中国ByteDance社が、静止画から即座に高精度3Dモデルを生成する革新的ツール「Seed3D 1.0」を発表しました。物理ベースレンダリング(PBR)対応の高精細な3Dオブジェクトを1枚の画像から生成できるこの新ツールは、ロボティクスや空間コンピューティング領域にも活用が期待されています。
画像1枚から高精度3Dモデルを構築
Seed3D 1.0は、ByteDanceが開発した画像→3D変換ツールで、2D画像1枚をもとに詳細なジオメトリ・テクスチャを持つ高品質な3Dモデルを自動生成できます。物理ベースレンダリング(PBR)に対応しており、生成されたモデルはシミュレーション用途でも使用可能なレベルです。
このツールは「Diffusion Transformer」と呼ばれる最新アーキテクチャをベースにしており、1.5億枚規模の大規模データセットで訓練されています。従来のオープンソース生成系(例:Hunyuan3D)を超える精度と再現性を目指したものとされています。

マルチモーダルAIと段階的生成でスケーラブルに対応
Seed3D 1.0の最大の特徴は、マルチモーダルなDiffusion Transformerと段階的生成ステップを組み合わせたアプローチにあります。入力画像から視覚・言語モデルで空間的な特徴を抽出し、個別オブジェクトの3D形状を生成。それらを組み合わせることで、椅子などの小物から、部屋・オフィス、さらには都市規模の構造まで対応可能なスケーラビリティを持っています。
また、視点ごとの整合性を重視しており、複数アングルから見ても破綻しないテクスチャ生成が可能。これにより、360度どこから見てもリアルな外観を保ったまま構造的な正確性を維持できます。
ロボティクスや空間コンピューティングとの親和性も
生成された3Dモデルは、NVIDIAの「Isaac Sim」など、エンボディドAI(実体を伴うAI)向けシミュレーションプラットフォームにそのまま取り込める仕様となっています。これは、単なる研究用途に留まらず、実際のロボットトレーニングや空間体験開発にも直結する活用が可能ということを意味します。
今後、3Dコンテンツ制作において現実と合成の境界はますます曖昧になっていくと予想される中、Seed3D 1.0はByteDanceの生成AI技術における重要なマイルストーンといえるでしょう。











