入時には仕様表をよく確認することをおすすめします。